第41章 合同練習

−1996年 5月−
斎藤達は紅白戦を通じてレベルアップを実感したが全国制覇する為にもっと練習を頑張って行く。
斎藤主将「うーん?」
吉田「何を悩んでるんだ?」

仲良し3人組は進級しても同じクラスで今日も学食で一緒に食事していた。真田の方は彼女と一緒にと言う事で付き合ってからは昼食は別にしているらしい。
斎藤主将「もう5月も終わりだしレギュラーを考えてるんだよ」
吉田「エースとキャッチャーは俺とお前で決まりでファーストは福西か村田か?」
斎藤主将「福西はバランスが整って良いんだけど、村田の長打力も捨てがたいからな」
吉田「飛距離だけ取れば既に俺やお前以上だからな」
斎藤主将「ああ、ミートも悪くないし足も肩も悪くない」
吉田「体格にも恵まれてるし守備以外は良い物を持ってるからな」
斎藤主将「やっぱり攻撃力も欲しいしあいつはファーストで5番だな」
吉田「1年にクリーンナップ打たすのかよ!?」
斎藤主将「中学の時もいきなり5番を打たせても大丈夫だったし問題ないだろう」
吉田「木下や篠原は怒りそうだな」
斎藤主将「実力主義だ。それに篠原は5番より6番が向いてると思うし」
吉田「他校なら3番も打てるつうか俺がいなきゃあいつは3番だな……それでセカンドは相川で決まりでサードは山口か?」
斎藤主将「そうだな。守備も問題ないし……けど監督は福西にサードを守らせようとしてるから保留かな」
吉田「今度はサードか、まあ振り回す山口より確実にバントできる福西の方が作戦の幅は広がりそうだけどな」
斎藤主将「俺は福西をレフトにしてサードを山口にした方が良いと言ったんだけど、監督は木下に経験を積ませたいらしいからな」
吉田「うーん、嵯峨さんと言い監督はああ言う選手が好きなのかな?」
斎藤主将「さあな……でもその嵯峨さんだって監督が使ってくれたからプロ入りした訳だからな。プロ入りする様な匂いでも感じ取ったのかもな」
吉田「それって1年の頃から使われてた俺達も適用するよな!」
斎藤主将「けど夢を見過ぎて現実で指名されなかったら結構ショックがデカイと思うぞ!」
吉田「だな。それに高卒選手でも体格とかで指名されなかったりもするからな」
斎藤主将「プロでも体格は関係ないと言われてるけど体格の劣る選手で成功するのも稀で大半の選手は1軍に上がっても活躍できず引退だからな」
吉田「まあ、それは体格に恵まれてる人でもケガで引退と珍しくないけどな」
斎藤主将「でショートだけど、根本はベンチで矢吹に任せようと思う」
吉田「根本は守備面では評価できるけど打撃はさっぱりだから無難かな」
斎藤主将「外野陣は左から木下、真田、篠原だな」
吉田「レフトの守備に不安があるけど、まあセンターは足が取り得の真田だしなんとかなるかな?」
斎藤主将「控えは柚や小田切や工藤って感じだな」
吉田「ベンチ入り投手が3人か、負担が減って良かったと言いたいけど」
斎藤主将「野手の事なら問題ない。松本はリードが上手いし佐伯も1年ながら守備が良い。それに根本や山口もいるしな」
吉田「…………なんつうか相良さんが引退したわりに総合力は高そうだな」
斎藤主将「少なくとも投手陣は創立以来最高だろうな」
吉田「問題は甲子園行きの難関になる斉天大附属か?」
斎藤主将「ああ、秋には勝ったしうちへの警戒はこの3年間で一番になるだろうな」
吉田「さすがは名門か」

