〜キャンプ初日〜

(ガヤガヤ)

「よーし、みんな集まってるな。ちゅうもーく!!」
「今日から春季キャンプがスタートする。まずはルーキーあいさつしろ」

(ザザッ)

「永松です! ポジションは三塁手です!」
「小峰です! ポジションは二塁手です!」
「内関です! ポジションは投手です!」
「よし、いいぞ。ご苦労さん。それでは……レギュラー選手は昨年以上の成績を、控え選手はレギュラーを奪うつもりで練習に取り組んでほしい」
「じゃあ今から1軍・2軍の発表を行うぞ!」
「やったあ。今年は1軍からだ!」
「1軍だからって油断するなよ〜。キャンプが終わったらオープン戦。ここで結果を残せないと、開幕2軍なんてこともあるぞ!」
「たしかに……気を引き締めて行かないとな!」
「あっ、あとコントロール強化練習を見直しておいたからな」
「よーし、1軍に残れるようにがんばろうぜ〜!」
「奥居も1軍からか」

頼りになる後輩達? も加わり和泉は無事1軍からスタートとなった。

簡単な能力
永松 DFEEF 小峰 EDFCF 内関 不明 奥居 CCCCB 和泉 153キロ コントロールE スタミナC スライダー3 Vスライダー2



和泉選手!
「ん?」
「どうも深川です。今季もよろしくお願いします。いやあ、しかし今年も楽しみなルーキーが入ってきましたね」
「どういう人がいるの?」
「注目選手は、やはり東北楽天ゴールデンイーグルスの秋吉投手ですね。一級品の変化球がすばらしい。埼玉西武ライオンズの佐渡山投手も注目です。スキの無い総合力がすばらしい。読売ジャイアンツの山塚投手も注目です。正確なコントロールがすばらしい。彼らはまだまだ伸びますよ! そういえば彼らが、和泉選手と対戦したいと言ってましたよ」
「ふむ。しかし投手ばっかりだなー」



(ズバーン)(ズバーン)

和泉先輩!
「誰だ?」
「新人の小峰です! ご指導をお願いできないでしょうか?」
「任せといて」
「ええと……ここをこうですか? なるほど……」
(大丈夫かな?)
「良くなった気がします! ありがとうございました!!」

なんとかうまく伝えられたようで初めての後輩とのやり取りは上手くやれたらしい。



キャンプではカットボールを習得した。

「って言ってもスライダーを変えただけなんだけどね」

(ズバーン)(ズバーン)

「調子はどうだ?」
「うーん、普通です」
「監督もお前には信頼を置いているからがんばってくれよ!」



おい、和泉!
「今度はなんだろう?」
「オマエ宛てのバレンタインのチョコが事務所に届いていたらしいぞ!」
「新人王を獲ったんだ。今年は期待するぞ!」
「お母さんから1個だけ届いたそうだ。0個でなくて良かったな」
「……今年もこれですか、はあ調子が落ちるな」

新人王は獲ったがそれでモテるかどうかは別らしい。



和泉! ちょっといいか
「なんです?」
「起用法について見なおしてみようと思ってな。先発中継ぎ抑え。おまえ、どれをやってみたい?」
「今年も先発でお願いします!」
「そうか。考えておこう!」
(おこうって先発じゃない可能性もあるのか?)

「よーし、みんな集まってるな。ちゅうもーく!!」

(ザザッ!)

「いよいよ来月からオープン戦が始まる」
「特に若手は、チャンスと思って精一杯アピールすること!」
「それでは、これから皆で優勝祈願に行くぞ」



「和泉……すまんのだが、明日から2軍へ行ってくれ」
(やっぱりか、オープン戦では良いところがまったくなかったからなー)
「またお前の力が必要になる時も来るだろう。それまで、しっかり準備をしておいてくれ!」



「今日でオープン戦も終了して、来週から開幕だ。和泉! しっかり戦力になれるよう2軍で調整しておいてくれ! 奥居もしっかり調整しておくように」
「やっぱり奥居も一緒に2軍落ちか」



(ピンポーン!)

