第52章 暇つぶしのお遊戯

−1996年 10月−
9月には意外でもないか垣内監督が自ら訪問するなどがあると斎藤は既にプロとして期待されていた。しかし10月に入っても斎藤達は変わらずに日常を過ごしていた。
真田「ドラフトまで1ヶ月〜ああ暇だ〜と言う訳でゲームをしよう」
吉田「先月のやる気はどうしたんだ?」
真田「いや〜気分転換も必要っしょ!」
村雨「だね〜」
佐伯「何故俺もここにいるんだか?」
真田「お初の公開となります。ここが真田家こと僕の部屋です!」
斎藤「いや、何回も来た事あるし」
真田「けど佐伯は初めてだからね」
佐伯「まあ良いかそれで何の用で呼んだんだ?」
真田「ふふふ……いやふっふっふの方が良いか?いやここは表情を変えてふふふとうーん?」
斎藤&村雨&佐伯「………………………………………………」
吉田「どっちでも良いから呼んだ理由を言え―――!」
真田「ふっふっふ、ここで咳きこんで失態をするなど古典的な事はしないぞ。ふっふっふ、さてと君達を呼んだ理由は…………(えっと……ここで忘れるなんて古典的な。えっと、おう。それだ!)そこにある物を見たまえ!」
吉田「このすごろくか」
真田「ふっ、その通り!」
佐伯「すごろくの為に呼んだって事か」
真田「その通り!」
村雨「まあゲームだと4人対戦になるだろうし1人余るから仕方ないよね」
真田「ふっ、村雨君にしてはあまいね。そこにある物をよーく見たまえ!」
斎藤「野球すごろくって書いてあるな」
吉田「しかし野球すごろくって普通のすごろくとはどう違うんだ?」
真田「基本的にサイコロ振って進むのは一緒だよ。後は所持金やカードの類、それとマス目で色んな選択肢があったりとサイコロの目が重要だね!」
佐伯「普通のすごろくと変わらない気もするが?」
真田「そう言われるとそうかもね。ただこのすごろくの一番の特徴はサイコロを2つ振る事だよ。つまり1〜12の数字を選べるって事!」
斎藤「それなら2〜12の数字だろう?」
真田「いやいや1〜12で合っているんだよ。まあそれは置いといてこの時を苦節2年も待ったし張り切って行こう!」
吉田「2年? つうか相変わらず分からん?」
真田「では説明をしよう!」

真田「シーズンオフだからプロ野球もやってないし野郎だけで映画館とか絶対行きたくないしとハハハ、やる事がありません」
吉田「はあ、こんな事なら真田の呼び出しに応じずに家でゲームでもすれば良かった」
真田「それだ!」
斎藤「吉田の家行ってゲームすんのか?」
真田「半分正解で半分外れだよ。普通のゲームじゃつまらないから僕達で作ろう!」
吉田「どうやって?」
真田「…………さあ?」
斎藤「おい!」
真田「うーむ。良いアイデアと思ったんだけどな。いっそ電車に乗って東京まで行ってみる。泊まるなら風祭君にでもお願いすれば良いし」
吉田「会った事もない奴にそれかよ」
真田「大丈夫だよ。斎藤は何だか仲が良いらしいから」
斎藤「悪くはないと思うけど時季が時季だから実家に帰ってるかも知れないし」
真田「そっか、って風祭君って他県出身なの?」
斎藤「知らんけど、実家が東京だとしても無明の近くに家があるとも限らないだろうし」
吉田「こりゃダメだな」
真田「おのれ! 暇だ暇だ!!」

斎藤&吉田「ああーこんな事もあったな」
村雨「へえ」佐伯「ふーん」
真田「じゃあすごろくしようか」
斎藤&吉田「それですごろくね」
佐伯「まあようするに一番最初にゴールすれば勝ちなんだろう?」
真田「いや、それは違うよ。もちろんゴールした最初の人が有利になるけど、ゴールした後こそが真の戦いの始まりと言っても分かんないだろうからやりながら説明して行こう!」
吉田「それだと、お前が有利にならないか?」
真田「そうかな……じゃあハンデでも付けようか?」
村雨「ハンデ?」
真田「僕は1人で斎藤と吉田が組んで村雨と佐伯が組む3人対戦とかは?」
吉田「お前がそれで良いなら構わないが」
真田「それじゃやって見ようとその前にこれだ。ジャジャーン!」

そう言って真田がカードのような物を見せる。
斎藤&吉田「…………これはプロ野球カード!!」
佐伯「96年って書いてあるな」
村雨「さすがに全球団の選手は無理だった見たいだね」
真田「うん。96年の成績で作ってあるので全員は無理だったよ」
吉田「そりゃそうだな」
真田「ちなみに表彰やベストナインなどのタイトルは発表されていないので掲載できなかったですが」
斎藤「だったら待てば良いのに」
真田「斎藤よ。来月は何があるのかな?」
斎藤「えっと、文化祭、じゃなくて話の流れからしてドラフトの方か」
真田「そう。ドラフト前でも後でも落ち着いてできそうもないんだよ」
佐伯「それで今日になったのか」
真田「まあね」
村雨「しかし2個ずつ振るって事は結構長そうだね」
真田「まあね。そして2個ってとこがポイントでね。ゾロ目が出ると2択に増えるんだよ」
斎藤&吉田&村雨&佐伯「?」
真田「1と1の場合は1と2のどちらかを選択できる。2と2の場合は2と4を選択できると言うゾロ目システム、ちなみに急行や特急で1のゾロ目が出た時に何もイベントが起こらなくてむかつきますってところから考えました!」
吉田「なるほど、複数の選択肢で進む事ができるシステムか」
真田「ちなみにショップも存在してサイコロの数字でカードをもらえたりします。カードには買収カードや覚醒カードなどとあります。買収は相手チームから選手を無理矢理奪うカードで覚醒は選手の全能力をワンランク上にするカードです。まあやる前に説明するのでそっちを参考に」
斎藤「ふーん、アマチュアはないのか?」
真田「僕のカードが最強になるのでと相川君と福西君に却下されました」
斎藤&吉田「うんうん。納得!」
村雨「では行って見よう!」