赤竜高校 野球部
真田「偵察って1年の時見たいに斉天大附属に行くんですか?」
中西監督「いや、斉天は大して良い1年は入ってないらしいからな」
吉田「なんで分かるんですか?」
中西監督「大島の奴は口が軽いからな。一緒に呑んでる時にポロッともらすのさ」
斎藤主将「監督同士の交流って奴ですか?」
中西監督「そんなところだ」
相川「それで何処へ行くんですか?」
中西監督「旭光商業だ」
佐伯「旭光と言うと昨年ドラフトで入ってましたね」
小田切「確かエースと4番だったな。どっちも1位だったな」
工藤「そこに良い選手が入ったんですか?」
中西監督「それも大量にな。秋は散々だったと言ってた九重が夏はもらったなと上機嫌だったからな」
小田切「将来的には俺達のライバルになる奴らか」
中西監督「1年達は3年間のライバルとして特に刺激されて欲しいのでじっくりと見るようにな」
矢吹「プロ入り選手が出る高校だし名の売れた選手もいるのかな?」
村田「行けば分かる!」
矢吹「それもそうだな」

旭光商業高校
斎藤主将「ここがそうか」
真田「結構綺麗な高校だね」
吉田「少なくともうちよか綺麗だな」
中西監督「4年くらい前に甲子園で準優勝して新しく新校舎を建てたらしい。ここの校長もうちの校長に負けず野球狂って話だ!」
全員「へえ」
福西「準優勝した時のメンバーってのもプロ入りしてるんですかね?」
中西監督「ああ。春の時だからライオンズの大山とバファローズの土井だな」
吉田「どっちも昨年はチームの主力として活躍しましたね」
中西監督「昔から長距離打者が多いイメージの高校だな」
吉田「海藤さんや太田さんや山内さんや岡崎さんも長打力がありましたからね」
真田「そんな事よりとっとと練習を見学しましょう」

旭光商業高校 野球部
中原「おう! 来ましたよ!」
九重監督「どうも」
中西監督「今日はよろしくお願いします」
九重監督「合同練習でしたね。こっちもそっちの選手を楽しみにしています」
全員「つうか偵察じゃなかったんですか?」
中西監督「偵察だな。お互いの」
中原「ピッチャーはエースの俺が引き受けます!」
椿本「つうかエースはキャプテンだし」
中原「キャプテンは入院して夏は終わりを告げたのでやはりエースは俺なのです!」
全員「つうかあっさりと凄い事を言ったな」
大西「で中原さんがエースなんですか?」
九重監督「リリーフにエースナンバーはもったいないから森高がエースの予定だ!」
中原「オオ〜ワタシはいらない子なのですネ?」
九重監督「日本語でエセ外人っぽく言うなよ」
森高「って僕がいきなりエースですか!? 無理! 絶対に無理です!!」
真田「ずい分気の弱そうなエースだね?」
森高「だって球速は遅いし」
九重監督「アンダーで120がMAXだから遅いと言うほどでもないだろう」
中西監督「と言う事は軟投派か、最近じゃ高校野球でもあまり観なくなって来たな」
九重監督「確かに地元や全国ではあまり見ないですね。プロでもアンダースローでエースクラスの活躍をした人は数えるほどかな?」
全員(忘れたんだな)
中西監督「えっと森高君と中原君だったかな。悪いがうちの投手陣と一緒に練習してくれないか?」
中原「伝説の投手の中西さんに言われたら仕方ない。この俺、中原ヒカルドにお任せなさい!」
真田「性格的に気が合いそうだけど、ヒカルドって日系人かな?」
中原「中原の性でなんとなく想像するかも知れませんがその通りです!」
吉田「日本語上手いな」
中原「まあ、慣れればね。今じゃポルトガル語の方が難しいかもね?」
真田「って事はブラジルか、だったらサッカー選手の方がイメージ良いよね」
吉田「ま、こればっかりは本人の趣味、嗜好だからな」
中原「こっち来てからそこの大島に誘われて始めたんだけどね。いや〜今じゃ僕の方が上手くなっちゃって斉天に誘われたりもしたなー♪」
大島「やかましい! 俺だって緊張してなかったらテストに受かってたわい!」
中原「ハッハッハ」
中西監督「そういや斉天の大島の息子がいるんだっけな」
九重監督「ええ。父親似の長打力の持ち主です。センスは父親以上だと思いますね!」
中西監督「それじゃ大島君にはバッティング方面の練習を手伝ってもらおうか」
大島「はい。伝説の中西さんのおっしゃる通りに!」
中西監督「伝説伝説ってお前は一体どんな話をしてるんだよ?」
九重監督「知りませんよ! 高校野球じゃ伝説的な噂になってるだけでしょう!」
中西監督「しかしな。甲子園の常連になってからは良くサインを頼まれるしこないだなんて石崎からもサインを頼まれたぞ!」
九重監督「東北の方まで……しかし今年のドラフトの目玉にサインを頼まれるとは……さすがですね!?」
真田「それはきっと近年は高卒の怪物が多い=ネタにしなきゃとマスコミが騒ぎ昔の凄い高校選手を特集し監督が無茶苦茶有名になったと言う事ですね」
相川「説得力があるような気もしますねっとそれよりも僕達は守備や走塁でお世話になりたいんですが?」
九重監督「うむ。浅木に新村、お客人を案内してくれ!」
新村「はい! それじゃこっちに!」
真田「ふっふっふ、たっぷりと偵察して来るか」
中西監督「この高校のイメージに合わんが足や守備の名手なんているのか?」
九重監督「ま、うちに来るのは何故か荒っぽい選手が多いですが守備に秀でた選手も(稀にだけど)いますよ。さっき話した新村はそう言う意味じゃなかなかの奴ですよ!」
中西監督「ふむ。手強そうだな」
九重監督「こっちの情報を流したんですからそろそろそっちの情報も下さいよ」
中西監督「部室で茶を飲むのも悪くないが練習を観ながら話さないか」
九重監督「ほほう。なかなか面白い提案ですね。良いでしょう。ただし正直がモットーで行きましょう!」
中西監督「ま、こっちは接待されてる側だからな。嫌とは言わんさ!」

