【???】王はどこだ!!
一人の大男が兵士を投げては先へ進んでいた
【兵士】待て!止まらんか!!アスロス!!
【アスロス】邪魔だ!
ガンッ!
兵士をふっ飛ばした
【兵士】ぐっ・・・
【ガンテツ】アスロス!何をしてる!!
【アスロス】なんで俺を外に出させてくれねんだ!!
【ガンテツ】お前のような暴れ者を外に出せば危険だからだ!
【アスロス】何だと!?
すると兵士から槍を奪い取って王に向けた
【リーフル】待て!まずは落ち着くんだ!
そこへリーフルがやってきた
【アスロス】うるせぇ!!
ヒュンッ!!
槍で一閃した瞬間リーフルはアスロスの後ろに回りこんで刀を突きつけた
【アスロス】ちくしょう・・・!!
【シャーン】リーフル君大丈夫?
【アスロス】・・・・・・アスル!?
【シャーン】えっ!?
【アスロス】人違いか・・・ヒック・・・
どうやら酒に酔っていたようだ
【ガンテツ】今のうちに牢に入れておけ
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【ガンテツ】さて、すまなかった。いきなりあの馬鹿の相手をしてもらって
【リーフル】・・・あの人、何か訳がありそうですね
【シャーン】私を見て【アスル】って言ってました
【アスロス】・・・実は3週間くらい前に・・・
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3週間前
【アスロス】ウラァッ!!
ズバッ!!
【兵士】すごい!あの魔物を一撃で・・・
その時はアスロスは傭兵として魔物達と戦っていた
噂では魔物20匹と戦っても楽に勝てるというらしい
【アスル】あっ、お兄ちゃんお帰りなさい!
【アスロス】おぅ、良い子にしていたか
奴は妹と二人暮しで自分が妹を守るんだという気持ちは強かった
だがある日突然・・・
【アスロス】ん?アスル?
奴が帰ったときには妹はいなかった
その後は走り回って必死に探しつづけたが見つからなくなった
【アスロス】・・・・・・
そして奴は自棄酒にはいり、酒を飲んでは喧嘩するという暴れ者になった
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【リーフル】!!
リーフルは驚いた、自分と同じ事が起きている。
【リーフル】すいませんが・・・
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【アスロス】・・・・・・
ガチャッ
【アスロス】!!
【兵士】来い、王が呼んでいる
【アスロス】?
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【アスロス】なんだ?処刑でもする気か?
【ガンテツ】お前に外出の許可をする
【アスロス】えっ!?
【ガンテツ】リーフル殿達がお前と共に旅をしたいというのだ
【アスロス】あんた、俺を外には出せないはずだろ?
【リーフル】僕らと一緒なら大丈夫だと王様はおっしゃったので
【シャーン】妹さんを探したいんですよね?
【アスロス】当たり前だ!あいつは俺のたった一人の家族なんだ・・・
初めて見せた涙はまわりを静かにさせた
【リーフル】・・・行こうよ
【シャーン】泣いては妹さんも悲しみますよ
【アスロス】・・・・・・
するとアスロスはリーフルに向かって片膝ついた
【アスロス】戦士アスロス!リーフル殿にご同行させていただきます!
【ガンテツ】!!(あの狂気の眼から輝きの眼に・・・)
【リーフル】じゃあ魔物退治を・・・
【ガンテツ】待て
【リーフル】?
【ガンテツ】守護神アース・ドラゴンのいる洞窟の地図だ。あいつなら何か知っているだろう
すると外から
ズバーーーン!!
【兵士】大変です!無数の魔物が攻めてきました!!
【ガンテツ】何!?はやく国民を非難させて退治するんだ
リーフルとシャーンはそれぞれ武器を持って外へ向かった
【アスロス】・・・アレはどこだ?
【ガンテツ】・・・武器庫にある。鍛治はしておいたから行け!
【アスロス】おぅ!!
走って行ったアスロスの背中を見送ると
【ガンテツ】生きて帰ってこい。馬鹿息子が・・・