真田仙人のスーパー説明会&大下名人のスーパーアドバイス!!
まずはサイコロ2個振るのがポイントでゾロ目だと2択で進めるシステムである。下記を参考に
所持金は全員1億からスタートします。所持金は所持金追加のマスで追加したりカードで相手から奪えたりします。
誰かがゴールしたらその時点ですごろくは終わりで試合となります。ゴールした人はいくつかのアドバンテージが付きます。
ちなみに良い選手を集めても最終的に試合に負けたら敗北者である。そう言う意味ではシビアなゲームとも言えます。
ゴールした時点で選手が足りない時は平凡な選手がランダムで追加される。能力は平凡で特殊能力はいっさいありません。
対戦はCPUで行われる為、最後は集めた選手が戦うのを観戦しながら締めると言うのがポイントである。
カードは1ターンに何度も使えます。最後の挑戦カードは使った後にゴールするので例外とされます。
ゾロ目 1+1 2+2 3+3 4+4 5+5 6+6
進行マス 1&2 2&4 3&6 4&8 5&10 6&12
数字 カード名 効果
選手交換カード 自分チームと相手チームから1人ずつ選んで選手を交換します。
選手覚醒カード 自分チームから選手1人を選んで能力を1ランク上げます。
場所変更カード 自分と相手の場所位置が変わります。
数字選択カード サイコロを振らずに1〜12を選択できる。ショップや球団選択やトレードの時でも使用可能です。
経済災難カード 手に入れた瞬間に所持金の半分がなくなりカードは全てなくなります。
選手補充カード 選手獲得マスと同じでサイコロ振って選手を獲得するので所持金に気を付けて下さい。
ランダムカード サイコロを振って行きランダムにカードが変化します。
ついでに所持金も追加されると結構レアカードだったりもします。
暴速球カード 3回サイコロを振って相手のカードを1枚破壊する事ができます。
サイコロで出た数字のカードを持っていない場合は効果が発揮されません。
絶対防御カード 相手がカードを使って攻撃した時にブロックして使って来たカードを破壊します。
10 所持金強奪カード サイコロを振って相手から所持金を奪います。相手の所持金が0の場合は意味がありません。
11 年俸制限カード サイコロを振って3〜8で1/3ダウンします。9〜12なら半分までダウンする事ができます。
1〜2の場合は2億以上の選手は1億で契約できます。
12 最後の挑戦カード サイコロを振らずにカードを1枚選択と同時に自動で使われ選択して行く事ができる。
ゴールまで12マス以内で使用可能で使うと自動的にゴールまで飛ばされます。
数字 10 11 12
球団 読売ジャイアンツ オリックスブルーウェーブ 中日ドラゴンズ 日本ハムファイターズ 広島東洋カープ 西武ライオンズ ヤクルトスワローズ 大阪近鉄バファローズ 横浜ベイスターズ 千葉ロッテマリーンズ 阪神タイガース 福岡ダイエーホークス
マス 説明
所持金追加 1で1000万円とサイコロを振って所持金を追加します。
トレード 交換トレードでサイコロの数字が8以上で成功です。金銭トレードの場合は10以上で成功となります。
選手獲得 所持金で選手を獲得できます。所持金が足りない場合は何もせず終わります。
ショップ サイコロを振ってカードを手に入れられます。
1回休み 文字通り1ターン飛ばされます。
カードを拾った 何かのカードを拾います。
何マス進め 文字通り自動的に書いてある数字分進められます。

吉田「大下さんも協力してんのかよ」
斎藤「カードは12種類か」
村雨「とっととゴー!」

すごろくスタート
真田「まずは順番を決めます。それじゃまずは僕からね」
斎藤&吉田「しょぼっ!!」
真田「サイコロにも嫌われたか」
斎藤「それじゃ次は俺達だな」
吉田「うーん、まずは斎藤が振ってくれ」
斎藤「分かった」
村雨「7か……つうか1234と来てるし次は5と6が続いて出たりはしないかな」
佐伯「サイコロは村雨が振って行って良いぞ」
村雨「それじゃ遠慮なく!」
真田「あっははは」
村雨「ははは、真打は後からってね」
佐伯「無理して笑う事もないぞ」
村雨「ちくしょう!」
斎藤「まあまあ、まだ順番決めただけじゃないか」
真田「とにかくこれで決まり斎藤ペア、僕、村雨ペアの順番で行きましょうか!」

1ターン(0) 斎藤&吉田 所持金1億0000万円
吉田「それじゃ今度は俺が振らせてもらおうか!」
斎藤「また7か」
真田「好きだねえ」
吉田「いや、狙った訳じゃないし…………えっと、『選手獲得のマスでい! とっとと決めな!』だってさ」
斎藤「また真田らしい説明だな」
真田「ゾロ目とはやりますな〜この1のゾロ目は特にレアなのにさっきの村雨と合わせて2回ですよ」
村雨「ブーブー!」
佐伯「笑顔でブーイングは少し違和感があるな」
真田「ちなみに今年もセリーグが優勝すると思って1が巨人で2がオリックスです!」
吉田「それでどっちにする?」
斎藤「やっぱりジャイアンツかな」
真田「それでは誰を獲るかな?」
吉田「つうかピッチャーは年俸が高過ぎて無理だな」
斎藤「ここはどう見ても嘉神さんだろう」
佐伯「1500万円と言う安さでこの能力なら当然だな」
村雨「このゲームは今年大活躍したルーキーがお買い得だね」
真田「気付かれたか!?」
吉田「やってれば誰でも気付くよ」
斎藤「じゃあ嘉神さんでターンエンドだな」