こうして監督同士で練習を見学する事となった。

投球練習
斎藤主将(シュッ!)

ズバ―――ン!
九重監督「お宅のエース、春にも観ましたが球速だけでなくコントロール、変化球と凄いですね」
中西監督「ああ。ドラフトではまず指名されるだろうな」
九重監督「ええ。石崎君や佐伯君と比べると評価は少し低いですけど、ポテンシャルは彼ら以上かも知れませんね」

中原(シュッ!)

ズバ―――ン!
中西監督「控えとは思えないくらい球速も変化球も良いな。2年でこれなら来年には150キロを記録しそうだな」
九重監督「リリーフと、高校野球では使い勝手が良くないですけどね」
中西監督「しかし2年でこんなボールを投げるならプロも放って置かないだろうな」

工藤(シュッ!)

スト―――ン!
九重監督「バランスは良さそうですね。1年って事を考えると才能はありそうだな」
中西監督「次期エースの1人だからな」
九重監督(この地区じゃ森高のライバルになりそうだな)

森高(シュッ!)

ズバ―――ン!
中西監督「浮き上がったな。うちの連中はライズボールなんて打った事ないだろうし対戦すると合わせるのが難しいだろうな」
九重監督「それにコントロールや変化球も1年とは思えないレベルですしこいつは3年間不動のエースとなるかも知れませんよ」
中西監督「ふむ(弱気そうな性格とは裏腹に実力は高そうだな)」

小田切(シュッ!)

ズバ―――ン!
九重監督「速いですね!?」
中西監督「MAXで140キロは出るからな」
九重監督「へえ(森高と逆位置って感じのピッチャーか、こいつは手強そうだ!)」

柚(シュッ!)

スト―――ン!
九重監督「なんですかこのボールはっ!?」
中西監督「ナックルだが」
九重監督「いやいや、テレビで観ましたがここまで変化しなかったでしょう?」
中西監督「改良を加えた新しいナックルだからな」
九重監督(こんな隠し球があるとはっ!? やはり最大の標的は赤竜高校かっ!?)
中西監督「まあ、投手はこんなところか」
九重監督「そうですね。次に行きましょう!」

打撃練習
村田「うりゃ!」

カキ―――ン!
九重監督「なんて飛距離だ。うちの4番よりパワーは上かも!?」
中西監督「あいつは1年の村田だ。斉天のテストに落ちてうちに来たらしい」
九重監督「もったいない。バッティングがここまで良いなら多少のウィークポイントなんて関係ないだろうに?」
中西監督「ぼそっ(多少じゃないから落ちたんだがな)」

