第14話【風と弾丸】
【ツトム】何?あいつガンマンなのか!?
【リーフル】はい、あのマントの中に大量の銃がありました。
【ツトム】まさか今でも残っていたとは・・・。
【アスロス】なんかあったのか?
【ツトム】・・・いや、なんでもない。
 


 
【アナ】さぁ、まず1回戦はセニアス・ロストペア対キョウマ・ゴウマペアです!
【ロスト】・・・あいつらが俺らの相手か?
【セニアス】でかっ。
 
向こうには巨大な男が二人いる。その身長は200cmはあるだろう。
【キョウマ】ゴウ、相手を見てみろよ。
【ゴウマ】おっと小さくて分からなかった。ガハハハハ!
【審判】着けてもらった腕輪はあの指輪の強化版、そう簡単には壊れないからな。
【セニアス】ペアの腕輪が壊れたら負け・・・っていう事か?
【審判】その通りだ。よしっ互いに離れろ。
 
二組とも端の方へ歩いて止まった。
【審判】始め!!
【ゴウマ】うぉぉぉぉぉ!
 
手に巨大なハンマーを持ったゴウマが突撃して来た。
【セニアス】見せてあげましょう。俺のコレクションを!
 
マントから2丁の銃を出して、高く跳んだ。
 
ドォン ドォン
 
弾丸は相手の肩に当たったがゴウマにはダメージは無さそうだ。
【セニアス】腕輪の効果か・・・(驚)おっと!!
【キョウマ】もらった!
 
キョウマの斧がセニアスを襲う。
【ロスト】風よ、我が仲間を護れ!風圧盾!!
 
ガキィィン!
 
強風が吹くとセニアスに集まり、多大な風圧が斧を防いだ。
【セニアス】危なかった・・・。
【ロスト】気をつけろ、バカ。
【セニアス】すまない。(アホからバカになった・・・。)
【ゴウマ】キョウ!その剣士を狙え!俺はマントを狙う!
【キョウマ】任せな!!
 
二人は別れると武器を思い切り下に叩きつけた。
 
すると地面から衝撃波が現れ二人を襲う。
【キョウマ】必殺!
【ゴウマ】ダブルインパクトウェーブ!!
【セニアス】来るぞ!跳べ!!
【ロスト】わかってる!
 
ズガァァァン!
 
そこには二人の姿は無かった。
【ゴウマ】なっ!?
【キョウマ】避けやがった!?
 
すると上の方から・・・
【セニアス】お返しだ!
 
叫びながらマシンガンをニ丁出し、フルオートで撃った。
 
ズガガガガガガッ!!
【ゴウマ】うぉっ!
【ロスト】風爪刃!!
 
両手に真空の風を集めるとキョウマに向けて放った。
 
ズバッ!ズバッ!
【キョウマ】ぐっ!
 
ダメージは無いが痛みが残るのが腕輪の効果らしい。
【ロスト】これで・・・(チャキッ!)
【セニアス】とどめだ!(ガチャッ!)
 
ロストは背中の剣・・・【エアーブレイド・ハヤテ】を抜き、
 
セニアスはマントから巨大な筒を出した・・・バズーカ砲だ。
【ロスト】風剣舞・一乃太刀!!
 
ロストは風のように速く動き、相手を斬っていく。
 
ザシュッ!
【ゴウマ】ぐっ、この野郎!!
 
ブンッ!!
 
巨大なハンマーももはや風となったロストには当たらない。
 
ザシュッ!ビシッ!
【キョウマ】まずい、腕輪にひびが!
【セニアス】ターゲット・ロックオン・・・
【二人】え・・・?
 
遠くの方にセニアスがバズーカ砲を構えていた。
【セニアス】ファイヤー!
 
ズガァァァァァン!!
 
轟音と共に爆発が起きた。二人は黒焦げになり、腕輪は粉々になっていた。
【審判】それまで!!勝者、ロスト・セニアスペア!!
 
観客席から歓喜の声があがった。
【セニアス】ふぅ・・・勝った・・・。
 
ゴン!
 
誰かが後ろからセニアスの頭を殴った。
【セニアス】痛っ!!何をするんだロスト!
 
そこにはバズーカ砲の爆風に巻き込まれて少しボロボロになったロストがいた。
【ロスト】それはこっちの台詞だ。バズーカ砲を撃つんなら俺の事を考えろ。
【セニアス】それは前以て避けないお前が・・・
【ロスト】あっ?(チャキッ)
 
背中の剣に手を掛けようとするロスト。
【セニアス】すいませんでした。

見事に勝った二人、次に闘うはあの男達・・・・・・。