第33章 未来の選手達

−1995年 11月−
いよいよ1995年のドラフト会議も始まり赤竜高校では1位指名を予想される相良の周りに記者が集まっている。
全員(やっぱり凄いんだな)

そして相良のプロフィールや希望球団など、記者連中の質問が集中している。
相良「はい。そうですね。出来れば地元が良いですが大学は考えてありませんので指名してくれれば何処にでも入るつもりです!」

それからも質問はドンドン増えて来る。
真田「ひそひそ(つうか好みのタイプとか野球からかけ離れた質問もするんだね?)」
吉田「ひそひそ(まあ、相良さんモテるからな。そう言う質問もあるんだろうな)」
中西監督「雑談も結構だがそろそろ始まるぞ!」
全員「いよいよか、やっぱり1位で指名されるのかな?」

ドラフト会議
霞「今年もいよいよドラフト会議が始まります。過去最高のドラフトになると予想されるだけあって凄い盛り上がりを見せております!」
武藤「指名選手リストに名雲君がいないのが残念ですがそれを差し引いても指名選手は1年目から凄い活躍をしそうですね」
霞「150キロ左腕の天野君、甲子園最速男の河島君、甲子園優勝の立役者こと嘉神君と高須君、準優勝チームのキャプテン相良君などと話題性は凄いです」
武藤「他にも隠れた名選手が多いですね。そして今年は全球団が逆指名無しで高卒選手を獲得するらしいですからね。歴史に残るドラフトにはなるでしょう」
霞「そう言う意味では今年の大卒、社会人選手は不運なのかも知れませんがとにかく行って見ましょう!」

ドラフト会議
近鉄バファローズ
天野 宗介 18歳 投手
無明実業高校
阪神タイガース
天野 宗介 18歳 投手
無明実業高校
福岡ダイエーホークス
河島 京太 18歳 投手
流球高校
中日ドラゴンズ
天野 宗介 18歳 投手
無明実業高校
日本ハムファイターズ
相良 京一 17歳 外野手
赤竜高校
横浜ベイスターズ
相良 京一 17歳 外野手
赤竜高校
西武ライオンズ
高須 光圀 17歳 内野手
斉天大附属高校
読売ジャイアンツ
嘉神 高政 18歳 外野手
斉天大附属高校
千葉ロッテマリーンズ
高須 光圀 17歳 内野手
斉天大附属高校
広島東洋カープ
高須 光圀 17歳 内野手
斉天大附属高校
オリックスブルーウェーブ
河島 京太 18歳 投手
流球高校
ヤクルトスワローズ
嘉神 高政 18歳 外野手
斉天大附属高校

霞「もしかしたらと思いましたがやはり1位指名選手は評価が互角と言った感じで8球団などの競合はありませんね」
武藤「そりゃね。実力も評価も差がない選手ばっかりですから」
霞「ですね。まずは天野君、甲子園ではMAX150キロを計測し変化球も抜群と文句のつけどころのないパーフェクトピッチャーです!」
武藤「評価では8球団競合の竜崎や御影よりも上のピッチャーと言われてますね」
霞「それではバファローズ、タイガース、ドラゴンズのいずれが引くか!」
武藤「個人的には父親のバファローズに行って欲しいんですけどね」

天野監督「福井め、逃げたな」
福井監督(お前がピッチャーを指名するならこっちはバッターを指名する!)
山岡監督「天野さん?」
天野監督「っとそれではお先に引かせてもらいます」
大村監督「うちが最後か」

霞「まずは天野君ですが―――おおう! 天野監督が見事に引きました!」
武藤「さすがは勝負強い天野さんですね。次は2球団競合の河島君ですね」
霞「甲子園最速男の河島君は話題性抜群です。MAX153キロを引くのはホークスかブルーウェーブか?」
武藤「(ブルーウェーブに来ると嬉しいんだけど)ピッチャーが不足しているホークスは天野君ではなく河島君を指名しましたね」

中尾監督「おっし!」
堀内監督「………………」

霞「昨年に続いてクジ運の強い中尾監督が獲得しました!」
武藤「入団したら奥森君に負けない活躍をして欲しいですね」
霞「そうですね。そして続くのは準優勝チームのキャプテンの相良君、長打力は高須君や名雲君クラスで1年目から2ケタ本塁打は確実と言われています!」
武藤「バファローズの天野監督の新人時代より上と言われていますね。2ケタどころか3割30本100打点を期待されていますよ!」
霞「それではファイターズとベイスターズのどちらが引くのか?」
武藤「本人は地元のベイスターズを希望らしいので地元に入って欲しいですね」