1ターン(0) 真田 所持金1億0000万円
真田「ふっ」
吉田「いきなり11かよ」
真田「最初に11出すとたしか」
斎藤(交通事故でいきなり1回休み、つうかいきなり11出すなんて運がないですね〜♪)
真田「………………自分で作ったところにハマるなんて!?」
村雨「なかなか面白くなって来たね!」
佐伯(このゲームって本性が出るな)

1ターン(0) 村雨&佐伯 所持金1億0000万円
村雨「それじゃ行くよ!」
真田「安心して良いよ。最初は11以外は問題ないように作ってるから」
村雨「なるほどね『とりあえず3マス進め』か『ショップです。悪いカードはないので普通に使って下さい』」
真田「数字選択カードか、良いカードを引いたじゃん」
佐伯「数字選択カード……これで一気に選択肢が増えた訳か」
村雨「トレードやショップでも使えるらしいけど」
佐伯「どっちかと言えば球団選択やトレードの場面で使いたいな」
村雨「そうだね」

2ターン(7) 斎藤&吉田 所持金8500万円 選手(
斎藤「それじゃ振るか」
吉田「凄え6のゾロ目だ」
真田「6か12を選択して進めます」
斎藤「6はショップか12は選手か、12だな」
真田「おめでとう。日本ハムファイターズです」
吉田「そろそろピッチャーが欲しいけど定岡さんには500万足りないし野手にするか」
斎藤「ここは河原さんかな」
村雨「ファイターズでは唯一の3割打者だし当然と言えば当然だね」
吉田「まあなしかしこれで一気に金がなくなるな」
佐伯「斎藤達は順調に選手を補強しているな」

2ターン(11) 真田 所持金1億0000万円 お休み中
真田「で僕は1回休みなので村雨&佐伯ペアです」
斎藤&吉田&佐伯「………………………………」

2ターン(5) 村雨&佐伯 所持金1億0000万円 カード(数×1)
村雨「とにかく俺達のターンだな。ここは頼みますよ。ダンナ!」
佐伯「……ああ」
真田「君達も僕のところに来なよ」
村雨「却下!」
佐伯「と言う訳で3マス進む。『ここで懐を一気にあっためようか!』か」
真田「所持金追加のマスだね。ちなみに所持金は1で1000万だから最低でも2000万〜1億2000万となっていますよ!」
佐伯「少ないな」
真田「まあ今年はルーキーに良い選手が多いからね。3億使って1人獲るよりみんな安くて良い選手を狙うでしょう!」
吉田「確かにな」
佐伯「とにかく振るか」
真田「おめでとう。6000万円プラスされました!」

3ターン(19) 斎藤&吉田 所持金1500万円 選手(
吉田「大きな数字が良く出るな!?」
斎藤「また選手獲得って所持金が足りない場合はどうなるんだっ!?」
真田「まあその場合は選手獲得はできずスキップとなるんだけど、まあルーキーなら獲得できるんじゃないかな」
吉田「まあ振って見るか」
斎藤「西武か……ここは岡崎さんだな」
吉田「まあそれ以外の選択はない訳だが……ところでDHとかあるのか?」
真田「いやマスは長めに作ってるけど、オーダーで作れるかどうかは分からないからDHはなしってルールで」
吉田「つまりダブって同じポジションの選手を多く獲る可能性もあるんだな」
真田「うん。だから選手にはプロに入って守っていたポジションを全部守れるようにしてる」
斎藤「なるほどな」

3ターン(11) 真田 所持金1億0000万円
真田「一応トレードのマス目もあるんだけどね。成功するかサイの目しだいだけど」
斎藤「噂をすれば何とやらか」
真田「もちろん金銭トレードで相手は斎藤&吉田ペアを選択」
佐伯「まあ俺達は選手持ってないからな」
真田「行け―――!」
斎藤「まあ10以上で成功だからそうそうは出ないよな」
真田「だから言ったんだよ。相川君が金銭トレードで一流選手をたやすく奪えるのはおかしいって言うから」
斎藤「まあやられる方としたらその言葉に同意するな」
佐伯「まあ金銭トレードの場合は一番能力の低い選手になるからいちがいに一流選手とは言えないかもな」
村雨「しかし一気に離されましたな」

3ターン(8) 村雨&佐伯 所持金1億6000万円 カード(数×1)
佐伯「よっと!」
村雨「俺達もトレードのマスだな」
斎藤&吉田「げっ!?」
佐伯「当たり前だが金銭トレードで『数字選択カード』で12を選択すると」

村雨&佐伯ペアはカードを使って12を出して岡崎を自動的に奪った。
真田「まあまあ良いカードの使い方をするな」
吉田「なんでお前が落ち込むんだよ」
真田「だって僕だけが選手いないもん」
佐伯「それじゃ悪いがもらって行くな」
斎藤「ああ」
真田「ちなみに金銭トレードでは一番能力が低いと思われる選手を奪われます。ただ、同ランクの選手がいる場合は選択して奪う事ができます」
吉田「いや、知ってるし」
真田「能力には総合能力ってのがあって僕の独断で勝手にランク付けてますがあしからず」
吉田「だから知ってるっての」

4ターン(28) 斎藤&吉田 所持金300万円 選手(
吉田「ここは所持金追加が良いな!」
斎藤「えっと『君はラッキー☆ ここではサイコロ振った数字×2倍の所持金が追加されるよ!』ってラッキー!」
真田「そんなマス知らんぞ―――!?本当にそう書いてあるしこれは福西君か大下さんの文面か」
吉田「まあお前の弟子だし福西が関わっていても不思議じゃないか」
斎藤「ここは10以上だな!」
吉田「惜しいけどナイスだ!」
村雨「一気に1億8000万追加とはなかなかやるね」
佐伯「なるほど、数字選択カードはこう言う場面でも使えると使い勝手が良さそうだ」