「ん? この状況って昨年もあったような?」

(ガチャ)

「あっ、和泉! 今日何の日か知ってるかよ?」
(あっ! 思い出した誕生日だ!)
「えっ、もちろん知ってるって? そうなんだよ。オイラの25歳の誕生日なんだよ!」
「うむ。ではこれをどうぞ!」
「おおっ!! ナイスなプレゼントじゃねえか!!」
(昨年のイベント後のすぐに買っておいたからな)
「やっぱ和泉は最高のダチだぜー!! サンキュー!!」
(来年のプレゼントもすぐに買った方が良さそうだな)



「こんにちは。パワフルスポーツです。司会の福田です」
「長谷川です」
「いよいよ今日、プロ野球セ・パ両リーグが開幕します!」
「はたして2013年のシーズンを制するのは、どのチームになるのでしょうか?」
(今年も俺は2軍からか……はあ)



試合には勝ったが1回1失点で監督に怒られた夜に今日活躍した奥居から自慢された。

「今日は3打数で、1安打、1打点だったぜ。監督になかなかの活躍だって言われたぜ!」
(うぐぅ、どうせ俺は活躍できなかったよ)
「和泉は今日は調子が悪かったな〜。よし! 絶好調のオイラが秘伝の制球アップ術を教えてやるぜ!」
(なーんか不安なんだけど)
「これはスポーツ医学の権威であるアタルモ・ハッケが提唱したトレーニングなんだぜ! ……ってテレビで言ってた気がするぜ」
「取りあえずやって見るか」
「ダメか……やっぱ人間、堅実なのが一番だと思うぜ!」
(結局、疲れただけだったな)



2軍では中継ぎとして活躍し今日も1回を無失点で抑えた夜にそれは起こった。

「さーて、試合後のストレッチも終わったし、帰ろうぜ!」
「ああ。今日も疲れたしな」
「さーて、移動のバスは……っと」

(ササッ)

「ん?」
「おい、和泉。早く行こうぜ!」
「……ああ(なんか人の気配を感じたような?)」
「おつかれ〜。じゃあな」

(てく)(てく)(てく)(ササッ)

「ええい気になる……しかしここはゆっくり歩くだ!」

(てく)(ササッ)

「全力でダッシュって、いいのかな?」

(ピューン)(ササッ)

「おっし! ここで振り返るだ―――!」

(ガバッ!)

「あの……追い回すような事をしてごめんなさい! いつかの合コンの時のご無礼をお詫びしたくて……街で見かけて、あわてて追いかけたんですけど、話しかける勇気がなくて……今度良かったら……お詫びに食事でもごちそうさせてください! これ、受け取ってください!」

半ば強引に電話番号を渡された。

「これはいわゆるモテ期なのか?」

和泉は早速デートに誘って見る事にするのだった。

「俺って2軍でくすぶっているのにこんな事してていいのかなと思うんだが」

(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? お電話いただけるなんて……わたくし、感激です。あの! ぜひお食事をごちそうさせてください!」
「ええっ!? 俺が誘ったんだけど、いいのかな?」



「先日はその……失礼いたしました! 覚えておいででしょうか? わたくし達、以前お会いして……」
「ええ」



「またお父様はお仕事ですの!?」
「お嬢様。お父様も重役の身です。お仕事がお忙しいのですよ」
「そんな事は、あなたに言われなくても分かってます! わたくしの誕生日を祝ってくださるって言ったのに……子供の頃からいつもそう! もういい、止めて! 後は自分で帰ります!」

(バン!)