山崎監督「ようやく引けた気がする」
和田監督「くそっ!」

霞「地元のベイスターズが引きました。昨年は八坂選手を引けませんでしたが今年はクジ運が良いみたいですね」
武藤「ええ」
霞「次は3球団競合の高須君です。長打力は高く将来の4番候補として期待されています!」
武藤「あの天野君から打ったホームランは凄かったですね」

福井監督「ふふん!」
天野監督(むっ!?)
中村監督&本田監督(かやの外だな)

霞「カープが獲得しました。福井監督、現役の頃と変わらない勝負強さを見せます!」
武藤「不動の4番の逆凪がいるのにカープが指名とは意外でしたね。てっきりピッチャー出身の福井さんなら天野君を狙うと思ったのに」
霞「そして次は嘉神君です。全ての能力が高く将来の首位打者として評判です!」
武藤「バッティングも守備も素晴らしいの一言ですね。さてとどちらが引きますかね?」

垣内監督「獲ったぜ!」
松田監督「どうもクジ運は悪いな」

霞「と言う訳でジャイアンツが獲得しました。それではハズレですが即戦力が続くでしょう。1位の指名です!」
武藤「他は競合にならずですか」

ドラフト会議
近鉄バファローズ
天野 宗介 18歳 投手
無明実業高校
阪神タイガース
守屋 秀人 20歳 投手
雲雀物産
福岡ダイエーホークス
飯島 信也 22歳 投手
天雷大学
中日ドラゴンズ
筒井 博人 18歳 投手
旭光商業高校
日本ハムファイターズ
天王寺 恵 25歳 内野手
佐藤コンツェルン
横浜ベイスターズ
相良 京一 17歳 外野手
赤竜高校
西武ライオンズ
岡崎 芳樹 17歳 内野手
旭光商業高校
読売ジャイアンツ
嘉神 高政 18歳 外野手
斉天大附属高校
千葉ロッテマリーンズ
姫島 正夫 24歳 内野手
竜崎重工
広島東洋カープ
高須 光圀 17歳 内野手
斉天大附属高校
オリックスブルーウェーブ
河島 京太 18歳 投手
流球高校
ヤクルトスワローズ
赤崎 銀 22歳 内野手
雪嶺大学

武藤「やはり大学、社会人の即戦力が中心ですね。旭光でハズレとは言え1位指名は初めてですね。しかも2人も」
霞「うーん、名前は聞いた事があるんですがあんまり知りませんね」
武藤「まあ、私達は大概高校野球が担当ですからね」
霞「ですね。それではまだまだ次は2位指名です!」

ドラフト会議
近鉄バファローズ
木下 神楽 18歳 外野手
転生高校
阪神タイガース
木下 神楽 18歳 外野手
転生高校
福岡ダイエーホークス
久住 燕 22歳 投手
冥空大学
中日ドラゴンズ
山根 信広 18歳 内野手
風雲高校
日本ハムファイターズ
進藤 学 21歳 投手
汐見大学
横浜ベイスターズ
真島 晴喜 18歳 捕手
雪影高校
西武ライオンズ
木下 神楽 18歳 外野手
転生高校
読売ジャイアンツ
上条 響 22歳 内野手
冥空大学
千葉ロッテマリーンズ
木下 神楽 18歳 外野手
転生高校
広島東洋カープ
久住 燕 22歳 投手
冥空大学
オリックスブルーウェーブ
久住 燕 22歳 投手
冥空大学
ヤクルトスワローズ
久住 燕 22歳 投手
冥空大学

武藤「これもちょっと意外ですね。木下君が4球団競合ですか、いや、確かに良い選手なんですけどね」
霞「ちなみに今年も大活躍した久住選手の弟こと久住燕君も4球団競合です!」
武藤「まあ、大学でも名の知れたピッチャーですからね。しかし真島君が1位じゃなく2位とは良く残ってましたね。しかもベイスターズの単独指名か」
霞「ベイスターズはキャッチャーの補強が最優先と言われてましたが1位は相良君と良く分からない指名でした。しかし2位に真島君と良い補強をしてますね!」
武藤「そうですね。ジャイアンツやドラゴンズも良い補強と言う感じです!」
霞「それでは再び競合と言う訳で木下君と久住君の行き先は」

天野監督「ふっ」

霞「何と言う強運、天野君に続いて木下君もバファローズが引きました!」
武藤「1/4で引くのはやっぱり凄いですね!」
霞「ええ、福井監督も負けていられませんね。久住君の指名です」
武藤「私としては兄弟は同じチームで頑張って欲しいなと思うんですが」