4ターン(22) 真田 所持金1億0000万円
真田「そう言う事、つうか僕もいい加減出さないとね」
吉田「また11っ!? つうか3回連続っての凄いな!?」
真田「ショップか」
吉田「ランダムカードか」
真田「うーん、あんまり欲しくないカードなんだけどな」
佐伯「しかし使うと所持金も追加されると良いカードだと思うが」
真田「そんな設定知らんぞ―――!?本当にそう書いてあるしきっと相川君が追加で設定してくれたんだね!」
吉田「同じリアクションかよ!?」
真田「後半は少し違います!」

4ターン(16) 村雨&佐伯 所持金1億6000万円 選手(
村雨「そろそろ選手を追加しないとと思いましたら『とっとと選手を補強しなよ!』のマスに着きました!」
佐伯「それじゃ俺も振ってと」
村雨「広島かそんならここはやっぱり二冠王っすね!」
佐伯「ああ!」
吉田「やっかいなのを持って行かれたな」
斎藤「まあ仕方ないさ」

5ターン(31) 斎藤&吉田 所持金1億8300万円 選手(
斎藤「よっし俺だ」
吉田「またしても選手獲得か、ここは」
斎藤「今度はヤクルトスワローズかか」
吉田「ライアンさんは5億以上って手が出るか」
斎藤「年俸制限カードと数字選択カードがあれば別だけどな」
真田「そう言う神コンボもあるけど、今回はカードがなかなか増えそうもないから無理そうだね」
斎藤「今年タイトル獲った藤堂さんも1億以上するな。」
吉田「と言うかヤクルトは高いな。3割打ってるし赤崎さんも良いけど、守備面で不安があるな」
斎藤「しかし姫川さんや朝霧さんも今年は成績悪かったしな。高いけどここは土丸屋さんで行って見ようか」
吉田「所持金が痛いが仕方ないな」
村雨「なかなかやりますなー」

5ターン(33) 真田 所持金1億0000万円 カード(ラ×1)
真田「ちなみにこのランダムカードって奴は空白のカード欄が1つあったので適当に作っただけのカードだったりします」
吉田「まあ、そんなところだろうな」
真田「しかし多分相川君の追加設定のおかげで良いカードになりました。では使わせていただきます!」
吉田「マジかよ!?」
真田「マジマジでい! 6の選手補充カードも良いけどここは追加金狙いで12を選択します!」
斎藤「1億2000万が追加されて最後の挑戦カードももらえる訳か」
真田「これはゴール前12マス以内でしか使えないけど何にでもできるからまさしく切り札だよ!」
吉田「まあ使ったら自動でゴールになっちまうからな。しかし使い勝手は悪そうだな」
真田「それはそうと、うりゃだよ!」
吉田「選手補強か」
真田「3マス進んで選手獲得だ!」
村雨「ここはオリックスと見た!」
真田「正解! ここは安くて良い選手が多い方だよ! と言う訳で久住さんと行くか!」
吉田「マジなのか!?」
真田「正直痛いけど、久住さんのファンとしては仕方ないからね。ここは久住さんで行かせてもらうよ!」
斎藤「これでみんな選手を手に入れたけど順調に選手が集まってるとは言えないか」
佐伯「まあな」

5ターン(22) 村雨&佐伯 所持金1億4500万円 選手(
佐伯「やっぱり選手獲得だな」
真田「カードを拾ったのマスだね。カードは選手補充と年俸制限だし良かったじゃん!」
村雨「ふっふっふ、次は一気に高額な相手を安く買い上げてやるぜ!」
真田「カードが複数の設定は後半になれば多く入っているけど少ないとは言え序盤でもあるし運が良いね!

6ターン(38) 斎藤&吉田 所持金6300万円 選手(
斎藤「じゃあ俺な」
吉田「4は選手で8は所持金か、ここは所持金だな」
斎藤「ああ。えっと『所持金2倍キャンペーン開始中!」か」
真田「またですか!?」
斎藤「あっ!?」
吉田「まあ2倍だから6000万だし助かったって感じだな」
斎藤「すまん」

6ターン(40) 真田 所持金2000万円 選手() カード(最×1)
真田「ふっ、再び僕の番だよ」
吉田「ショップだな」
真田「ふっ!」
斎藤「暴速球カードって?」
真田「今年の新人奪三振王をネタにして考えたカードだよ上手く行けば1回で最高3枚までカードを壊せるんだけど、相手のカード枚数が少なかったりすると意味がないんだよね。ちなみに自分を除いた相手だから複数の相手がいる場合は全員対象と効果は大きいんだけど」
吉田「相手がカードを持ってないと意味がないと」
真田「うん」

6ターン(27) 村雨&佐伯 所持金1億4500万円 選手() カード(補×1−年×1)
村雨「ここは選手補充カードを使うぜ!」
佐伯「ヤクルトか」
村雨「ここは年俸制限カードを使ってライアンさんだね!」
佐伯「ちょっと待て半分でも所持金は届かないんだぞ!?」
村雨「1と1を出せばオッケー!」
佐伯「無茶だと思うが……こんな事なら数字選択カードを取って置けば良かったな」
村雨「ふっ! 俺の強運を信じたまえ!」
全員「嘘―――!?」
村雨「任せなさい! と言う訳でライアンさんゲットだね!」
佐伯「……本当に強運だな!?」
村雨「8でショップか、ここはライアンさんを取られない為にも絶対防御カードだね」
佐伯「簡単に言うなよって9が出た!?」
全員「嘘―――!?」
村雨「いやー俺達は強運だからね」
佐伯「こう続くと凶運って感じもするが」
真田「ライアンさんを獲って完全な防御状態とまるで玄人だね」