「あっ、ちょっと! お嬢様!!」



まったく! お父様は家族の事より仕事の方が大事なんだわ!
「ヘイヘイ、彼女! 1人かい?」
「オレら達とさ、遊ばない!?」
「け……結構です!」
「そんなこと言わずさー」
「ちょっ、離してください!」

(ヒューーー)(ドカッ)(バタッ)

「だっ、誰でい!? ボールを当てたやつは!?」

(ガシッ)

「あっ……」
「今のうちに逃げるぞ!」

(ピュー)

「ふう、ここまで来れば大丈夫だろうか?」
「あ……ありがとうございました」
「お嬢様! ここにおられましたか! ややっ! あやしいヤツ!! お嬢様から離れろ!」
「違うんです! この方は……」



「あっ……」
「んっ? あのユニフォームは……」



「その節は危ないところを助けていただきありがとうございました。悪党をやっつけて、さっそうと去っていく姿に……ずっとお慕いしておりました」
(はた)から見るとそうなんだ?)
「運転手に聞いて、プロ野球選手だという事はすぐわかったんですが……以前合コンの席で、悪い印象を与えてしまいましたので、なんと声を掛けて良いか分からず……つけ回すような形になり、もうしわけありませんでした」
(……それでストーカーみたいになってたのか)
「良かったらまた……遊びに誘ってくださいませ」
「ええ。喜んで」
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度(さすがに告白は早すぎるしね)」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」

と言うわけでここからは試合とデートの繰り返しとなる。

(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「良かったら遊園地に行きませんか?」
「遊園地でございますか? はい、喜んで」

(ピッ)



(ガヤガヤ)

「人が沢山ですのね」
(土曜日だからかな? 関係ない気もするけど)
「では、どれにいたしましょうか?」
「そ、そうですね。じゃあジェットコースターで」
「はい! お供いたします」

(ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン)

「わたくし、こういう乗り物ってあまり乗ったことが無いんです。だからすっごく楽しみです……」
「それは良かった。そろそろ動き始めますね」

(ゴーーーー!!!)

きゃあーーー!!!
「誰の悲鳴だろう?」
「と……とても刺激的な乗り物が世の中にはあるんですね」
「ははっ」
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」



「和泉! がんばってるな。実は1軍から、ひとり枠が空いたという話があってな……和泉、明日から1軍に行ってこい!」
「ようやく1軍昇格か」
「石嶺監督には、よくお願いしておいてやったから。戻ってくんなよ」
「今度こそ1軍で2ケタ勝たないとな」



「みんな、集まれー!」

(ガヤガヤ)

「ウホン、今日は恒例の花見大会だ。たまには羽目をはずして、日頃のストレスを洗い流してくれ!」
「ウィース!!!」

今年の花見大会はかくし芸を披露し盛り上がりを見せ調子を上げると好調の和泉だった。



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「ちょっと声が聞きたくなって」
「まぁ? 遠征先からわざわざお電話いただいているんですか? わたくしなんという幸せ者でございましょう。また球場にも足を運ばせていただきますわ」

(ピッ)



「今年は4月9日が初の登板になるのか、栗原(広島)さんか、と言うか中継ぎの登板なんだな?」

1回1/3を無失点とまずまずのピッチングで監督に誉められた。

「しかしチームは延長12回サヨナラ負けなんだよな」

中継ぎとは言え今年最初の1軍でのピッチングで張り切っていた和泉だったが負けたせいか少しやる気を落とすのだった。



和泉! ちょっといいか
「ん?」
「今後の起用法についてお前の要望を聞いておこうと思ってな。先発中継ぎ抑え。おまえ、どれをやってみたい?」
「それじゃ先発で(また同じイベントってどういう事?)」
「そうか。考えておこう!」
(また考えておこうですかって翌日に先発ですか!?)



「和泉。お前もそろそろ一軍定着が見えてきたな」
(一軍定着って……昨日一軍入りしたばかりなんですけど?)
「そろそろレギュラーとしての起用も考えている。ただ簡単にレギュラーはやれんぞ。藤江と争ってもらう事にする!」

ちなみに当日の今季初先発は6回を無失点に抑えたがまたしても延長12回サヨナラ負けに終わった。

「1対0だから野手陣が悪いよなー」



今季初勝利は完封勝ちで決めた!