福井監督「……………………」
中尾監督「おっし!」

霞「武藤さんの願いが通じたようです。久住君はブルーウェーブが引きました!」
武藤「うんうん」
霞「―――2位指名も以上で終わり次は3位指名です。ベイスターズが赤竜高校の玖珂君を指名しました!」
武藤「順当ですね。甲子園ではあまり活躍したイメージはないですが昨年5位で指名された大下君より素質は上でしょうね」
霞「続いてファイターズが斉天大附属の佐々木君を指名しました!」
武藤「斉天のクリーンナップは全員指名か凄いですね!?」
霞「これにて3位指名も終わりました―――――――――そしていよいよ6位指名です。カープが赤竜高校の嵯峨君を指名しました!」
武藤「またサードか―――高須君に続いて嵯峨君もですか、カープが嵯峨君や高須君を指名したのはちょっと意外ですね。赤竜高校も3人が指名されるとやっぱり年々強くなってるんですね」
霞「――――――これにてドラフト会議も終了いたします!」
武藤「今年もたくさん指名されましたね。しかしこの中で活躍するのはごくわずかの選手のみ、来年はどんな新人が出て来るか今から楽しみです!」
霞「それでは今年も恒例で鈴姫ちゃんに各高校に行ってもらおうと思います」
武藤「彼女、今年からプロの担当になったんじゃ?」
霞「そこは先輩の威厳で!」
武藤「そうですか(何処の世界も先輩の力は凄いんだな)」
霞「ですが特集はまたの機会なので今日のところはごきげんよう」
武藤「……………………」

赤竜高校
全員「3人って過去最高じゃ?」
中西監督「うむ。2人指名もなかったからな。確かに最高だな」
嵯峨「ふっ、やはりスカウトも観ていた様だな」
玖珂「カープも何を考えてるのやらこんなバカを指名したって三振だけなのに」
嵯峨「目指せ新人最多本塁打!」
玖珂「カープと言えば長距離砲、お前ごときじゃ10年経ってもスタメンは無理だよ。しかも同期には高須、あんなのとスタメンを争うんだぞ!」
嵯峨「なめんな。同期ごときには負けん。そう言うお前こそ相良、真島といて小山さんからスタメンを奪えんのか!」
玖珂「相手は全盛期を過ぎたロートル、そんな相手に勝てなくてプロで通用するかよ!」
安達「何かこの2人トラブルメーカーになりそうだな」
伊沢「うむ。まあ、相良がいるし問題ないだろう」
相良「ま、そう言う事だな。嵯峨も高須が同期だしあいつなら問題ないだろう。多分」
山中「微妙に不安だな」
相良「まあな、ところでお前はどうするんだ。プロ入りを狙うのか」
山中「うーん、一応、社会人から誘いが来てるんだ。斎藤の活躍で影が薄かったんだけど社会人で頑張ってみようかなと思ってる」
相良「ほう。じゃあプロに来るのを楽しみにしてるな!」
山中「気が早いよ」
相良「七瀬さんの後輩としても斎藤の先輩としてもお前は大した奴だったよ。多分、プロ入りはできるさ」
山中「微妙に評価されてるな。ま、良いけど、お前も頑張って新人王獲れよ!」
相良「ああ!」
全員(何気ない会話だけど、記者の人達、記事にしてるな〜)

喫茶店MOON
斎藤主将「と言う訳で相良さんは地元のベイスターズに指名された」
月砂「来年から彼らもプロか、次はハジメね」
斎藤主将「プロ、ね。しかし俺の評価は微妙だからな。まあプロテスト受けたら入れると思うけど」
月砂「ま、それはそうと来年のプロ野球は新人王争いが熾烈そうね」
斎藤主将「だろうね。来年の優勝は何処になるのか、今から楽しみだな」
結依「それはそうと今年の文化祭では何をやるのじゃ?」
柚「チビッコ野球教室バート2」
月砂「また野球教室なのね」
斎藤主将「うん。前回が好評で校長から直々にしてくれと頼まれて監督がOKしたんだって」
結依「うむ。そう言えばあの学校の校長はもうじき90になるんじゃったかな?」
柚「元気なお爺さん」
斎藤主将「まったくだな」

とそろそろ文化祭も始まるがその前にドラスポでのドラフト入団選手のインタビューが始まる。

雪影高校
鈴姫「我ながら良く分かりませんが2年連続ドラフトインタビューと言う事で北海道に来ています。寒いじゃなかったインタビューをします!」
真島「本当に来たんですね?」
鈴姫「まあそれが仕事ですから、それで真島君の1年目の目標は?」
真島「まずはスタメン定着ですね。それが叶ったら新人王のタイトルを狙います!」
鈴姫「自信満々ですね。来年は個人的にも新人対決を楽しみにさせてもらいます。それでは!」
朝山「来年のドラフト候補の朝山ですってあれ?」
真島「取材ならもう行ったぞ」
朝山「遅かったか」
滝沢主将「………………」