7ターン(46) 斎藤&吉田 所持金1億2300万円 選手(
吉田「とっとと振って行きますか」
斎藤「えっと『げっへへへ! 今回はサイコロを2回振って2枚カードが手に入るでげす!』だってさ」
吉田「こいつは真田か」
真田「正解!」
吉田「まずは俺が振って」
斎藤「ついでに俺も」
吉田「しまった!?」
真田「おめでとう。経済災難カードは所持金が一気に半分になって持ってるカードは全てなくなります!」
吉田「すまん」
真田「まあカードは持っていないから良かったじゃないか」
斎藤「俺の所持金強奪カードは問題ないのか?」
真田「順番が逆だったらなくなってたけどね。吉田が先に引いたから斎藤のカードは無事だったと言う訳ですよ!」
佐伯「ショップやカードを拾うの恐ろしい罠に当たったな」

7ターン(47) 真田 所持金2000万円 選手() カード(最×1 暴×1)
真田「行け―――!」
吉田「俺達と同じところかよ!?」
真田「ちょっと不安だけど、ここは6を選択すると」
村雨「もう1回!」
真田「おっしゃ!」
吉田「選手補充カードと絶対防御カードか」
真田「良い感じ!」

7ターン(35) 村雨&佐伯 所持金4500万円 選手() カード(絶×1)
佐伯「振ってと」
村雨「選手獲得か」
佐伯「良いルーキーがいる球団なら良いんだけどね」
村雨「最多勝の天野さんのいるバファローズだけど」
佐伯「いや、連戦の可能性もあるし天野さんで行こう!」
真田「良い投手を2人も」

8ターン(52) 斎藤&吉田 所持金6150万円 選手() カード(所×1)
斎藤「ここは追加で所持金だな」
吉田「マジで所持金追加が出るのな」
斎藤「来い!」
真田「やるな!?」
村雨「面白くなって来たね!」

8ターン(52) 真田 所持金2000万円 選手() カード(最×1 暴×1 捕×1 絶×1)
真田「選手少ないしまずは選手補充カードを使ってと」
吉田「またかよ!?」
真田「って所持金忘れたけど、オリックスでここは河島さんにしとこう!」
吉田「暴速球カードと良いお前って河島さんのファンか?」
真田「ネタにしやすいから好きってのはあるね!」
吉田「って俺達と同じところかよ!?」
真田「それじゃもう1回と!」
村雨「なかなかやるね」

8ターン(43) 村雨&佐伯 所持金3000万円 選手() カード(絶×1)
佐伯「所持金が欲しいところだな」
村雨「うーん、まあここは適当に振ってと!」
佐伯「5が1回休みで10がショップか」
村雨「ここは10だね『2倍所持金追加だぜ! そんでとっとと高額な奴を買い取りな!』か」
真田「これは大下さんの文面だね」
村雨「よいしょ!」
佐伯「まずまずだな」

9ターン(58) 斎藤&吉田 所持金1億7150万円 選手() カード(所×1)
吉田「しかし所持金強奪が使えんな」
斎藤「ま、仕方ないさ。選手獲得か」
吉田「そろそろピッチャーも欲しいからな」
斎藤「中日ドラゴンズとまた高額そうだな。ここは大上さんだな」
吉田「はあ、仕方ないか」
真田「良い成績の人はやっぱり年俸が高いですからね」
村雨「まあ中日なら2億以上ないときついすね」

9ターン(58) 真田 所持金9500万円 選手() カード(最×1 暴×1 絶×1)
真田「必殺7と見せかけて3で所持金追加!」
吉田「2は『ショップ限定3回カード取って行け!』4は『このカードをくれてやるぜ! その名はランダムカード!』か」
真田「1枚より3枚狙いだぜ!」
佐伯「良い数字を出したな」
真田「選手交換カードを選択と!」
吉田「また暴速球カードかよ!?」
真田「次はっと!」
全員「……………………」
真田「……既に僕は終わってる」
吉田「わざわざ最悪なオチを見せるとはさすがは真田だぜ」
真田「まあね」

経済災難カードを引いた為に所持金の半分と手持ちのカードを全て失った。

9ターン(53) 村雨&佐伯 所持金1億7000万円 選手() カード(絶×1)
佐伯「よっと」
村雨「3だと『何の期間限定か知らんけど所持金2倍キャンペーン!』で6だと『1マス進んでカードを引いて来い!』か」
佐伯「真田のあれを見てるとな」
村雨「それじゃ3を選択して俺が振ってと!」
佐伯「これで一気に所持金が追加されたな」

10ターン(65) 斎藤&吉田 所持金150万円 選手() カード(所×1)
斎藤「まずは所持金だな」
吉田「この状況でゴールはまずいな。このままじゃ失点で一気に負けちまう!」
斎藤「なら6だな『所持金を一気に追加しよう! ここでは3倍だ!』って」
吉田「やったぜ!」
真田「良いね」
斎藤「まあ振ってと」
吉田「ナイス!」

10ターン(60) 真田 所持金1億1750万円 選手(
真田「ここから一気に巻き返す!」
吉田「あの落ち込みようは何処に行ったんだ?」
真田「同情を引いて有利にしようかと、それより5は『やれやれここに来てしまったか、なーんとここでは1球団で選手を2人獲得出来たりしちゃうんだな。所持金には特に注意する事!?』って着いた後にどう注意しろと?」
吉田「作ったのお前らだろう」
真田「そうなんだけどね」
村雨「我らが横浜ベイスターズっすよ!」
真田「選ぶまでもない。我らがヒーロー相良さんと真島さんでい!」
吉田「ゴールデンルーキーコンビかよ」

10ターン(56) 村雨&佐伯 所持金3億7000万円 選手() カード(絶×1)
村雨「一気に行くぜ!」
佐伯「大きい数字が良く出るな『やれやれここに来てしまったか、なーんとここでは1球団で選手を2人獲得出来たりしちゃうんだな。所持金には特に注意する事!?』と」
村雨「なーんだ所持金はいっぱいあるし問題ないじゃないか」
真田「なんかむかつきますなー」
村雨「とおっ!」
佐伯「ロッテか……投手は十分だしここは野手だな」
村雨「それなら考えるまでもなく八坂さんと姫島さんだね」
佐伯「ああ。良い補強だな」
吉田「一気に選手2人追加か」