まったく(高速試合で)投げた気がしないけど、とにかく1勝目だ!」

「こんばんは。パワフルスポーツです。司会の福田です」
「長谷川です」
「ベイスターズの和泉選手が完封勝利を記録しました」
「あれ? 今日の完封勝利ってプロ初だっけ?」



和泉もいよいよ引っ越しを決心する。

「いよいよあんたも退寮か……」
(MISSIONもあったしな)
「これであんたも一人前だな。おお、そうだ。いい家に住むと、体力が回復しやすいが、効果はあくまでもホームの時だけだぞ」
(そりゃそうか)
「ビジターでも、いつもの枕があれば、多少は回復しやすいみたいだぞ」
「お世話になりました」
「少しさみしくなるが達者でな」

長かった4月も終わり防御率0.82、1勝0敗0Sと和泉はそこそこ活躍する。

「マジで長かったな……主にイベントでだけど」



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「公園に行きませんか?」
「公園でございますか? はい、喜んで」

(ピッ)

「今日は晴天ですね! ふふ、気持ちいい」
「喜んでくれて嬉しいな」
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」

(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「食事に行きませんか?」
「食事でございますか? はい、ご一緒させてください」

(ピッ)



「良いお店ですね。ふふ、好みが合うようですね」
「喜んでくれて嬉しいです」
当店は3つのコースを用意しております。どちらになさいますか?
「スーパーセレブコースで(所持金は問題ないしな)」
かしこまりました

しばらく待つと料理が届く。

お待たせしました。フカヒレ姿煮になります
「まあ、立派なお料理ですこと」
(まったくだな)
お待たせしました。キャビアづくしになります
「まあ、立派なお料理ですこと」
(まったくだなってさっきと同じセリフじゃん)
お待たせしました。燕の巣スープになります
「まあ、立派なお料理ですこと」
(うん。もうツッコまないからな……45万円か、高いけど所持金からしたら大して痛くないな)
「ごちそうさまでした」
「はい。俺も一緒に食事できて楽しかったですよ!」
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「街に行きませんか?」
「街に遊びに……でございますか? ではお買い物に付き合って頂いてもよろしいですか?」

(ピッ)

「あら、すてきなお花ですわね」
「そうですね……もう少し歩いてみましょうか?」
「まあ、かわいい子供が走りまわって。ああいう姿をみると母親にあこがれてしまいますわ」
(こういうところって買い物イベントとかあるんだっけ?)
「あら、すてきなコート。30万円ですか……ちょっとOLのわたくしには過ぎた物かもしれませんわね」
「買いましょう!(ここは買う一択だな!)」
「そんな! もうしわけないですわ!! 本当によろしいんですか?」
「もちろん!」
「では……お言葉に甘えさせていただきます」
(恒例イベントも終了と)
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」



今年初の交流戦の登板では3回1/3を3失点で監督に怒られた。

「和泉! 当面、お前をレギュラーとして起用していこう」
(なんで!? 今日監督から怒られたはっかなのに?)
「よろしく頼むぞ」
「ええと、はい」
「責任は大きくなるぞ。結果を出してくれよ!」
(わけ分からんがレギュラーになったんだよな)



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「遊園地に行きませんか?」
「遊園地でございますか? はい、喜んで」

(ピッ)

(ガヤガヤ)


「人が沢山ですのね」
「まあ遊園地ですから」
「では、どれにいたしましょうか?」
「それじゃ今日はお化け屋敷で」
「わたくし、子供の頃から、大好きでしたの! 行きましょう!」

(ひゅぅぅぅ〜〜ドロドロドロ)

「まあ、コワい!」
「はははっ、大丈夫ですよ」

(ドッシャーーーーーン)

「きゃあ! 少し……このままでよろしいですか?」
(おおう! 王道イベントが来た!)
「はずかしい所をお見せしました……」
「いえいえ」
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「海辺に行きませんか?」
「海辺でございますか? はい、喜んで」

(ピッ)

「天気も良くて気持ちいいですね! あっ! 日焼け止めをぬっておかないと」
「こうして散歩するのも悪くないな」
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」

5月も終わって和泉は防御率2.38、1勝1敗と勝ち星が付かない日が続いている。

(ビュン!)(ズバーン)(ビュン!)(ズバーン)

