監督「今日から練習だな。じゃあ守備につけ!」
全員「はいっ!」
監督「サードォ。」
濱口「ヘイヘイ。」
ポロッ
濱口「あ、あれぇ?」
監督「何やってんだ!それくらいとれぇ。サードォ。」
カァァン!
監督「あ!すま・・・・」
茂田「(にゃろっ!)」
パシィ!
監督「へっ!?とっちゃった?」
茂田「オリャァァァ!!」
ビュルルルルル!
ズバァァァン!
三田「い、いってぇ・・・・!」
監督「す、すご・・・・。つ、次。」
カーン。パシッ、シュッ!・・・・・・・・・・
監督「はい、センター。」
カキーン!
監督「あー!ごめん。飛びすぎた。」
山根「(追いつける・・・!)」
ダッダッダッダッダッダ・・・・・!
監督「えぇ、追いつく気?!」
パシン!
監督「とったし・・・・。」
山根「キャッチャー!」
ビューーーーーーン!
ズバシィン!
三田「ノ、ノーバン・・・・?」
監督「(茂田といい山根といい監督就任以来初めての大物になるかもしれない・・・・。)よ、よし。次はバッティングだ。3年からやれ。」
カーン、カーン!カキィン!カキッ!キン!スカ、ブゥン!ガギン!・・・・・・
茂田「お願いします!!」
堂上「ほいほい。」
ビシュ!
茂田「(あっ、いい球・・・・)」
グワキィィィン!!!
堂上「えっ?!?!」
・・・・・・パリーン!
茂田「あぁーー!学校の窓割っちまったぁ!!!」
監督「(が、学校まで150bくらいあるぞ・・・。)お、俺が弁償しておくから。」
茂田「あ、ホントですか?!ありがとうございます!」
カキーーーン!
バコーーーン!
パコーーーン!
茂田「ありがとうございましたっ。」
堂上「(自信なくすよ・・・)」
山根「おねがいしま〜す。」
カァーーン!
カキィィン!
キィーーン!
ガキーーン!
山根「っしたー!」
堂上「(俺・・・そんなにダメかな・・・?)」
監督「よぉし、今日の練習はここまで。あ、それと来月にある山頭火高校との練習試合なんだが。」
茂田「え?!試合?!やったぁ〜。」
山根「別にお前が出るわけじゃないだろ。まだ一年だし。」
茂田「あ・・・・そうか・・・・。あ、監督。どんなチームなんですか?」
監督「ああ、毎年恒例なんだ。その年の初めの試合は決まってるんだよ。」
茂田「へぇ〜。去年はどっちが勝ったんですか?」
監督「うちが勝てるわけ無いだろ・・・・。去年は13−1で負けたし、その前も15−2で負けたよ・・・・。というか16年連続で負けてる・・・・。」
山根「あ・・・・アハハハハ・・・・・・。」
監督「まあケガしないように戦ってくれれば十分だよ。じゃあこれで。キャプテン。」
堂上「気をつけ、っした!」
全員「っした!」
今年初めての試合が決まった栗田学園野球部は16年連続負けをストップできるのだろうか?
次回予告 第四話「開幕試合」