第三話  秋季大会開幕!!

 監督 ついに秋季大会だ!

 相模 イィィィヤッフゥッゥゥ!!

 工藤 うるさっ!!

 赤羽 いやー相模の気持ちもわかるさ、やっと試合だからな

 城本 ・・・・・・・・・

 流  ん?どうしたの城本君?

城本 ・・・・・・・・ん?別に?

 流 ???

 赤羽 よしっ試合当日までナウローディング!!!

 千葉 ・・・・・・・・・・



 監督 というわけで、大会当日だが、初戦の投手は城本でいく

 城本 ・・・・・・・・

 監督 おーい、城本??

 城本 ・・・・・・・・はい?

 監督 だから、初戦は城本で行くって

 城本 ・・・・・・・了解です

そんなこんなで試合は始まった。だがしかし、城本元々コントロールがいいわけではないが、今日は特に悪く。最初のバッターを甘く入ったところをヒットで出し、次のバッターにストレートのフォアボール。ノーアウト1、2塁。

 赤羽 おいおい、どうした城本。まだ一球もストライクに入ってないし、内角にも来てないぞ。

 城本 ・・・・・・すいません。

 赤羽 まぁひとつずつ取っていこう。

 城本 はい・・・・・

 赤羽 (よし、こいつは内角低めにストレートで次に外角を投げ最後はチェンジアップでいくぞ)

 城本 ビシュッ!!

 赤羽 甘ッ!

カキーン!!

 長門 おいおい・・・

打球は右中間を真っ二つにわる長打。バッターはスタンディングでツーベース。まだ初回でノーアウト。いきなり日陽高校2点のビハインド。まだピンチは続く。

 赤羽 おい、マジで大丈夫か?

 城本 ・・・・・すいません。

 丹波 ちょっと、無理そうだな。キャプテン交代したほうが・・・・

 城本 いや、大丈夫だ丹波・・・・

 丹波 ・・・・・・・・

 赤羽 まっまぁ・・・・ひとつひとつアウトとって行こう

 相模 大丈夫だ城本打たせてけ!

 城本 ああ・・・・・

 丹波 ・・・・・・・

 城本 ビシュッ!!

カキーン!!

 相模 なんの!!

バシッ!ビシュッ!!

 日向 ナイス相模!

センターに抜けそうなあたりを相模がナイスキャッチ。これでワンアウト、3

 城本 ビシュッ!

カキーン!

 流 くっ・・・

ショート流がジャンピングキャッチを試みるも、惜しくも届かず
これで、3点差。まだピンチは続く。

 城本 ビシュッ!

 赤羽 ヤバッ!

ガキーーーーーン!!!!

真ん中付近に棒球が行き、それを相手バッターが見逃すわけ無く。ライトスタンドに運ばれて、これで、5点差。

 監督 これはまずい・・・・・おい、千葉準備しておけ・・・

 千葉 はっはい!!

 城本 (くそっやはり、思い通りに行かない・・・・・・)

この後味方の好守備もあり、なんとか、チェンジにすることが出来た。
だが初回に5点も取られた城本。そのダメージは計り知れない。

 城本 はぁ・・はぁ・・・・・・

 監督 ・・・・・次の回から千葉で行く。

 城本 か、監督。まだ行けます!!

 丹波 諦めろ。初回を見る限り仕方ないだろ。

 城本 ・・・・・・・

 監督 だが、スタミナに不安がある千葉を最後まで投げさせることは厳しいから・・・・工藤

 工藤 わかってます。

 城本 ゴメン、工藤君・・・・

 工藤 大丈夫だよ。勝つためにはしょうがない。けど、どうしたの?

 城本 ・・・・・・えっ?

 工藤 なんか、いつもと違う気がする。

 城本 ・・・・・ゴメン。

 監督 まぁなんか訳ありなようだが、今は試合中だ。終ってからにしよう。

 日向 うむ!もうチェンジだしな!