「調子が良さそうだな! 和泉!!」
(好調を維持しているんだが勝ち星がまったく付かないといまいちなんだけどな)
「だが気をつけろ。『好事魔多し』調子が良い時に限ってケガしやすいもんだ」
「ケガか……あまり縁はないし気にしてはいないんだけど」



6月に入ってようやく2勝した和泉で奥居からのプレゼントとなったらしい。

「6回を無失点か、完投できるようもっとスタミナを付けないとな」

(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「遊園地に行きませんか?」
「遊園地でございますか? はい、喜んで」

(ピッ)

(ガヤガヤ)


「人が沢山ですのね」
「まあいつもの事ですけどね」
「では、どれにいたしましょうか?」
「まだ行ってないのは……観覧車ですね」
「観覧車ですか……ロマンティックですね!」



「まあ、高い! 高層ビルの屋上より高いんじゃないかしら」
(ジー!)
「………………わたくしといても、楽しくないのかしら?
(なんか逆効果だったか?)
「いい景色でしたね。またご一緒していただけますか?」
「もちろん!(ってやっぱり評価が下がった!?)」
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「それじゃまた今度」
「はい! またお誘いいただければ光栄です」

ちなみにですが7月の遊園地イベントで隣に座るを選んでも評価が下がりました。そして6月も終わって和泉は防御率3.58、2勝3敗と成績も下降中だった。

「調子は悪くないんだけどな?」



「よう、和泉! 今日は、おまえの誕生日だよな〜。」
「ああ」
「親友のオイラがとっておきのプレゼントを用意しておいたぜ」
「パワドリンクゴールドか」
「じゃあ、それ飲んで、明日からもガッツだぜ〜」
「ああ!(勝ち星が付いて来たしこの調子で行くぞ!)」



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「街に行きませんか?」
「街に遊びに……でございますか? ではお買い物に付き合って頂いてもよろしいですか?」

(ピッ)

「あら、すてきなお花ですわね」
(いつも通りだな……しかし今日は特別だから緊張するなー)
「まあ、かわいい子供が走りまわって。ああいう姿をみると母親にあこがれてしまいますわ」
(そして恒例の買い物イベントと)
「あら、すてきな腕時計。300万円ですか……ちょっとOLのわたくしには過ぎた物かもしれませんわね」

【すてきな腕時計】自動巻きの機械式時計で、もちろんスイス製だぞ。自社製ムーブメントが、高級時計の誇り!

「プレゼントします!」
「そんな! もうしわけないですわ!! 本当によろしいんですか?」
「はい!」
「では……お言葉に甘えさせていただきます」
(後は告白のみだ!)
「今日はお誘いいただきありがとうございました!」
「お付き合いしてください!」
「はいっ!? お付き合いでございますか?」
「はい! 恋人として付き合いたいんです!」
「はい。ずっとお慕い申しておりました」
「よっしゃ!(これで俺も彼女ができたぞ!)」

7月は好調で防御率2.65、5勝3敗と見事なピッチングを見せて完封勝利もした。

「完封勝利をするとパワスポで放送されるんだな」



先発で鍛えられたせいかスタミナも付いて来た事を実感する和泉だった。

「これで7勝目と10勝まで良いペースだな」



8月は特にイベントはなく普通にデートと試合を繰り返して行く和泉だった。

「好感度はまだまだだけどな」



「今年も優勝は無理か」

8月も終わって和泉は防御率2.39、8勝3敗といよいよ目標の2ケタ勝利が見えて来た。



奥居と一緒にヒーローインタビューでいよいよ9勝目の和泉だったが……



グキッ!!

