【セニアス】勝った・・・。
【アスロス】と言ってる割にはボロボロだな。【セニアス】いや、これはロストにやられた・・・。
【ロスト】ふん・・・・・・。
【リーフル】(よくわからないな・・・この人・・・。)
【セニアス】あれ?ツトムさんは?
辺りを見回すがツトムとコーサスの姿が無い。
【リーフル】さっき部屋から出ていったよ。次はあの人達が戦うからね。【セニアス】それは見ておきたいな。覇王の戦いを是非。
【アスロス】そういえば【覇王】って呼ばれているがそんなに強いのか?【セニアス】あぁ・・・・・・。
【ロスト】?
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【アナ】続きましてはツトム・コーサスペア対ルーガ・グランスペアです!
【ツトム】来たか・・・死神!
【ルーガ】今日こそ殺してやるからな、覇王!【審判】今から特別ステージで行う。両チームとも場外へ!
と審判の声に全員外に出た。
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【コーサス】・・・・・・!
【ツトム】何?もう一人の奴は危険?・・・悪いが俺は奴と決着付けてから行くぞ。【コーサス】・・・。(コクッ)
【ツトム】・・・・・・・もしかしたら死神の奴!!
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【???】おい、ルーガ。まだなのか?
一人の男がルーガに話してきた。
男は青いマントで全身を隠していて良く見えないが右目だけ大きな傷があった。
【ルーガ】少し待っていろ、グランス。
【グランス】相棒も血を欲しがっているんだぞ?
と背中の剣を抜いた。
その剣は漆黒の闇を思わせるほど黒い輝きを発していた。
【ルーガ】殺すなよ?ボスの許しが出てからだ。
【グランス】・・・・・・!!!!【ルーガ】・・・まぁ半殺しくらいならいいだろう。やり過ぎるなよ?
【グランス】それはわからねぇな・・・。
と刃に添うように舐めると無気味に笑った。
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【観客席】
【シャーン】!!
【アクス】どうしました?【シャーン】いや、何でも無いよ。(この気配・・・まさか!)
【アクス】?
【チェーン】おい、見てみろ。ステージが変わって行く。
何も無かったステージにあちこち壁が現れ、迷宮が完成された。
【アクス】迷路?
【チェーン】前の戦いはでかい奴がいたからあのままだったんだろうな。
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【審判】ルールは先程と変わらない、腕輪を壊されたら負けだ!
さらにこの迷宮ステージでは４人ともバラバラでスタートしてもらう!
【ツトム】ほぅ・・・。
【審判】腕輪を壊されたら武器を置いてその場で待機、サポートも禁止だ。
【コーサス】・・・。(コクッ)
【審判】そのペアの腕輪が破壊された時点で壁が消える。それが終了の合図だ。
【ルーガ】・・・。
【審判】では各自は位置につけ!
【グランス】ククク・・・。
４人ともそれぞれ違う場所から迷宮の中に入る。
【審判】始め!
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【ツトム】・・・・・・。
精神を研ぎ澄ましているのか戦闘態勢になりつつあるツトム・・・。
するとどこからか声が聞こえる。
【???】ツトム・・・ツトム・・・こっちに来い・・・殺してやる・・・。
【ツトム】言われなくても来てやる!行くぞ、ルル!!
その瞬間、
ズバッ!!ズバッ!!
壁の向こうから鋭い斬撃が飛んできた。
【ルーガ】その名を呼ぶな!!
なんと壁を切り裂いてルーガが出てきた。
【ツトム】隙あり!跳樟撃!!
ガッ!!
とルーガの懐まで潜り込むと上空へ蹴り上げた。
【ツトム】とどめ!道弾脚!!
ズガン!!
ズドーーン!!
さらにルーガを地面に叩き落したが・・・。
【ツトム】なっ!?・・・消えた?
そこにはルーガはいない・・・幻のように消えていた。
【???】その程度か?覇王よ。やはり年には勝てないのか?