11ターン(71) 斎藤&吉田 所持金3億3150万円 選手() カード(所×1)
斎藤「俺達も選手追加しないとな」
吉田「また大きい数字を」
斎藤「すまん」
真田「まあまあ0の付いたところは基本的に良いイベントだから」
斎藤「えっと『いよいよゴールまで20マス! ここではまず所持金追加ですが1億以下に限り5倍と言うお得イベント!? 残念ながら1億以上は1倍と普通ですがそれ+選手獲得3回かショップでカード5回かの選択ができます!』だってさ」
吉田「5倍が1倍かよ」
真田「まあまあ」
斎藤「とにかくまずは所持金追加だな」
吉田「5億が1億かよ!」
斎藤「選手獲得3回か」
吉田「さすがに投手獲らないとまずいから藤堂さんだな」
斎藤「ああ!」
吉田「ヤクルトの次は広島か、難しいところだけどもう1人欲しいし中西さんかな」
斎藤「分かった!」
吉田「近鉄なら小野さんかな」
斎藤「かなり良い補強だったな」

11ターン(65) 真田 所持金9250万円 選手(
真田「ここは15狙いだ!」
吉田「1回じゃ無理だし」
真田「とりゃ!」
吉田「えっと『超おめでたいのか? おめでたくないのか? ランダムカード3枚進呈!』
真田「………………」
村雨「大丈夫だよ。5なんて滅多に出ないからそれに今お金ないし」
真田「ですよね」

11ターン(65) 村雨&佐伯 所持金3億800万円 選手() カード(絶×1)
村雨「うっしし!」
佐伯「えっと『ここではトレードもしくは高額選手獲得ができます。トレードは別にイベントはないですが高額選手獲得はサイコロを振った球団の一番年俸の高い選手を自動的に選び年俸制限カードを使う事になります!』か」
村雨「交換トレードは選手数は変わらないし金銭トレードも成功率が低そうだしここは高額選手で行って見ようか!」
佐伯「西武ダイエー、御影さんと御堂さんとどっちも投手だな」
村雨「どっちも凄い投手だね」
佐伯「年俸も実力も大して変わらないな」
村雨「奪三振では御影さんで安定感では御堂さんかな」
佐伯「じゃあ御堂さんで行こう!」
村雨「必殺年俸制限カード!」
佐伯「まあ外したが安く獲れたし良かったじゃないか」
村雨「惜しかったな」

12ターン(80) 斎藤&吉田 所持金1億7150万円 選手() カード(所×1)
吉田「6か」
斎藤「えっと『ショップでカードを3枚手に入れよう』か」
吉田「トラウマが」
斎藤「数字選択にするか」
吉田「うーん、もうマスもあんまりないけどな」
斎藤「暴速球カードか」
吉田「年俸制限と数字選択と暴速球かなかなか使えるな」

12ターン(72) 真田 所持金9250万円 選手() カード(ラ×3)
真田「まずはランダム1回目!」
佐伯「所持金強奪カードか」
真田「ランダム2回目!」
村雨「ここは選手補充カードだね」
真田「その通り! ランダム3回目だぜ!」
斎藤「また選手補充カードと一気に形勢が変わって来たな」
真田「変わったカードは次のターンまで使用はできないのでここは普通に振ります!」
吉田「一気に3人獲得か」
真田「阪神タイガースなら竜崎さんだぜ!」
村雨「所持金が足りません!」
真田「4億って高過ぎだよ!? それじゃブライアンさんも手が出ないし藤原さんも高いけど藤原さんで行こうか」
斎藤「まあ天道さんも高いからな」
真田「ああ〜次は誰っすか」
村雨「ここは及川さんだね」
真田「足りなくて無理です。じゃあ望月さんで良いです!」
吉田「本人が聞くと泣くか怒りそうなセリフだな!」
真田「それじゃ次はっと」
村雨「ここはって赤崎さんだとポジションが同じとあれだね」
真田「望月さんじゃなく大下さんにするべきだったか……ええい1億の朝霧さんで行ってやれえ!」
佐伯「外野4人もいらないんじゃないか?」
真田「本当だ!?界外さんでお願いします!」

12ターン(74) 村雨&佐伯 所持金6800万円 選手() カード(絶×1)
佐伯「狙うは所持金追加だな」
村雨「ナイス!」
吉田「8000万の5倍だから一気に4億かよ!?」
佐伯「選手獲得!」
村雨「ナイス! 迷うけど守備範囲の広い日暮さんで行こうか」
佐伯「そうだな」
村雨「オリックスの次は日本ハムかサブポジの多い岩崎さんだね」
佐伯「20本以上打ってるし悪くないな」
村雨「今年のロッテの外野って良い人少ないしリッチーさんだね」
佐伯「悪くないな」

13ターン(86) 斎藤&吉田 所持金1億7150万円 選手() カード(所×1 数×1 暴×1 年×1)
斎藤「まずは暴速球カードだ!」
真田「やってくれるぜ!?」
斎藤「2球目と」
佐伯「って2球連続ってどんだけ運が良いんだよ!?」
斎藤「ははは、俺も驚きだ!?」
吉田「うげっ!?って意味なしか?」
真田「残念ながら暴速球で5が出ても意味はないですなー」
斎藤「それじゃ所持金強奪カードを村雨達に使うか」
真田「僕じゃないんだ?」村雨&佐伯「こっちなのか?」
斎藤「選手をあれ以上増やされたくないしどうせ1億2000万が限度だからな」
吉田「なるほどな」
佐伯「7000万か」
吉田「それじゃ普通に振るか…………って一気に95マスかよ!?」
真田「ネタバレになるけど90マス以降は所持金2倍+選手獲得2人しかないから」
吉田「ネタ切れかよ!?」
真田「いやいや、ここまでで選手を9人獲得するのも難しそうだからって最後はとにかく所持金2倍+選手獲得2人だけしか作らないようにしたんだよ」
斎藤「100マスには何かあるのか?」
真田「一応、100マスできっちりとゴールするとイベントがあるんだけど、実は90マスと同じイベントです!」
吉田「90マスは所持金6倍と選手獲得3人か……とにかく振るか」
斎藤「まずは2億追加か」
吉田「次は球団だな」
斎藤「また広島か、思い切って逆凪さんにするか」
吉田「おいおい3億だぞ!?」
斎藤「年俸制限カードど数字選択カードで1億で手に入れよう」
吉田「ま、次でゴールしそうだし所持金やカードを気にする事もないよな」
斎藤「そう言う事だ。それで西武か、外野が欲しいし草薙さんだな」
吉田「今年は2割20本後半といまいちだけど、守備は上手いし良しとするかね」

