ついに甲子園の土を踏んだ流桜高校の一員。
しかし！緒戦から強敵が立ちふさがる。
菊地監督「…。」
慶太「監督！何を考えこんでいるんですか？」
菊地監督「お前ら喜んでばっかいないでトーナメント見ろ!!」
慶太「どれどれ？げぇぇぇぇ！」
周輔「馬鹿野郎。来る前から見とけっての。緒戦は去年ベスト８にも入った明光学園だ。」
慶太「明光学園って言ったらあの神坂翔がいる所じゃねぇか？」
周輔「そうなのか？」
慶太「知らないのか？甲子園で昨年二年生ながら７盗塁を決めなおかつ五割をこえた凄腕だ。」

神坂翔 明光学園の一番バッター。 前向きでシャープな打撃と俊足で高出塁率を出している。 しかし、肩が弱いので外野を守る時はダイビングキャッチでカバーしている。

周輔「まぁ任せろ。俺が０に抑える。」
神坂「どうも!!神坂って言います！はじめまして！」
周輔「うわっ！いきなりでてくんな！」
神坂「気にしないで。対戦相手にはしっかりと挨拶しなきゃね！よろしく！」
周輔「…あぁ。」
慶太「なんてポジティブ野郎だ。負けたら終わりなのにな。」
周輔「…。」

アナ「さて。ついに甲子園第一回戦が始まりましたね。今回の流桜対明光の解説には横浜の五十嵐選手です。」
五十嵐「よろしくお願いします。」

五十嵐 横浜の中継ぎ投手。 プロ四年目ながら安定した投球でストッパーへと繋ぐ。 鋭く落ちるフォークと伸びるストレートが武器 昨年の成績　防御率1,25　勝5　負2　投球回72

甲子園第一回戦 甲子園球場 先攻 後攻 VS ２年 二 佐藤 博 １ 神坂 翔 二 ３年 ２年 左 村田 智弘 ２ 田中 総一 左 ３年 ３年 投 浜 周輔 ３ 一場 諒 右 ３年 ３年 捕 木立 慶太 ４ 山本 準 三 ３年 ３年 三 花崎 蝶 ５ 長谷川 陽一 捕 ２年 １年 一 鈴木 哲雄 ６ 細川 達也 遊 ３年 １年 右 仲間 海渡 ７ 稲垣 優 一 ２年 ２年 遊 猿渡 鉄平 ８ 金村 誠 中 ３年 ３年 中 福田 正紀 ９ 市川 大貴 投 ３年

アナ「選手が配置につきました。さて。今日の見所はどこでしょう？」
五十嵐「やはり明光の神坂君ですね。彼は地区予選でも六割を超えた打率と12個の盗塁を奪ってますから。」

アナ「凄い選手ですね。流桜は初登場ですが期待の出来るチームです。では始まります。」
菊地監督「いいか！是が非でも勝て！そして神坂に気をつけろよ!奴の足は高校最速と考えろ！」
皆「はい！」

ズバーン!　ズバーン！
佐藤＆村田「悪い…。」
慶太「さすが全国区の高校だ。投手も半端じゃない。」
周輔「とりあえず俺が行って来る。」

ズバーン！
周輔「…。すげぇ。」

ズバーン！ズバーン！
周輔「こりゃ打ち崩すのはつらそうだ。」

アナ「流桜はあっという間に３アウトです。やはりまだまだ届かないのでしょうか？」
神坂「よーし！早速行くぞ!!」
周輔「そうかんたんに塁にはださねぇよ！」

ズバーン　ブン！
周輔「いきなり振ってきたな。積極的だ…。やべっ！」

カキーン
神坂「三塁まで…。」

アナ「おっと！右中間の間に落ちた2ベース級のヒットをスリーベースにしてしまった!!」
周輔「くっ。思わず球が上ずっちまった。いきなり３ベースか…。」
慶太「大丈夫か？お前がいきなりミスるなんて…。」
周輔「あぁ。大丈夫だ。この後抑えるぞ！」

