第一話 プロローグ
今!日本では野球黄金時代に勝る勢いの野球人気がある。
そんな日本にまた。新しい野球人が現れる。
これはまだその野球人が目覚める少し前の話である。
??「ふーん。最近は野球が流行ってんだな。」
少年A「えぇぇぇぇぇ?!お前野球に関心0?」
??「あぁ。スポーツとかってなんか思いっきり魅せられる様じゃないとつまんねぇよ。」
少年A「…まぁ。それが周輔だってわかってるけどさ…。
もう少し俺の話しに乗ってくれよ。」
周輔と呼ばれている少年と友達の少年Aが交差点にさしかかった。
少年A「じゃ。ここでな。また明日!」
周輔「またな。」
2人は交差点のところで別れる。しかし!これから起こる悲劇には、2人とも気づかなかった。
周輔「はぁ。あいつと話すと疲れるな。…?!」
周輔がつぶやいているその時!! 猛スピードで信号無視をした車が周輔めがけて突っ込んでくる!
周輔「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
周輔の意識はそこで途切れた…。
??「周輔!おい!周輔!」
周輔が目覚めたのは、真っ暗闇の空間だった。
周輔「なっ?なんだ?誰が俺を呼ぶんだ?」
??「周輔!起きろ!周輔!」
周輔「誰だ!」
周輔がそう叫ぶと、さっきとはうって変わり明るい場所に移った。
周輔「うわっ!」
母「周輔!起きたのね?」
周輔「あ…あぁ。俺はどうしたんだ?たしか車にひかれて…。」
母「そうよ?!いきなり救急車で運ばれたって聞いたから…。」
周輔「あぁ。大丈夫。少し出ててくれないか?」
周輔は母を病室から出し、担当医を呼んだ。
周輔「ひとつ聞きたいんだが…。正直に話してくれ。」
医者「なんでしょうか?」
周輔「俺の右腕は…。もう使えないのか?」
医者「言い難いですが。あなたは車に衝突した時に右腕で防いだため、全ての衝撃を右腕に受けたんです。
普通なら複雑骨折…あるいは全治不可能な位の衝撃です。それを軽い、いや。軽くは無いですが、
日常生活に不自由な事にはなりません。
これは奇跡ですよ!」
周輔「そうか…。わかった。」
担当医は頭を軽く下げた後、部屋を後にしていった。
周輔「右腕…か。スポーツとかはできないんだな。」
そこへ…
??「よぅ!目が覚めたらしいな!」
周輔「うわぁ!おどかすなよ慶太。」
慶太「心配したんだぜ?意識不明で寝たきりなんて聞いたからよ。」
周輔「あぁ…。ありがと。」
慶太「手はどうなんだ?相当やばそうだけど…。」
周輔「相当やべぇよ。スポーツとかはできないっぽい。医者はそんな雰囲気だった。」
慶太「そうか…。いや!まだ望みはあるぞ!これを見ろ!」
慶太は周輔の前にお手製のデータブックらしき物を取り出した。
慶太「実はな。阪神の現守護神の三神選手は、お前と同じ頃に交通事故で利き腕の左腕を故障したそうだ。」
三神幸一
阪神タイガースの燃える守護神。
苦難のリハビリを乗り越え、プロの道に進んだ努力家。
矯正した右腕から繰り出すドロップカーブで最終回を抑える。
通算成績 1,73 10勝 29敗 129SP
周輔「なんだって?でも…どうやって投げてるんだ?まさか両手投げとか言わないよな?」
慶太「馬鹿か?
利き腕を変えたんだよ!!」
周輔「そんな事ができるのか?いや…。一般的に考えたら…。」
慶太「話しのわからない奴だな!少し待ってろよ!」
慶太は急ぎ足で家に帰り、一本のビデオテープを持ってきた。
慶太「これを見ろ!」
その内容とは、その事故に逢い奇跡の復活で蘇った守護神三神選手のリハビリの様子だった。
慶太「どうだ?これ程の努力で復活したんだぞ?お前も野球やろう!」
周輔「…。試合のビデオあるか?」
周輔は三神選手の試合中継のビデオを見せてもらった。
そこには、凄まじいまでの闘志。そして利き腕とは逆の右腕で投げる三神選手がいた。
周輔「?!凄い!人間…。まだなんでもできる力があるのか!」
慶太「そうだ!まだ中三の夏だ。これからリハビリを始めろ!それで一緒に高校で野球をやろう!」
周輔「…わかった。やるなら見神選手を助けられるような先発エースになってやる!!」
その後の周輔の生活は一気に変わった。
事故前の周輔は、何事にも打ち込めなかった気持ちがあった。
しかし!今回は、野球をやるためにリハビリを頑張っている。
そして、三年の月日があっという間に過ぎて行った。
2人が入学した高校は、流桜高校。甲子園では名を聞かない高校だった。
しかし!2人の入学から一気に地区でも有数のチームに成りあがった。
そして、ついに!周輔の高校3年間の集大成を迎える!
続きますv( ̄ー ̄)v