転生高校
鈴姫「それでは転生高校です。早速ですが木下君の来年の目標は?」
木下「ゴールデングラブ賞!なーんてねってもういないし!」
石崎主将「お仕事って大変ですね」
木下「そりゃな。しかし俺はやってやるぜ!」
広瀬「ですね。木下さんなら1年目から活躍しますよ!」
木下「ああ! お前らも続けよ!」

無明実業高校
鈴姫「それでは無明実業です。天野君は1年目から2ケタは確実と言われていますが自信はありますか?」
宗介「もちろんですよ! 1年目から投手四冠狙ってますから!」
直人「気にしないで下さい。希望の球団に入れてハイになってるだけですから」
全員「何気に珍しいよな」
直人「まあね。ちなみに名雲さんはもう渡米してここにはいません」
鈴姫「そうですか、それでは河島君との投げ合いを楽しみにしていますね」

斉天大附属高校
鈴姫「それでは斉天大附属のクリーンナップがプロ入りと今年はバッティングが凄かったですね」
大島監督「まあ昔はもっと凄かったけど」
鈴姫「それでは3人の目標は?」
高須「俺は新人王だな!」
嘉神「同じく!」
佐々木「俺もです!」
鈴姫「3人共同じ目標ですか頑張って下さいね」
高須&嘉神&佐々木「はい!!!」

赤竜高校
鈴姫「それで次は赤竜高校です。こちらも過去最高の3人と凄かったですね」
中西監督「ええ、そして来年も3人かも知れませんね」
鈴姫「なるほど、総合力は年々高くなっていると言われるだけはありますね。それでは3人の目標は?」
相良「もちろん俺は新人王!」
玖珂「ベストナイン!」
嵯峨「ホームラン王!」
鈴姫「こっちは見事にバラバラですね」
相良「そうでもないですよ。俺は今言った3つくらいは狙ってますから、あいつらもきっと同じです!」
鈴姫「なるほど、自信家なタイプが多いですからそうかも知れませんね。では頑張って下さい」

旭光商業高校
鈴姫「次は旭光商業です。それでは筒井君に岡崎君、1年目の目標は?」
筒井&岡崎「新人王!」
鈴姫「2人共リーグは違いますが頑張って下さい」
中原「うーん、俺は進学予定だから6年後のインタビューを今から作っとくか」
大島「6年も経てば忘れるんじゃないのか?」

流球高校
鈴姫「最後に流球高校です。それでは河島君の1年目の目標は?」
河島「新人王、最多勝、奪三振のタイトルです!」
先輩達「無知! 無謀! 鈍感!」
河島「何だと! つうか最後のは関係ない気がするぞ!」
全員「やれやれ先輩達はいつも通りだな」
谷口主将「こっちは春に出場できないから夏に向けて頑張るぞ!」
全員「はい!」
河島(この調子なら大丈夫そうだな)
鈴姫「以上で終わりです!」

ドラスポ
霞「と言う訳で今年のインタビューも終わりましたが、しかし」
武藤「しかし?」
霞「手抜きですね。と言う訳で別枠も用意しました!」
武藤「別枠?」

期待のルーキーズ
ヤクルトスワローズ オリックスブルーウェーブ
赤崎 銀 河島 京太
ミート技術があり新人で3割は期待されている。 MAX153キロの右腕は素晴らしく調子次第で2ケタ勝利を期待されている。
広島東洋カープ 千葉ロッテマリーンズ
高須 光圀 姫島 正夫
新人ながら3割30本100打点を期待とその評価は非常に高い怪物打者 守備能力は新人でもトップクラスの力を持ち盗塁王のタイトルも期待されている。
読売ジャイアンツ 西武ライオンズ
嘉神 高政 岡崎 芳樹
新人ながら三部門のタイトルを期待などその潜在能力は素晴らしいの一言 将来性を期待されているが打撃は現時点で高く2ケタ本塁打は期待されている。
横浜ベイスターズ 日本ハムファイターズ
相良 京一 天王寺 恵
長打力は高く1年目から本塁打王を期待と非常に高い評価をもらっている。 バッティング技術は高くこちらも30本を期待されている。
中日ドラゴンズ 福岡ダイエーホークス
筒井 博人 飯島 信也
将来性を期待されているが化けたら2ケタ勝利と期待は高い。 新人ながら中継ぎのタイトルを期待とその実力はかなり高い。
阪神タイガース 近鉄バファローズ
守屋 秀人 天野 宗介
変化球と制球力は抜群で新人ながら中継ぎのタイトルを期待されている。 新人ながら2ケタ勝利確実など実力、人気共に抜群の怪物投手
オリックスブルーウェーブ 読売ジャイアンツ
久住 燕 上条 響
バランスは良く2ケタ勝利を期待とその実力は高い。 打撃には定評があり新人からスタメン定着は確実と噂されているほどの実力者
横浜ベイスターズ 日本ハムファイターズ
真島 晴喜 進藤 学
リードにも定評があり本塁打も20本とその評価は新人離れしている。 1年目からチームの守護神と期待されいるだけあってその実力は高い。
中日ドラゴンズ 近鉄バファローズ
山根 信広 木下 神楽
足と長打力には定評があり将来のベストナイン候補として期待されている。 守備には定評があり将来のゴールデングラブ賞候補として期待されている。