下半身に違和感が……全治14日だそうだ……

「まさかこのタイミングでこんなケガをするとは」

さすがにショックな和泉だったが仕方なく通院する。



次の方どうぞー
「はい。お願いします」
「はいはい、和泉さんね。どうも、医師の後藤田(ごとうだ)と申します。今日はどうされましたか?」
「野球の試合で肩を痛めたんです(後1勝で10勝だったのになー)」
「ふむふむ、プロ野球選手ですか。なるほど、試合中にね」
「……はい」
「どれどれ。これは結構なケガですな。この症状なら、いい治療方法があるんですがね……ちょっと保険が利きませんでね。どうされます?」
「(なんか怪しく感じるが)保険の利かない方でお願いします!」
「プロ野球選手ですもんね。早く治さないと……少々、高額で気が引けたんですが、その分、効果は保証しますよ。」



(てく) (てく) (てく)

「うーん、歩くのがリハビリなのか? 壊したの肩だと思ったんだが?」
あれ、和泉くん?
「ん?」
「やっぱり! 和泉くんだー。久しぶりだねー。あれ? もしかして……誰かわからない?」
「もちろん覚えてるよ」
「そりゃそうよね。幼なじみの顔を忘れないわよね」
「ああ」
「じゃあ、改めまして。南沢ゆい(みなみざわ  )です。今、ここの病院で看護師してるんだ。」
「へえ。看護師か」
「和泉くんはプロ野球選手なんだってね?」
(俺って結構有名なのかな?)
「よく知ってるなって? そりゃあ知ってるよ。地元じゃ大さわぎだったんだから」
「意外だなー」
「ところで、なんで病院にいるの?」
「試合で肩壊したんだよ……はあ」
「えっ、ケガしたの!?」
「まあな」
「じゃあ、今は治すことに集中しなきゃね」
「ああ。それでここの先生に頼んだんだけどな」
「ああ、後藤田先生に掛かってるんだ。腕は確かよ! 良い人だし」
「そうか(不安だったんだが知り合いが保証してくれるなら問題なさそうだな)」
南沢さーん
「あ、ゴメン! 用事があったんだった! この病院に通うんならまた会えるよね。またね!」
「おう(看護師だけあって忙しそうだな)」



「えっ? 2、3日で完治したんですけど? 最新治療の効果はすごいな!?」

ちなみにその後にあっさりと10勝も達成した。

「高速試合だったからなー」



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「街に行きませんか?」
「街に遊びに……でございますか? ではお買い物に付き合って頂いてもよろしいですか?」

(ピッ)

「あら、すてきなお花ですわね」
(やっぱりいつも通りか)
「まあ、かわいい子供が走りまわって。ああいう姿をみると母親にあこがれてしまいますわ」
(そして恒例の買い物イベントだな)
「あら、すっごいバッグ。200万円ですか……ちょっとOLのわたくしには過ぎた物かもしれませんわね」

【すっごいバッグ】海外の女優が使っていた由緒あるバッグなんだとか。男には分からない世界である。

「(金銭感覚が分からなくなるがここは恒例の)プレゼントします!」
「そんな! もうしわけないですわ!! 本当によろしいんですか?」
「はい!」
「では……お言葉に甘えさせていただきます」



「あー、ゴホン。今日で2013年シーズンが終了だ。今季は5位のBクラスという結果に終わった……このままでは、ファンに顔向けできんぞ!! もう一度気持ちを入れ直して来季に臨んでほしい」
(今年も5位とチームは相変わらず弱いか)



(TRRRRR・・・)(ピッ)

「もしもし……まぁ和泉様ですか? ご機嫌うるわしゅうございます。今日はどのようなご用件ですか?」
「遊園地に行きませんか?」
「遊園地でございますか? はい、喜んで」

(ピッ)

(ガヤガヤ)


「人が沢山ですのね」
「まあそうですね(前のリベンジをしないとな)」
「では、どれにいたしましょうか?」
「観覧車にしましょう!」
「観覧車ですか……ロマンティックですね!」
(今度は選択を間違えないようにしないとな)
「まあ、高い! 高層ビルの屋上より高いんじゃないかしら」
(それじゃ隣に座るぞ!)
「あ……あの……期待してもよろしいのでしょうか……?
(なんかいい雰囲気かも?)
「いい景色でしたね。またご一緒していただけますか?」
「もちろんです!(おっし、今度は評価上がったぞ!)」
「今日はお時間いただきありがとうございました。またお誘いいただければ光栄です」