 工藤 えっ!もう!?

 日向 うむ!見事なまでの三者凡退でした!!

 相模 いやーすんません!

 工藤 ・・・・・・・・

 赤羽 んーっと、千葉は何を投げれるんだっけ?

 千葉 スライダー、カーブ、シュートですかね。

 赤羽 ほう、本格派だね!

 千葉 基本は、スライダーとシュートを散らす感じで、カーブは決め球ですかね。

 赤羽 じゃあ基本どおり散らしていこう。けど、シュート投げて大丈夫?負担が大きいらしいけど・・・・

 千葉 中学のときにも監督に言われて病院とか行ってたんですけど、僕の関節普通の人より柔らかいらしくてなんか大丈夫みたいです。

 赤羽 そうなん?まぁきつくなったら言ってな??

 千葉 はい。

 赤羽 (じゃあ内角にシュートで)

 千葉 (はい)

ビシュッ!

 赤羽 甘っ・・・

 相手バッター っしゃ絶好球!

ククッ!

 相手バッター 何!?

 千葉 ショート!

 流 任せて!

バシッ!ビシュッ!!

 日向 バシッ!

審判 アウト!!

 赤羽 (おおっキレがいいね。こりゃ打ちづらいだろ)ナイスボール!

 千葉 ありがとうございます

 赤羽 (次は、ボールからのスライダー)

 千葉 ビシュッ

 相手バッター (ボールだな・・・)

バシッ!

審判 ストラーイク!

 相手バッター えっ?(大きく曲がるな・・・・)

 赤羽 (っかぁいい変化だなぁこりゃリード楽しいわ。次は内角低めにストレート)

 千葉 ビシュッ!

ブーン!
ズバーン!!

 赤羽 (サイドから来るからこりゃあ左には打ちづらそうだな。次はカーブで)

 千葉 (はい。けど気をつけてください。)

 赤羽 (ん?わかった来い!)

ビシュッ!

 相手バッター っしゃ!ここで決める!

クククッ!!!!

 相手バッター 何っ!?

ブーーーン!!
ズバーン!

審判 ストライッ!バッターアウト!!

 赤羽 ふぅ(すごい変化だな。千葉に言われてなかったら取りこぼすところだった・・・)

 相模 っしゃー!ナイスボール!!でも、打たせてもいいぞー!!

 千葉 おー任せた。

この後、千葉は危なげなく、三者凡退に抑えた。

 千葉 ふぅ・・・・

 日向 ナイスだな!いいね千葉っち!

 千葉 おおっありがとう。

 日向 そろそろ、点取って来なければ!

 監督 そうだ千葉、今の状態だと何回くらいいけそうか?

 千葉 ・・・・んーまぁ4回くらいはいけると思います。

 城本 ・・・・(くそっ俺は何をやってるんだ・・・・・)

 監督 ・・・・・・・一応、完投できるように打って取らせるリードにするよう秋に知らせておくか。

 相模 おっっしゃー!!!

 監督 ん?

 日向 っしゃー!来た!俺ナイスだなー!

ボールが先行していて、ノーツーからの甘い球を日向は見逃さず、レフトスタンドに放り込んだ。

 日向 この調子で任せました!キャプテン!

 赤羽 おう!任せろ!!

この後、続く赤羽はヒットを打ち、丹波が左中間に抜けるツーベースを放ち、2−5。
続く、周防は鋭い当たりを打つが相手の好守備に阻まれ、アウト。丹波は塁に戻れずツーアウト。続く長門はセカンドゴロに倒れスリーアウト。


 周防 くそ〜・・・・

 丹波 しゃあない、あれは相手が上手かった。

 監督 おい、秋

 赤羽 ん?

 監督 千葉はスタミナに不安があるが、一応完投できるように、打たせて取るピッチングに変えてくれ

 赤羽 んっ了解!

