第10章 新チーム結成!!
 
決勝戦が終わり、2日後。
 
明清学園野球部は
監督「全員集合!」
 
ザッ!!
監督「先日の決勝戦は残念な結果に終わった。しかし、いつまで悔やんでいても先には進めない。」
 沢井「俺からも一言。昨日の結果により3年生は引退する。そこで、新キャプテンを任命したいと思う。」
 
ゴクリ…
沢井「新キャプテンは…松山、お前だ」
 箕輪「何となく予想はしていたが、やはりな。」
 沢井「どうだ、松山やれるか?」
 松山「喜んで引き受けます!!」
 沢井「よし、俺たちが果たせなかった夢を頼んだぞ!!」
松山「はい!!」
 
パチパチパチパチパチパチ!!
監督「これなら大丈夫そうだな」
 
そして次の練習…
松山「バッチコーイ!!」
箕輪「しかし、松山さんがキャプテンなら安泰だな。」
 風岡「まあ、あの人の性格ならチームを引っ張っていけそうだしな。」
村木「中学の時はキャプテンだったから、当然といっちゃあ当然だな。」
松山「こらこらそこの3人、お喋りしていないで練習だ練習!!」
箕輪・風岡・村木「はーい・・・」
箕輪「沢井さんより厳しいのは気のせいか?」
風岡「そりゃあキャプテンなんだから当然だろう。」
村木「沢井さんがいなくなっても厳しいのには変わりないのか」
松山「お前らには厳しい位がちょうどいいんだよ。お喋りも多いしな。」
箕輪「大会終わったばかりなんですから、少々ゆるくしてくれても・・・」
松山「何か言ったか?」
箕輪「いっ、いえ何でもありません。」
松山「大会が終わったばっかりとは言え、秋の新人戦があるんだ。それに向けて優勝しなきゃ先輩たちに申し訳ないだろ。」
村木「ごもっともです。」
風岡「ところで、もう秋の新人戦に向けてメンバーは大体練ってあるんですか?」
松山「当然だろ。」
箕輪「早っ!!」
松山「まあ、あくまでも大体だからな。」
 
そして、練習後。家路に着く箕輪と風岡。
箕輪「今日の練習も疲れたな。」
風岡「松山キャプテンも燃えてたな〜」
??「おい、風岡!!」
 
謎の声が風岡を呼ぶ。
??「やっぱり、風岡だったか。俺だよ、富代 文也(とみしろ ふみや)だよ!!」
風岡「富代!!中学校以来だな!!」

富代 文也(とみしろ ふみや)
限界を求めて努力を重ねるストイックプレイヤー、熱い男で闘争心が無茶苦茶凄い。
風岡の中学校時代の同級生で野球部では4番サードを打っていた。

風岡「そういえば夏の大会では会わなかったな。今は何処の学校に行っているんだっけ?」
 富代「帝都大学附属高等学校だよ!!残念ながら夏はスタンドで応援していただけだけど。」
風岡「野球はまだやっていたのか?」
 富代「新人戦に向けて練習だらけでキツいけどね。じゃあこの辺で。」
風岡「おう、また会おう!!」
 
状況を全く理解していない人間が一人。
箕輪「今の人、どなた?」
風岡「中学の時に一緒に野球部だった富代だよ。俺とお前とクラス一緒だったじゃないか?」
箕輪「残念ながら憶えていない。。。」
風岡「お前、人覚え悪いもんな」
箕輪「うん。。。」
風岡「ヤツは4番サードでめちゃくちゃ上手かったぜ。」
箕輪「そういえば、体格良かったな。」
風岡「打撃力は俺と肩を並べる程だったからな。中学時代、俺達は恐れられたもんだ。」
箕輪「確かに、翔を敵に回すと怖そうだもんな。」
 
沢井キャプテンが引退し、新キャプテンとして松山が任命された明清学園高校野球部。
はたしてどんなチームが出来上がっていくのか?そして風岡の元同級生、富代の実力は
如何なるものか?次回をお楽しみに!!