武藤「おおうって球種とかは載ってないんですね」
霞「ええ、まあ、実際どう言う活躍をするのか分からないので、それに入る前には長距離打者でも入団したらタイプが変わるなんて良くある話ですから」
武藤「それもそうか」
霞「この中の誰かが新人王になるのか、それとも載ってない選手が活躍するのか、とにかく来年は新人対決に期待です!」
武藤「再来年も期待っぽいけどなー」
霞「そしてプロ野球はオフですが、トレードと言う事でまずはスワローズの小島選手とカープの界外選手の交換トレードが成立し続いてブルーウェーブの桐生選手とライオンズの高野選手の交換トレードも発表されました!」
武藤「どちらもリーグ優勝チームからですね。昨年はこの時季に時雨と轟のトレードでしたね。轟は活躍したけど時雨はいまいちだったな」
霞「と成功するものもいれば失敗するのもいるのがトレードです。それでは別枠にて」
武藤「またかい」

新天地での期待選手
ヤクルトスワローズ(1992年〜1995年)広島東洋カープ(1996年〜) 小島 宗一 界外 風 広島東洋カープ(1991年〜1995年)ヤクルトスワローズ(1996年〜)
防4.02 11勝7敗 33奪三振 打率.150 1本 4打点 0盗塁
今シーズンは2ケタ勝利でチームを日本一へ導いた。
スライダーは一級品で2ケタ勝利も期待されている。
今シーズンは絶不調で新人の頃の活躍など夢の彼方
しかし長打力には定評がありどの球団も彼を欲しがっている。
オリックスブルーウェーブ(1991年〜1995年)西武ライオンズ(1996年〜) 桐生 春海 高野 稔 西武ライオンズ(1991年〜1995年)オリックスブルーウェーブ(1996年〜)
防5.34 1勝3敗 49奪三振 打率.000 0本 0打点 0盗塁
今シーズンは中継ぎで活躍したが成績はいまいちだった。
日本シリーズでは3人斬りなどで活躍と評価は高い。
今シーズンは1軍入りは出来ず突然のトレードで移籍する。
将来の本塁打王と期待は非常に高い。

武藤「こうして見ると小島以外は小粒な感じですね」
霞「ええ、しかし界外選手は1年目に3割30本と打ってますからね」
武藤「そして小島は毎年防御率や安定感がいまいちとその事を入れたらまともなトレードか」
霞「そして桐生選手と高野選手ですが2人共同期で同じ歳ですがいまだに才能は開花せずと言った感じのトレードです!」
武藤「ライオンズは長距離が揃っているから桐生を獲得、ブルーウェーブはもう一枚長距離打者が欲しいと言う事で高野を獲得ですか」
霞「犠牲フライで点が欲しい場面が多かったですからね。代打での起用が多くなりそうですね」
武藤「ええ、これなら連覇も出来るかも知れませんね」
霞「と以上で放送も終わりです。後は年俸くらいしかありませんが今年も最後までよろしくです!」