13ターン(80) 真田 所持金1億4250万円 選手() カード(捕×2)
真田「ゲームバランスがちょっとあれだけど、もう少しゴールだから頑張るぞ!」
吉田「自分で言うか?」
村雨「正直は良い事です!」
佐伯「もう少しゆっくりと時間をかけてやれるような設定ならもっと面白かったかもな」
真田「つまりそこそこは面白いんですね! まずは選手補充カード!」
斎藤「真田も西武か」
真田「投手は高いし東雲さんだね。もう1回選手補充カードでい!」
吉田「今度は広島か」
真田「今度は八雲さんで所持金ピンチだね」
吉田「250万じゃ誰も獲得できないぞ」
真田「ここは90マス狙いだ!」
吉田「大きい数字が出たな!?」
真田「86だとショップだし92だね。言うまでもなく所持金2倍+選手獲得2人で行くよ!」
吉田「小さい数字が出たな!?」
村雨「ゾロ目2回は何気に珍しいですなー」
佐伯「何気なのか?」
真田「たったの4000万って」
吉田「またゾロ目かよ!?」
真田「中日で筒井さんで行こう!」
村雨「来た―――我らが横浜ベイスターズですよ!」
真田「大下さんで行こう!」

13ターン(80) 村雨&佐伯 所持金6800万円 選手(
村雨「行くぞ!」
佐伯「所持金3倍+選手補充カードか」
村雨「行くぞ!」
真田「おめでとう」

14ターン(95) 斎藤&吉田 所持金1億4150万円 選手(
斎藤「狙うのはもう5以内だな」
吉田「って1オーバーかよ!?」
真田「おめでとう。これにて終わりです!」
斎藤「一番最初にゴールしたけど」
真田「まず好きな球団の選手を1人指名できます!」
斎藤「それじゃ神代さんを」
真田「って選ぶの速っ!?」
斎藤「後1人の外野手は神代さんか橘さんが良いなと思ってたからな」
真田「なるほど」
吉田「これで終わりじゃなく試合が始まるのか」
真田「うん。それと君達は試合で先攻後攻を選べるのと絶好調モードを3回まで使えるから」
斎藤「絶好調モード?」
真田「選手覚醒カードのような物かな。一時的に能力が上がるだけだから回が終わるまで有効です。それと斎藤達は1試合目か2試合目かを選べます」
斎藤「それじゃ2試合目で」
真田「了解しました。ちなみに試合は速ければ1回で決着がつきますから」
全員「は?」
真田「と言う訳で試合を開始します!」

−すごろく試合 横浜スタジアム−
東雲 暴
後攻 先攻
 真田連合  村雨佐伯連合
VS
日暮 雅敏
八雲 利 岩崎 壮平
久住 鴉 八坂 健太
相良 京一 高須 光圀
真島 晴喜 岡崎 芳樹
藤原 翔 リッチー
望月 藤吉 姫島 正夫
界外 風 寺井 安人
河島 京太 ライアン

村雨「寺井さんが追加されてるね」
佐伯「ああ。しかしライアンさん絶不調は痛いな」
村雨「ま、こっちはエースが3人もいるんだし大丈夫でしょう!」
真田「では行って見よう!」

1回表 真0−0村 先発は絶好調男の河島でスタート!
河島「食らえやボケ!」

ズバ―――ン!
日暮「っ!?」

吉田「初球が155キロのデッドボールって」
佐伯「普通なら危険球で退場だな」
真田「河島さんらしいけど、下手すれば1イニングで決着がつくだろうし四死球は遠慮して欲しいです!」

日暮(タッ!)
真島(シュッ!)

佐伯「あっさりと3盗まで成功させたな」
村雨「真島さんはなかなか強肩だけど、盗塁王の日暮さんに敵わなかったね」
真田「河島さんのクイックが超下手なだけです! しかしデッドボールのバッターが2回連続盗塁って!?」
斎藤「まあゲームだからな」

河島「滅殺モード!」

ズバ―――ン!
岩崎「………………」

吉田「高めのボール球を空振り三振か」
真田「156キロのストレートだと振っちゃうよね!」

八坂「ふん!」

ガキッ!
相良(バシッ! ビュ―――ン!)
日暮「イエーイ!」

斎藤「おいおい。ノーヒットで1点入っちまったぞ!?」
佐伯「デッドボールで出塁し3塁まで盗塁して犠牲フライで得点か、渋いな」
吉田「現実の河島さんと同じ見たいとある意味完成度の高いゲームだな」
真田「次は高須さんか、ちょっと怖いぜ!?」

高須「あまい!」

カキ―――ン!
河島「っ!?」

村雨「ど真ん中の失投を完全に持って行かれたな」
真田「つうか絶好調なのにコントロールが悪過ぎるよ!?」
吉田「そりゃ四死球はワースト1位の人だからな」
真田「つうか初回で2点って完全に終わった!?」

河島「おのれーモード!」

ガキッ!
岡崎「あっ!?」

吉田「あんなしょぼいカーブで抑えられるしゲームバランス悪くねえ?」
佐伯「いや絶好調の分、カーブも少しはキレてたぞ」
真田「とにかくこれで1回は終わりました」

1回裏 真0−2村 登板は少ないが大エースのライアンが先発!
ライアン「消えろ!」

ズバ―――ン!
東雲「無理っ!?」

真田「絶不調なのにあっさりと抑えられました!?」
吉田「絶不調でも150キロ出てるしな」

ライアン「邪魔だ!」

スト―――ン!
八雲「………………」

村雨「リーチ!」
真田「今年は満足に登板できてない投手にあっさりと負けると」

久住「打つ!」

カキ―――ン!
日暮(タッ!)