大島「負けてたまるか!」

カキ―――ン!
中西監督「さすがに4番だけあって村田に匹敵する長打力だな」
九重監督「ええ。こいつも来年のドラフト候補の1人ですから」
中西監督「パワーヒッターに不足してる球団は率先して獲りそうだな」

矢吹「こっちも負けるか!」

カキ―――ン!
九重監督「新顔って事は彼も1年ですか、良いバッティングをしますね!」
中西監督「将来は3番を打たせたいと思ってるからな」
九重監督(野手にも良い選手が入ったのか、本当に手強そうだな)

新村「ふっ!」

カキ―――ン!
中西監督「こっちも矢吹に負けず良いバッティングをするな。ミートだけ取れば矢吹以上か」
九重監督「うちの新戦力の1人ですからね…………ん?待てよ。お前、守備や走塁に行ったんじゃなかったか?」
新村「ええ。あっちに案内してこっちに来たんですが、あのテンションに付き合うのはきつくて」
中西監督「逃げ出したわけか」
新村「すみません」
九重監督「まあいい。もう1回戻ってもらうぞ!」
新村「まだ始めたばっかりなのに!?」
九重監督「お前の取り得は足と打撃だからな。足も見せてやれ!」
新村「はあ、分かりました」
中西監督(パワーの高い選手が多い中、綺麗な打球を飛ばしていたのもいたな。確か大西と言ったかな。彼も要注意だな!)
九重監督(吉田や相川はもちろん、篠原も上手いバッティングをするし打撃力も恐ろしく高いな!?)

走塁練習
真田「わっはっはっは、どけどけ邪魔だ!」

タッタッタッ!
九重監督「気のせいかプロも顔負けの足のような!?」
中西監督「足が取り得だからな」
九重監督(足でかき回されると怖いな)

タッタッタッ!
浅木「ふう」

中西監督「彼も足が速いな。ひょっとしてあれも1年か」
九重監督「ええ。あいつは守備も上手いですしお宅の相川君に負けてないと思いますよ!」
中西監督「ほう。それは先が楽しみな逸材だな!」

タッタッタッ!
相川「はあはあ、さすがに団長のペースに付き合うのはきつい!?」

九重監督「相川君も足が少し速くなったかな」
中西監督「あれで盗塁もなかなか上手いからな」
九重監督「ランナーとしてもやっかいですか」

タッタッタッ!
新村「何故に俺は走ってるんだろう?」

中西監督「表情が気になるが新村君も速いな」
九重監督「あいつには1番を打たせる予定ですから速くないと困りますよ」
中西監督(なるほど、昔にも俊足はいて守備は悪かったがこの2人は守備も悪くなさそうだ。総合力が落ちたと思ったが新入生のおかげで前と同等、いやそれ以上になってるな!)

と言う訳で見学を続けて行き選手達、特に新入部員達はお互いに刺激を受けるなど両校共に収穫はあると充実した合同練習となった。

喫茶店MOON
斎藤主将「と言う訳で他校のレベルも上がってたよ」
月砂「自分の学校が強くなってるんだから他校が強くなってもおかしくはないわね」
柚「向こうは軟投派、速球派と理想的なコンビだった」
斎藤主将「確かにスイッチされて対応するのは難しそうだな」
柚「しかし昨今は投手のレベルが高い」
斎藤主将「まあ県でも140キロ対決なんてあるくらいだからね。未来じゃ150キロ対決なんてあるかもな」
柚「甲子園でも一度あった」
斎藤主将「石崎と河島さんの投げ合いだな。石崎は1年で150キロなんて凄いボールを投げて3年時には甲子園で160キロを計測するかもなんて当時の雑誌にも載ってたっけ」
吉田「プロ入りしたとしてもあいつと対戦するのはごめんだな」
斎藤主将「左投手に強いとも思えんセリフだな」
吉田「あいつは左投手なんて関係ない怪物だからな」
斎藤主将「左の速球派、150キロなんてプロにもなかなかいないしほとんどの球団が獲得に向かうかもな」
吉田「ちなみにその怪物から打ちまくってるのもいるけどな」
斎藤主将「風祭か、もしプロ入りできたらあいつとは同じリーグで戦いたいな」
吉田「まあ、風祭に向かってそんなセリフ言えるお前ならドラフトでも上位と言うか1位指名じゃないかな?」
斎藤主将「1位ねえ。同期には佐伯や滝沢もいるけど1位で指名されるかな?」
吉田「まあ、不思議と怪物の多い世代ってのもあるからな」
斎藤主将「去年もそうだったしな。今年もほとんどの選手が高卒で開幕一軍だし」
吉田「まあな」
結依「そんな事よりテレビを観るぞ!」