しかし。明光の狙い済ましたスクイズで一点を先制される。
菊地監督「それにしても…。神坂は早いな。50M何秒だろうな。」

アナ「それにしても神坂の３ベースは驚愕しましたね。」
五十嵐「はい。足だけならプロでも十分に通用するでしょう。彼とは対戦して見たいですよ。」

流桜もクリンナップでヒットを放つが後続が続かず八回の表。

アナ「明光の投手市川も頑張ってますが…。そろそろばててますね。」
五十嵐「でしょうね。100球を超えてますから。恐ろしい投手ではあると思いますよ。」

カキーン！

アナ「いったー！浜の甲子園第1号！これで流桜同点です。」
周輔「よっしゃー！同点弾ぶち込んだ！」
慶太「そろそろ続くか…。」

カキーン！

アナ「木立の打った打球は見事にライトスタンドへ吸い込まれた！」
市川「…。」

二点リードして九回の裏を迎えた。
周輔「…。これを抑えれば勝ちだ。行くぞ!!」

ズバーン！　ズドーン！
金村＆市川「くそー。」

アナ「さぁ。あと一人まできました。最後になるのか？今日3打数3安打の神坂が立ちます。」
神坂「まだ終わってないよ！」
周輔「最後まであきらめない…か。ポジティブマンだな。だが負けられない！」

ズドーーン！

アナ「でました!今日最速の147キロ！ここで出しました！」
神坂「まだ投げられるの？よーし！いっくぞ！」

ズドーン　ブルン

アナ「今のスイングはとてもよかったですね。さぁ、ラスト一球となるか？」

ズドーン！　ブン

アナ「三振！浜！最後の最後で神坂を止めました！」
周輔「ふぅー。まさかあそこを振ってくるとは思わなかった。」
神坂「負けちゃったか。君たち次も頑張ってね！」
慶太「なぜそこまでポジティブになれるんだ？」

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 流桜 ０ 0 ０ ０ ０ 0 0 ２ 0 ２ ６ ０ 明光 １ 0 ０ ０ 0 0 0 0 ０ ２ ５ 0 勝 浜周輔 １６勝８敗 セーブ 負 市川大貴 ２３勝１１敗 本塁打 浜周輔 7号　木立慶太 28号

 第一回戦を突破した周輔達は、順当に勝ち上がり準決勝まできた。
周輔「…少し手を抜いてないか？」
慶太「勝ってるんだからいいだろ？まぁ、軽く説明いっとくか。」

二回戦…伊野村高校と対戦。主力選手は飯岡正志。

飯岡正志 伊野村のライトを守る強肩豪打のパワー打者。 パワーはあるが足は遅く守備も下手。 ライト最奥からホームまでダイレクトで届かせる。

周輔「こいつには困ったな。ありえないくらい飛ぶんだよな。」
慶太「まぁ、打たれたのはHR一本だけだ。まぁよしとしよう。」
花崎「俺の活躍もあったけどな！」
周輔「花崎はしかとで、結果は５×３で勝利！結果が書けなくてすいません。」
花崎「ひどいだろ？俺の３ランのおかげで…。」

準々決勝…陽鳳高校と対戦。主力選手は川節大悟と尾崎秀雄。

川節大悟 陽鳳高校のエース。 サイドスローから繰り出す多彩な変化球で三振に打ち取る。 精神的にも強く大会でも一位、二位を争う投手。

尾崎秀雄 陽鳳のクリンナップの一角。 左打者に強い強打者だが周輔の前に沈黙。 本来は強烈なアッパースイングでHRを量産する。

周輔「ここは比較的危なげなかったな。」
慶太「何言ってんだ！花崎と猿渡の好守備をみせたからだろ！ピンチ作りすぎだよ！」
周輔「そうだっけ？」
花崎「やっぱ俺の守備が…。」
周輔「さてさて結果は３×１で勝利。まぁ。勝てばいいんだよ。」
花崎「俺はしかとか…。」
周輔「次からは準決勝だ。そろそろ最強の打者と最強のエースが登場する！」
慶太「まぁそれを倒さないと優勝は出来ないからな。さぁ！いくぞ！」

続く！イエーイ(゜ー゜*d)(b*゜ー゜)イエーイ