第10話【水の世界、アクアランド】
【アスロス】腹減った―!!
【二人】・・・・・・
 
リーフル達がいるのは浜辺、辺りは海があり、島が点々とあった
 
ここはアクアランド、世界のほとんどが海である
【リーフル】ん〜・・・とりあえず町へ行こうか
【シャーン】確かにここにいるのもなんだしね
【アスロス】さっさと飯にしたいわぁ・・・
 


 
【アクアビーチタウン】
 
どうやらビーチが有名な町らしく町は栄えている
【シャーン】やっと着いたぁ・・・
【リーフル】とりあえず宿でも探そう
 
するとどこからか
 
【???】てめぇ!ふざけるんじゃねぇ!!
【二人】!?
 
行ってみると二人の男達が一人の少女をからんでいた
【少女】そんな事言われてましても・・・兄は今いないんですよ・・・
 
【チンピラ1】あぁ!?
【少女】・・・・・・
 
街の人々は男達が怖いのか誰も止めようとはしなかった
【リーフル】・・・・・・(スッ)
 
リーフルが刀に手を掛けようとしたその時
【アスロス】おいおい、弱い者いじめはほどほどにしな
 
すると男達は当然アスロスに睨み付けて来た
【チンピラ2】なんだてめぇは!怪我したくなかったら下がってろ!
【チンピラ1】それとも俺ら【靭(うつぼ)】と知っての狼藉か!?(チャキッ)
 
すると男達は剣を抜いてきた
【チンピラ2】兄貴!この田舎者をどうするか?(チャキッ)
【チンピラ1】どうせただ身体がでかいだけで喧嘩も出来ねェビビリだ!殺せ!
【アスロス】ビビリ?・・・・・・(ブチッ!)
 
アスロスの何かが切れた音がした
 
そして近くの柱に拳を置くと
 
距離を置き・・・叩きつけた!!
 
ズガァァァン!
【男達】!?
【少女】!!
【二人】!!
 【周りの人達】!!!!
 
柱が砕けてボロボロになってしまった
【アスロス】喧嘩なら買ってやる。来い。(ボキボキ・・・)
 
拳を鳴らしながら言うと男達は
【チンピラ1】えっ・・・いや・・・すいませんでした。
【チンピラ2】に・・・逃げろ〜〜!
 
あっという間に逃げてしまった男達・・・それを見送るとアスロスは
【アスロス】喧嘩も出来ねェ癖に粋がるな、雑魚が・・・
 
そう呟くと少女に目を向け
【アスロス】大丈夫か?
【少女】は、はい・・・
【リーフル】さすが暴れ者と呼ばれただけあっての怪力だね
【シャ―ン】あれ?でもこの柱って・・・
 
すると少女は怯えながら
【少女】私の店のです・・・
【アスロス】・・・あっ
 


【アスロス】やっと出来たぜ
 
大工姿のアスロスは30分で柱を完成させた
【少女】お疲れ様です。お食事を作ったので食べてください
 
目の前には海の幸を使った豪勢な料理が並んでいた
【アスロス】うっひょー!!
【リーフル】わぁ、おいしそう
【シャ―ン】いただいていいのですか?
【少女】先程の御礼です。遠慮しないで召し上がってください
【アスロス】うめぇー!(ガツガツ)
【リーフル】うん、おいしい!
【少女】そうですか。よかった
【シャ―ン】あの〜あなたの名前は?
【アクス】あっ申し遅れました。私は【アクス】です、この宿屋を経営しています。
【シャ―ン】私はシャ―ン、刀を持っているのがリーフル君。それであなたを助けてくれたのがアスロスさんよ
【アクス】今晩の宿はどうするんですか?
【リーフル】あっそういえば決めてないや。
【アクス】じゃあ今晩はここでお休みになってください。
 


 
その夜、アクスは部屋で1本の槍を磨いていた
誰かの形見なのか大事そうにしている
【アクス】兄さん。どこに行ったの・・・
 
そう呟くと槍に涙が落ちた
【アスロス】・・・・・・
 
部屋の外のドアの傍にアスロスが立っていた
【アスロス】この世界も同じ事が・・・リーフルに言っておくか。
 
そう言うと静かに部屋に戻っていった