喫茶店MOON
斎藤主将「これまた相変わらずって感じだな」
月砂「いつもの事よ」
斎藤主将「そうだな(あのコンビも1年以上観てると慣れるもんだな)」
吉田「しかしトレードにドラフトとシーズンオフって感じがするな」
真田「しばらくは野球関連は暇ですな〜FAくらいしか楽しみはないやい!」
斎藤主将「それじゃ情報通に聞くか、フリーエージェントしそうな選手に心当たりは?」
吉田「俺の事かよ」
真田「で?」
吉田「お前も興味津々か、まあいいけど、うーん、カープの守部さんは毎年移籍の噂はあるけど、今年も残留するらしいし、とりあえず大物の移籍はないかな」
真田「なんてつまらないコメントなんだ」
吉田「悪かったな。来年は竜崎さんの世代がFA権取るから来年に期待しろよ」
斎藤主将「竜崎さんの時代か80年代のドラフトじゃ一番凄かったよな」
吉田「つうかドラフトの歴史の中でも凄いぞ。特に8球団競合は福井さんの最多指名を抜いたと凄い盛り上がりだったからな」
真田「けど当時の優勝校って白銀さんの母校だよね」
吉田「ああ。竜崎さんは斉天で準優勝だったな」
真田「僕らの先輩の柳生さんも同じ世代だったよね」
吉田「ああ。しかし1回戦で斉天と戦って負けたらしい。おまけにノーヒットノーランのおまけと150キロを計測とか」
真田「散々な終わり方だったんだね。ちょっと当時の人達に同情するかな」
吉田「と言っても2点差だか3点差だかの接戦試合と言われているからな」
斎藤主将「へえ」
吉田「興味あるのか?」
斎藤主将「プロ入りした柳生さんと星野さんが一緒に竜崎さんと戦った試合だからな興味はあるよ」
吉田「実際斉天の一方的な試合だったらしいぜ。毎回ランナーは出したけど粘りの守備で何とか9回まで行ったらしい。斉天のヒットは20本を越えてたとか聞いたような?」
真田「ヒット20本以上で接戦って乱打線じゃないのに?」
吉田「ああ、接戦なのは当時の星野さんのリードのおかげとも言われている。あの人が1年からドラフト確実とか言われるようになったのはあの試合が切欠とも言われているらしい」
斎藤主将「しかし結果はノーヒットノーラン負けか、当時の先輩達は悔しかっただろうな」
吉田「だろうな。ま、詳しく知りたければ監督に聞くのが一番だな」
真田「それはそうだね」
吉田「と言う訳で竜崎さんの世代も熱い戦いだったらしく高卒の1位指名選手が多かったらしい」
真田「やっぱり1年目から活躍したの?」
吉田「ああ、と言うか高卒の怪物が大量発生し始めたのは竜崎さんの世代からだな」
真田「当時の新人王はやっぱり竜崎さんと白銀さん?」
吉田「ああ、2人共怪物と言われる活躍で新人王や最多勝のタイトルを獲得してたな」
真田「柳生さんは活躍しなかったの?」
吉田「あの人の1年目は2軍で4年目くらいから活躍したな。新人王は獲れなかったと思う」
真田「竜崎さんの世代ってどんな選手がいるの?」
吉田「1軍で活躍してる人がいっぱいいるな。ドラゴンズの大上さんにベイスターズの服部さんにライオンズの柳生さんと備前さん後はバファローズの籾山さんとか」
真田「なるほど、その年も豪華なドラフトだったんだね」
吉田「ああ」

こうしてドラフトや過去の選手の話で盛り上がって行くのだった。そしていよいよ文化祭も始まる。

文化祭
中西監督「それじゃ未来の野球少年獲得と行くか」
全員「監督」
中西監督「実際そう言う意図だろう」
吉田「正直ならOK見たいな事言わないで下さいよ」
中西監督「やる事は簡単、親切丁寧にバッティングとピッチングを指導してあげれば良い。ちなみにほとんどは斎藤と風祭が目当てだから安心しろ」
全員「嬉しい様な悲しい様な」
斎藤主将「とにかくいつも通り(で良いのかな?)で行こう」
全員「はい」
中西監督「おっと、せっかくの甲子園行きがなくならない様に問題は起こすなよ」
全員「…………は、はい」
斎藤主将「ただでさえ1年は初めてなのにプレッシャーをかけないで下さいよ」
中西監督「すまんすまん。とにかく普通にやればそうそう問題は起こらんから気軽にやってくれ」
真田「監督がプロ入りしてたらオールスターで活躍しそうだね」
相川「お祭り男ですか」
真田「うん!」
吉田(こいつもプロ入りしたらそうなるのかな?)

こうして野球教室も始まった。
斎藤主将「そうそうそんな感じ」
将「おう! 本当にボールが速くなった気がする」
斎藤主将「しかし君は才能があるな」

これはお世辞ではなく斎藤の本心だった。目の前にいる少年はピッチャーとしての才能があると斎藤は素直に感心していた。
将「それじゃ俺もプロ入りできますかね?」
斎藤主将「それは分からないけど、スピードボールを投げるのに適してるんだと思うよ」
将「そうですか、変化球に才能はないですかね?」
斎藤主将「このストレートがあれば変化球は必要ないと思うけど?」
将「上に行けば行くほどストレート一本で通用するほどあまくはないでしょう」
斎藤主将「まあね(しかしずい分大人びてるな)それで将は最終的にどんなピッチャーになりたいんだ?」
将「150キロを越す剛球投手かな?」
斎藤主将「将来の石崎見たいだな。そうだもう1つ聞きたいんだけど君はあの武藤小太郎さんとなんか関係あんの?」
将「一応伯父に当たります」
斎藤主将「そうなんだ(何か世間ってせまいんだな)それなら斉天に行くのかな?」
将「さすがに今からは決められませんがキャッチャーと言うか友達がここの監督の息子なのでそいつの進路しだいです」
斎藤主将「そうなのか(数年後の赤竜高校も強そうだな)」