この後千葉は危なげなく抑えた。回を進むごとに日陽高校は点を返して行き、ついに同点に追いついた!だが、回は8回、徐々に球が上ずっていく千葉。最初のバッターにヒットを打たれ、次にストレートでフォアボールをだし、ノーアウト1、2塁。

 千葉 はぁはぁはぁ・・・・

 赤羽 (くそっ・・・疲れが見えてきたな)

 監督 んーまずいな・・・・

 赤羽 タイムお願いします。

審判 タイム!

 丹波 千葉、大丈夫か?

 千葉 ・・・・大丈夫

 城本 俺に行かせてください!!

 赤羽 ・・・・・・・・大丈夫か?

 城本 はい!!

 赤羽 チラッ

 監督 コクッ

 赤羽 よしっ!行こう!!

 城本 はいっ!!!

審判 プレイ!

 城本 (俺はここを乗り越えなきゃ上にはいけない!)

 赤羽 (ドーンとストレート来い!)

 城本 らぁっ!!

ビシュッ!!

グイーン!!ズバーン!!!

 相手バッター うわっ!!

審判 ストラーイク!!

 赤羽 おおっ・・・(スゴイ、ノビだな・・・弾くかと思った・・・・)

 城本 しっ!

シュルシュルシュルシュル

 相手バッター くっ・・・

ブーーン!!

審判 ストラーイク!!

 城本 しっ!

ビシュッ!!

グイーーン!!ズバーーーーン!!!

審判 ットラーイク!バッターアウッ!!!

 赤羽 (これなら大丈夫だろ)

この後城本は、三者三振に抑えるパーフェクトな内容だった。

 赤羽 すごいじゃないか城本!

 城本 いやっ無我夢中で・・・・

 赤羽 そ、そう・・・(当たり前ですよ!!とか言うかと思ったが・・・)

 相模 っしゃ!城本のナイスピッチングを無駄にしないよう!行って来るわ!

相模は宣言通り、抜いた変化球を上手くセンター返し。その後、流は上手く送り、ワンアウト、二塁。丹波は体勢を崩されながらも右打ちをし、ランナーを進める。次のバッターはチャンスに強い日向
見事に右中間を抜けるツーベースを打ち、逆転に成功!!続く赤羽は、チャンスだったが相手の好守備に阻まれスリーアウト。

 赤羽 よしっ!切り替えて最終回キッチリ守るぞ!!

 城本 っしゃあ!!

 丹波 まぁキャプテンが打ってたらまだ攻撃だったんですけどね

 赤羽 うっ・・・

 千葉 まぁまぁ、最後ですからキッチリ守りましょ

 赤羽 だよね!だよね!

 千葉 まぁ丹波くんの言う通りですけどね。

 赤羽 !!!!!

この後、危なげなく城本は三人でピタッと締め、逆転勝利を収めた!

 赤羽 っしゃあ!勝った!!!

 城本 ふうっ・・・・・

 流 初回とは打って変わって、8、9回はナイスピッチングだったね

 城本 いやっホント無我夢中で・・・

 日向 まぁ勝ったから良かった!

 城本 ・・・・みんなに話しておこうと思うんだ

 日向 ん?

 城本 俺、九州に居た頃、デッドボールでその選手の利き腕に当たってしまいその人の投手生命を絶ってしまったんだ・・・・

 監督 ・・・・・・・

 城本 けど、その人も俺がわざとやったわけではないと分かっていていたから、許してくれたんだけど、試合になるとインコースに投げられなくなってしまったんだ

 赤羽 それでか、最初外角にしかボールが来なかったのは

 城本 はい・・・・・でももう大丈夫です!!

 監督 それは良かった。じゃあこれからも城本と千葉で継投していくからな!

 城本 はい!

 千葉 了解です!

この後、立ち直った城本と千葉が上手く継投していき、打線もかみ合いどんどん勝ちを重ねていった。そしてついに決勝戦まで行くことができた!次回、決勝戦!