パシッ!
真田「最後はセンター前の当たりを日暮さんがあっさりと捕って終わりですか!?」
吉田「本当にあっさりと1回で終わったな」
真田「はい」
村雨「それじゃ2試合目行って見よう!」

−すごろく試合 東京ドーム−
土丸屋 信吾
後攻 先攻
斎藤吉田連合 村雨佐伯連合
VS
日暮 雅敏
大上 吉宗 岩崎 壮平
嘉神 高政 八坂 健太
神代 一歩 高須 光圀
逆凪 鳴 岡崎 芳樹
草薙 刃 リッチー
河原 和徳 姫島 正夫
小野 銀次 寺井 安人
藤堂 太郎 天野 宗介

佐伯「3割打者が7人と凄い打線だな」
吉田「まあな」
村雨「相手は左投手か、まあここまで巧打者が多いとそんなに怖くはないかな」
斎藤「左投手と言うより防御率のタイトル獲った安定感を見込んでの起用だけどな」

1回表 斎0−0村 先発は最優秀防御率の藤堂でスタート!
藤堂「………………」

ガキッ!
日暮「………………」

佐伯「フルカウントまで行ったけど最後はサードゴロか」
斎藤「やっぱり1打席で打つのは難しいよ」
真田「そうそう今のところ失投しか打たれてないしね」
吉田「………………」

藤堂「………………」

ククッ!
岩崎「入ってたか」

村雨「あのスクリューをあのコースに決められたら手が出ないね」
吉田「頼みのスイッチヒッターも藤堂さんの前に終わったか」

八坂「ふん!」

カキ―――ン!
藤堂「っ!?」

佐伯「あっさりと入っちまったな」
吉田「このゲーム、ホームラン出やすくないか」
真田「偶然だと思うけど」

高須「続くぞ!」

カキ―――ン!
嘉神「行かせん!」

パシッ!
吉田「入るかと思ったけど、飛距離は出なかったな」
真田「やっぱり偶然だよ……多分だけど」

1回裏 斎0−1村 先発は最多勝の天野とこちらも大物!
宗介「行くぞ!」

カキ―――ン! パシッ!
土丸屋「ダメか」
宗介「ナイスサード!」
高須「おう!」

吉田「何気にレアな光景だよな」
佐伯「確かにな」

宗介「ふっ!」

ズバ―――ン!
大上「入ったか」

斎藤「あっさりと見逃し三振か、相手がエースだと1回で得点はやっぱり難しいか」
村雨「速くて1回で終わるこのゲームならパワーヒッターを揃えた方が良いかもね」

嘉神「ふっ!」

カキ―――ン!
宗介「簡単に打ちやがってむかつくな」

村雨「2アウトですがランナー1塁となりました!」
斎藤「八坂さん相手じゃ盗塁も難しいだろうしここは普通に振るんだろうな」

神代「ふん!」

カキ―――ン!
宗介「とおっ!」

パシッ!
吉田「あっさりと終わったな。これでゲーム終了なのか?」
真田「はいと言う訳で感想会でもしようか!」

喫茶店MOON
村雨「感想と言っても不具合の多そうなバグゲームってイメージだったな」
真田「いきなりですか!?」
吉田「それに1回で終わる試合は問題あるだろう」
真田「最後に時間かけてグダグダやるのはどうかと思いまして」
佐伯「すごろくも最高12が出るんならもう少し長い方が良かったような?」
真田「時間がかかりそうなのでそっちも省略と言う形で終わらせました」
斎藤「電車に乗って物件買って行くゲームを参考にしたんだろうがあっちの方がやっぱり面白いイメージがあるよな」
真田「結局ダメダメと」
村雨「いやいやカードシステムとかは良かったと思うしもう少し改良しても良いんじゃないかなと思うよ」
吉田「なんつうかすごろくと野球ゲームを分けたのがまずいかな」
真田「ではどうしろと」
佐伯「すごろくと試合を別々にするんじゃなく一緒にした方が面白いんじゃないか」
真田「なるほど! その発想はなかったよ!?」
斎藤「それにあくまですごろくだしゴールしたら優勝で良いんじゃないか」
真田「つまり試合は結果でなく経過に置いてイベントにしろと」
村雨「野球のすごろくじゃなく野球を含んだすごろくにすれば良いと」
吉田「分かり辛いような分かり易いような?」
真田「あくまで斎藤の言う通りすごろくを主にして野球要素を入れよと」
吉田「まあ球団経営のSLGも参考にすると良いんじゃないか」
真田「まあボードゲームが主体だし今度はそっちを主にしますかと言う訳で来月はドラフトですが誰が何処に指名されるんでしょうね?」
吉田「俺達2人以外は競合にならなければ決まってんじゃないのか?」
真田「それはまあそうなんですけどね」
村雨「ふむ。しかし上手く行けば来年から全員プロか、全員が同じリーグって事もないだろうし色んな意味で寂しくなるだろうね」
斎藤「大丈夫だ。お前と真田は絶対今と変わんないから」
真田&村雨「そうかな」
吉田「まあ暇潰しにはなったし来月までゆっくりとするか」
佐伯「確かにこうやって喋ってコーヒー飲むのも悪くないな」
斎藤「そうだな」

10月は息抜きもありと斎藤達は来たるべき時まで英気を養っていた。そしていよいよ11月のドラフトへと向かうが斎藤は本当に指名されるのだろうか?