これが野球少年こと武藤将(むとうしょう)と当時の赤竜高校のエース斎藤一との出会いだった。
柚「サイドスロー」
要「はい!」
柚「左投げのサイドだから左キラーか、私より用途は多そう」
要「いえ、使える変化球がないと、やっぱりダメだと思います」
柚「球種は多くても使える変化球が少ない」
要「それに球速もないですから」
柚「それは仕方ないと思う」
要「130キロ以上出す柚さんが言っても説得力がないと思いますが?」
柚「そうかな? とにかくサイドなら使い様が多そうだし、ゆっくり力を付けて行けば良い」
要「みんな同じ事言ってくれましたが柚さんの言葉だといっぱい元気付けられますね」
柚「(初対面なのにいっぱい元気付けられるか)私も頑張るから要も頑張れ!」
要「はい!」
柚(ふう、慣れない事すると疲れる。けど要って子に負けない様、私も頑張らないと!)

こうして斎藤が武藤将と出会った同じ日に柚は野球少女こと周防要(すおうかなめ)と出会うのだった。
村田「おっいたぞ!」
斎藤主将「おう、お前ら今年は工藤も一緒か」
工藤「はい。来年はここに入る予定なので今年はこいつと一緒で嫌々でしたが来ました」
村田「〜〜〜!」
孝介「2人共、斎藤さんの前でケンカしないで下さいよ」
村田&工藤「…………ちっ!」
斎藤主将「本当に変わらんな」
工藤「斎藤さんは大きくなりましたね」
斎藤主将「遅めの成長期って奴だな。ついに身長も真田を抜いたぜつうかお前らは抜けそうもないな」
孝介「まあ2人共180以上ありますからね」
斎藤主将「きっと観てる人は俺の方が年下に見えるんだろうな」
孝介「ま、あまり気にしない事です」
斎藤主将「分かってはいるんだけどな(はっ、これじゃ本当に年下じゃないか!)おほん、ところでお前らは来年うちに来るのか?」
村田「残念ながら俺は斉天希望ですので」
斎藤主将「そうか、相良さんが抜けて打線が落ちてるからお前には入って来て欲しかったんだけどな」
村田「すみません」
斎藤主将「いや、別に責めてる訳じゃないんだが、とにかく向こう行っても頑張れよ!」
村田「うっス!」
工藤「ま、試験に受かったらの話だがな」
村田「ふん!」
工藤「俺は来年ここに入る予定なんでよろしくお願いします!」
斎藤主将「ああ、ピッチャーはいくらいても足りないって感じだしお前が入ると心強いよ!」
孝介「俺が入った頃には斎藤さんはいないのが残念ですね」
斎藤主将「まあな。俺もいつか孝介と同じチームでプレーできる事を願うよ」
孝介「願わくばプロで会いたいです」
斎藤主将「ああ、監督の血を引いてる孝介ならきっとプロで会えるさ」
村田「おっと俺も忘れちゃ困ります」
工藤「こっちもですよ」
斎藤主将「おう。俺は何年かかっても必ずプロ入りする。お前らも来いよ!」
村田&工藤&孝介「はい!!!」