オフには遊園地の観覧車イベントのリベンジなどを頑張ると余裕のある和泉だった。



「今年は投球回数が少なかったが防御率も勝率も良かったし安定感が上がるのも分からなくはないか」

そして秋季キャンプも始まった。

(ガヤガヤ)

「よーし、みんな集まってるな。ウホン! 今日から秋季キャンプがスタートする! 来年は日本シリーズに出れるように、各自の弱点強化に励んでほしい! じゃあ今から1軍・2軍に分かれて特訓を行う! 以上、解散!」
「ウース!!!」
「次、和泉! さて、君はこのキャンプで何を鍛えたいんだ?」
「コントロールです!」
コントロールがほしいのか。配球を重視するなら確かに必要だな。では、コントロールをつけるためのスペシャルメニューを用意しよう。それでいいか?」
「はい!」
「よろしい。では、準備出来次第、練習を始めてくれ!」

かくして2週間、コントロールの特訓を続けた。



今年もいよいよ契約更改となった。

(目標は1億なんだがさすがに厳しいかな?)

不安な気持ちもあったが今年は満足できた成績だったので気持ちを切り替えて交渉の席に着く和泉だった。

(コンコン)

「はいりたまえ」
「失礼します」
「おう、和泉くん。まあ、座りたまえ。キミの今の年俸は……6600万円か。では書類を用意するのでしばらく待ってくれたまえ」
(今年はやるだけやったし年俸UPは間違いないだろう)
「待たせたね。きみに出していたMISSIONは『独り立ちしなさい』だったな」
(そう言えば独り立ちしてたな)
「独り立ちしなさいについてだが……よくやった! 見事クリアーだな。この結果をふまえて、年俸は本来の査定より5%上げてやろう!」
(1つで5%は変わらないな。今年のMISSIONはどんなのかな?)
「これを踏まえてキミの来季の年俸額だが……」

(ゴクリ…)

「ズバリ、1億300万円だ」
「……サインを押させていただきます!(正直9000万がいいとこだと思ったけど思っていたより評価が高かったな)」

年俸がアップした!

「さて、来季に向けて、キミに新たに挑戦してもらうMISSIONがあるんだが」
(さてと、どんなMISSIONが来るかな?)
「まずは『20セーブしろ』だ。どうだね? やってみるかね??」
「(つうか先発の俺にセーブのMISSIONって来季は先発として期待されてないのか?)お断りします!」
「そうか……少し条件が難しすぎたかな? 次に『積極的にファンサービスを』だ。どうだね? やってみるかね??」
「(えっと? なるほど、ファン評価を100以上か)やります!」
「そうか! では、頼むぞ! 最後に『スキャンダル厳禁』だ。どうだね? やってみるかね??」
「(またかよ! 順調に彼女とデートしてるのになー)すみません。これはやっぱり無理です!」
「そうか……少し条件が難しすぎたかな?」
(と言うかこれって毎年最後に出たりしないよな?)
「ではこれで契約更改は終了だ。来季もしっかり頼むよ!」

こうして今年の契約更改も満足する結果で終わるのだった。



「今年は5月と6月がひどいなー。そして相変わらず夏は強いと」



〜某日〜

(ガヤガヤ)

「よーし、みんな集まってるな。聞いてくれ」
「えー、今季の成績を受けて、監督・コーチの変更が行われた。新しくコーチに就任した三浦だ。来季は投手陣を立て直すぞ!」
(引退した三浦さんがそのままコーチか)

今季の成績を受けて、首脳陣の刷新が行われた。



「2年目も変わらず5位か、来年こそ優勝とタイトルが欲しいなー」

和泉の2年目も終わった。2ケタ勝利は嬉しかったが目標の優勝はなく来年こそはと胸に誓う和泉だった。

タイトル
新人王(2012)
防御率 投球回 勝率 セーブ ホールドポイント 奪三振
通算 2.23 270 2/3 .679 19 266
2013年 2.26 127 1/3 .769 10 125
2012年 2.20 143 1/3 .600 141