【ツトム】それはお前も一緒のはずだ!出て来い!
【ルーガ】ここにいるが?
【ツトム】!?
振り向くとすぐ傍にルーガが立っていた。
【ツトム】いつの間に!?紫炎脚!!
ブォォォォン!!
右足を上げた瞬間右足に炎が纏わってそのままルーガを蹴り飛ばしたが
ガシッ
【ルーガ】攻撃したつもりか?笑わせてくれるな!
ブンッ!
ズガァァァァン!!
なんと片手でツトムを持ち上げると壁に叩きつけたのだ。
【ツトム】グォッ!(なんて力だ・・・!!)【ルーガ】さてと・・・とどめだ。(シャッ!)
と背中から巨大な大鎌を出した。
【ルーガ】はぁっ!!
ブゥゥゥゥゥン!!
だがそこにツトムはいなかった。
【ツトム】こっちだ!くらえ、気砲手・最大パワー!!
腕から巨大な波動が放たれた。
ズガァァァァァン!!!!
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【コーサス】・・・!
【グランス】獲物見っけ♪
そう言うとグランスは背中の剣を抜き、構えた。
【コーサス】・・・・・・。
ス―――――・・・
コーサスはグランスとの間合いを取りつつ分身した。
【グランス】へー、お前すごいな。けど無駄。
ザクッ!
一瞬で分身を見分けると本人に剣を刺したが腕輪の効果により、死ぬ事はなかった。
【グランス】ちっ、邪魔な腕輪だな。
【コーサス】・・・・・・。(ブゥン!)
コーサスは腕を一瞬で変化させると右手が刃となった。
【グランス】もしかしてお前魔物?面白いな。
【コーサス】・・・!!!!
今の言葉に切れたのか。コーサスは激しく攻撃するがグランスは余裕で受け止めていた。
【グランス】じゃあ見せてやるか・・・俺様の剣を。
そう言うと剣の周りに黒いオーラが現れた。
すると一瞬で姿を消し、
ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!
とコーサスの身体を瞬く間に切り刻んだ。
【グランス】苦痛の悪夢・・・お試し版だ。本当はもっと痛ぇぞ。
と剣についた血を舐めながらコーサスを睨んでいた。
【コーサス】・・・・・・。(ブゥン!)
冷静になったのかコーサスは腕を戻して腰にある剣を抜いた。
【グランス】ハンデだ・・・１回斬らせてやるよ。
と剣を地面に刺して両手を広げた。もはや相手を馬鹿にしているとしか思えない。
【コーサス】・・・・・・!
キュィィン!
するとコーサスの剣から光が現れ、刀身に魔方陣が描かれていた・・・魔法剣だ。
そしてその剣をグランスに向けて放った。
ズガァァァァァン!!!!
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ゴゴゴゴゴッ!!
壁が下に向かって沈んでいく。試合が終わったようだ。
【審判】勝者は・・・
壁が無くなりそこに立っていたのは・・・
【審判】ルーガ・グランスペア!!
床には背中を一撃でやられ、血まみれのツトムと
何かに射抜かれた跡がたくさんあり虫の息状態のコーサスがいた。
【係員１】急いで病院に連れて行け!!【係員２】おい、生きているか!?
二人は急いで病院へと連れて行かれた。
観客席は完全に静まっていた。
一体何をしたらこんな残酷な事になるのか・・・。
【審判】お前らやり過ぎだ。
【ルーガ】相手が強かったので本気でやっただけですよ。
【グランス】そうだ、俺様はなにもしていねぇよ。ヒャーハハハハハハ!
と二人は出場口へと入り、消えてしまった。
【審判】・・・あいつら人間じゃねぇ・・・。
審判はただ呟いた。
果たして二人は何をしたのか・・・?
大会はどこまで変わって行くのか・・・それは誰も知らないだろう・・・。