ドラスポ
霞「5月もそろそろ終わりと言う事で現在の順位ですがセリーグはドラゴンズが首位ですが2位のカープとは僅差ですね」
武藤「4月に首位だったベイスターズは5月に入って連敗を続けて順位も3位まで落ちましたからね」
霞「ちなみにパリーグはファイターズが首位でバファローズが2位と熾烈な争いとなっております」
武藤「来月になればまた変わるかも知れませんし現在の順位より選手の説明でもした方が良いかも知れませんね」
霞「ちなみに打率も上がったり落ちたりしてすぐに変わりますけどね」
武藤「まあね」
霞「新人王争いも熾烈で今年も新人での記録が出るかもと注目されています」
武藤「怪物と言う意味じゃ来年も記録が出るかも知れませんね」
霞「ドラゴンズでは筒井選手が5月から1軍入りし既にプロ初勝利を記録しております!」
武藤「ドラフト1位はだてじゃないって感じですね。このまま波に乗れば2ケタ勝てるかも知れませんね」
霞「ちなみに武藤さんは何年目で2ケタを記録したんですか?」
武藤「良くぞ聞いてくれました。1年目から10勝と頑張りましたよ!新人王は獲れませんでしたけどね」
霞「ちなみに当時の新人王は?」
武藤「確かドラ1の水鳥さんだったかな。あの人も1位らしく活躍してたな」
霞「確か日本でもっとも速い球を投げたピッチャーって人ですね」
武藤「私も速い方でしたが、ブルペンで並んで投げると自信がなくなりましたねこれで同じ新人なのかと当時はプロでやって行く自信がなくなりましたよ」
霞「小柄ながらとんでもなく速いストレートを投げるピッチャーで今でも伝説に残ってますね」
武藤「セリーグの垣内、パリーグの水鳥と一時期話題になってましたからね」
霞「後は山根君も頑張っていますね」
武藤「いきなり変わったなそうですね。高卒選手で1年目からスタメンとして活躍してるのは凄いと思いますよ」
霞「ファイターズでもルーキーが活躍しています。5番の天王寺選手もドラフト1位らしく頑張ってますね」
武藤「さすがに即戦力通り活躍してますね。こうやって観ると高卒と言うよりアマチュア全体のレベルが上がってる見たいですね」
霞「残念ながら私達は高校生担当ですから大学や社会人はあんまり知らないですね」
武藤「今はほとんど高卒で入ってますからね。昔だとプロでやって行く自信がなく指名されても進学だったりしたんですがね」
霞「ちなみに進藤選手も抑えとして活躍しており佐々木君もスタメンで頑張っております!」
武藤「ファイターズはスタメンの平均年齢が若いですからね。勢いはあると思いますよ」
霞「と言っても昨年はBクラスでしたけどね」
武藤「不安があるとしたらケガに泣く選手が結構いる事かな。4番の石井ももっと出場できたらAクラスに届くだろうに」
霞「と言うわけでプロでもルーキー選手が頑張っております。そろそろ高校野球が始まりますが今年もどんな怪物が出て来るのか楽しみですね!」
武藤「まだ出て来ると決まったわけじゃないけどな」

高校野球でも将来性のありそうな1年が増えていると今年の夏の戦いも激しくなりそうだと斎藤達は実感して5月も終わって行く。