無難に指導も終わり斎藤の2年目の文化祭も終わった。

赤竜高校 野球部
中西監督「と言う訳で今年も無事に終わってホッとした」
全員「そうですか」
中西監督「どうしたんだ?」
吉田「どっかの監督さんがプレッシャーかけたせいで精神力を使い果たしたんですよ」
中西監督「文化祭でこれじゃ来年じゃなく再来年が思いやられるな」
真田「まったくですよ。僕を見習って欲しいですね!」
中西監督「いや、お前を見習うと本当に出場停止になりそうだからやめてほしいぞ」
真田「良い度胸ですな〜!」
中西監督「冗談だ。そう本気で怒るな」
真田「まあ良いですけど、しかし今年は大下さんが来てるんですな〜」
大下「満漢全席はご馳走できんぞ!」
真田「失礼な。それじゃ僕が食いしん坊見たいではないですか!」
大下「その通りだと思うが!」
真田「ふっ、さすがは明智君」
大下「しかしお前は1年経って大人になるどころかますますガキになった気がするな」
真田「失礼な。こう見えても大人の階段を」吉田(ドカッ! バキッ! ボコッ!)
真田「…………すみませんでした」
大下「ああ、後輩に追い抜かれたのね」
斎藤主将「おほん、大下さんも1軍で活躍したしもう立派な社会人ですよ」
大下「まあ、年俸が上がるのは確実だろうが来年は相良や玖珂や真島が入るからな。レギュラー争いが熾烈だな」
吉田「ピッチャーと違ってバッターのレギュラー獲りは難しそうですからね」
大下「ああ、1年目でよーく理解したよ」
真田「まあ来年は僕も入る予定ですからますます出番が少なくなりそうですね」
大下「ふっ、その時はキャリアの違いを教えてやるぜ!」
真田「どうして僕に対しては強気なんだろう。いえ、理由は良いです。これ以上聞くと落ち込みそうなんで」
斎藤主将&吉田(いや、もう落ち込んでるし)
宏「ふっ、2年目のジンクス関係無しの活躍した俺に誰も集まらないぜ」
柳生「恐れ多くて話をしにくいんじゃないかな?」
宏「なるほど後輩諸君、お兄さんは怖い人ではないから遠慮なく聞きたまえ」
全員「すみません。俺達、ほとんどバッターなので」
宏「………………」
柳生「すまん」
宏「いえ、別に良いんですけどね」
中西監督「福井は監督業が忙しくて来れないとは聞いたが星野も来てないんだな?」
宏「あの人なら今年はケガで欠場して成績もいまいちだったからオフも練習に集中したいって言ってましたよ」
中西監督「あいつも変わらんな。無茶やってまたケガしなきゃ良いが」
柳生「ええ、外見に似合わず結構頑固ですからね。まあ、4番でキャッチャーですから責任感も人一倍何でしょうね」
中西監督「そう言うお前はどうなんだ?」
柳生「もちろん今年こそ優勝です。それにゴールデンルーキーの岡崎にも負けられませんからね」
中西監督「そうか、しかしお前がライオンズの4番とはな」
柳生「どうせ誰も俺がここまでの選手になるとは思わなかったんでしょうが俺はもっともっと凄い選手になりますよ! それにまだホームラン王のタイトルは獲ってませんし来年こそ!」
宏「俺も来年こそタイトルを獲るぞ!」
中西監督「結構結構、来年は後輩が3人増えるからな。みっともないところは見せるなよ」

こうして斎藤達の2年目の文化祭も無事に終わった。

喫茶店MOON
斎藤主将「と言う訳で今年も柚のおかげで昨年以上に盛り上がりました」
結依「テレビの力は偉大なのじゃ」
相川「ここは柚さんの力と言うべきじゃ」
柚「構わない。私の力はまだまだだから」
斎藤主将「まあこれからゆっくり力を付けて行けば良いさ」
柚「分かってる(そう。私もあの子( かなめ )に負けない様頑張って行こう!)」
月砂「そう言えば和君は?」
吉田「あいつなら椎名(かのじょ)と出かけて行きましたよ」
斎藤主将「まあ、吉田もいずれはできるだろうし気にするな」
月砂「あんたはどうなの?」
斎藤主将「他人( ひと )よりまずは自分が…………いえ、何でもないです」
月砂「…………とにかくあんたもプロ入りしそうなピッチャーなんだからそれなりにモテるでしょうが」
斎藤主将「全国制覇できたら考えて見ます」
月砂「したらしたで今度はプロ入りプロ入りしたらリーグ優勝、次はシリーズ制覇ってタイプでしょうが!」
斎藤主将「それはお互い様かと」
結依「つまり似た者姉弟なのじゃ」
斎藤主将「おほん、ところで来月には親父達が戻って来るのかな?」
月砂「さあ、神出鬼没な人達だからね」
吉田「まあ、こう言うのも何だが変わった人達だったからな」
結依「まあ、何だかんだ言って家を空けて申し訳ないと思っとるから暇があれば帰って来るじゃろうな」
月砂「………………」斎藤主将「……そうかな?」
福西「とにかく俺達の1年目の文化祭も終わりと楽しかったな」
相川「そうだね」
吉田「甲子園までは高校野球もオフシーズンだな」
斎藤主将「神宮も国体も終わってるしな」
相川「国体は黒龍高校、神宮は無明実業が優勝でしたね」
斎藤主将「ああ、さすがは名門って感じだったな」
福西「と言う訳で熱い高校野球も終わりオフシーズン突入って感じです!」
相川「誰に説明してるの?」
福西「それは秘密です」
吉田「訳分からん?」

と言う訳で11月も終わり赤竜高校からは3人のプロ入り選手と準優勝校らしさを見せたドラフトになった。