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−１９９５年 １０月 下旬−
参加を賭けた特別試合も終わり赤竜高校野球部員は特別に日本シリーズを観に来ていた。
奥森「よう。今日は俺が先発だからゆっくり観て行ってくれ」
１年部員「うわーこの人が新人王候補筆頭の奥森さんか」
中西監督「今日は世話になるがよろしく頼む」奥森「ええ、完封して見せますよ！」そう言って奥森は去って行った。
真田「何か奥森さんってマウンド上と日常じゃ印象が変わるね？」
吉田「仕事している時とそうじゃない時は違うって良くあるだろう。お前はどっちも変わらんけど」
真田「まあね。それで僕達は何処に行くの？」
斎藤主将「俺達は向こうだ。他には柚と相川と一緒だな」真田「５パーティか、ま、それもいっか！」吉田「まあ分からんが行くか（真田の思考なんていちいち理解できんし）」
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真田「ここからはベンチの選手が良く見えますな〜♪」吉田「うーむ。マウンドも見えるな。バッターの表情はちっと見辛いかな？」
柚「先発は奥森とライアン」
相川「エースの投げ合いか、やっぱり投手戦になりますかね？」斎藤主将「どっちも安定感のありそうなタイプだからな。悪いなりに調整して行くだろうから乱打戦はないと思うけど」吉田「しかしそこは日本シリーズ、シーズンで活躍した選手が急降下なんていっぱいあるからな」真田「高校球児に取っては甲子園の決勝戦みたいなものだからね」斎藤主将「けど一発勝負じゃなく４勝した方の勝ちだからな。負けても後があると言う点では油断もする」相川「とにかく両投手の投げ合いがどうなるか楽しみですね」柚「どっちも一流のピッチャー同士参考になるかも？」
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鈴姫「それでは日本シリーズ第１戦をお伝えします。実況は私こと倉田鈴姫、解説は垣内栄治さんです。ゲスト解説には両リーグから橘小雨さんと草薙刃さんと昨年シリーズで戦ったお二人に来てもらいました。早速ですが両チームに関して何かありますでしょうか？」
垣内「そうですね。私は主にジャイアンツ戦で見て来たんですがスワローズは投手陣が整っていますね。バッターも３割バッターが多いですし穴のないチームだと思います」
橘「それにあのライアンさんから打つのは難しいですよ。ただでさえ速い上にバットに当てても球威に押され凡打の山と投手四冠獲っててもおかしくなかったですね」
草薙「説得力があるな」橘「そりゃあの人から全然打てなかったからね」草薙「そりゃ防御率のタイトルも獲得してるしな。俺もオールスターで対決したけどすんごい速かったな
それでブルーウェーブはやはり久住さんですね。あの人、今年はトリプル３やっただけあって長打力もついてますよ」鈴姫「そう言えば昨年の橘選手もトリプル３でシリーズに出ていましたよね？」
橘「ええ、シリーズではホームランはあんまり打てませんでしたけど」草薙「ま、それはどうでも良いとして後は打点王を獲った轟さんや４番の青木も良いですよ。投手陣では今日先発の奥森かな。結構安定したピッチングしてましたから」橘「ううっ、こいつはガキの頃から」垣内「そう言えば橘と草薙はリトルの頃からの腐れ縁だったか？」草薙「ええ、と言うかこいつとは結構近い親戚なのでガキの頃から交友があるんですよ
ま、ジャイアンツファンの俺がライオンズでライオンズファンの橘がジャイアンツに行ったドラフトには意義がありますけどね」
垣内「いきなり話が変わったな？」橘「ううっ、あれは悪夢のドラフトだった」垣内「だったら大学か社会人にでも行けば良かっただろうが！」草薙「入団した翌年に逆指名制度ができたんですよ！？」橘「まあ、あってもなくてもプロ入りしたろうけど」草薙「まあな。何かどう言う手順を踏んでもライオンズ行きになる様な気がする？」垣内「まあこっちは放って置いて今年のシリーズはライアンＶＳ久住の対決となるでしょうね。今年のＭＶＰは多分この２人でしょう！」鈴姫「何か歯切れが悪いですね？」垣内「セリーグは十中八九ライアンで決まりでしょうがパリーグは久住だけでなく轟や御堂といますからね。確定はできません」草薙「ああ、御堂さんもとんでもなかったからな。浪川さんもライバル意識を燃やしていたし」橘「ま、沢村賞はライアンさんと御堂さんの奪い合いともっぱらの噂だからな。ところで沢村賞って外国人選手も対象になるんですか？」垣内「一応はな。外国人で受賞したピッチャーはいなかったと思うが？」草薙「しかしＭＶＰか、てっきり優勝したチームの選手が選ばれると思ってたのにな？」垣内「元々ＭＶＰはシーズンでもっとも活躍した選手を選ぶんだ。まあ普通は優勝チームの選手から記者投票で選ばれるんだが昨年の久住の様に日本新記録を作るなど優勝チームの選手より大幅に良い成績を残したりしたら２位以下のチームから選ばれる事もあるんだ」草薙「くそっ、昨年は普通なら俺が選ばれるはずだったのに」橘「ま、実際記者投票では２位だった訳だからな」鈴姫「とにかく試合の始まりです！」
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奥森（まずはセリーグの盗塁王からか）
轟（知っての通り足は速く塁に出すとやっかいな人だ）奥森（さすがは元チームメイト、頼りになりますね）
轟（まさかトレードで出されたところと日本一を賭けた対決をするとは思わなかったがな。そう言う意味じゃ６番の時雨さんが一番やっかいかもな）奥森（なるほど）
朝霧「よう。オールスター以来だな。そっちの先発はルーキーだけど大丈夫なのか？」轟「ええ。ルーキーでもチームのエース、大丈夫ですよ」朝霧「そうだな。成績だけ見ても十分一流レベルだからな。よっしやるか！」轟（逆効果だったか返って火をつけたな。うーん、今年は成績も良いしバッティングも要注意だな）ガキッ！
朝霧「ドロップカーブだっけ想像以上に手元で変化するな。もっと引き付けて打たないとダメだな」鈴姫「朝霧は打ち上げ１アウトです！」垣内「話に聞いてましたがコントロール、変化球と抜群ですね」橘「左打者には打ちにくそうなカーブですね」草薙「実際打ちにくいらしいぞ。うちの左はあいつに根こそぎ抑えられてるからな」橘「あんたのところって右ばっかりじゃなかったっけ？」草薙「クリーンナップは全員右かな。それでも打ちにくいらしく凡打の山だったぞ。俺はまあそんなに苦手でもなかったけど、打ちにくいのは確かだな」鈴姫「草薙選手は今シーズン奥森選手から３割以上の高打率と相性が良かったようですね」
草薙「まあね」橘「むむう。草薙のクセに生意気な」草薙「どっかのガキ大将みたいな事言ってんなよ！」奥森（とどめはインハイのストレートと！）ズバ―――ン！
小野寺「ストレートもなかなか速いな」鈴姫「小野寺は１４５キロのストレートを見逃し三振と手が出ません！」垣内「初回から結構球速が出てますね」草薙「調子の良い時は１４０後半は出ますからね。今日も調子は良さそうですね」橘「ライアンさんなんて調子悪くても１５０は出るぞ！？」草薙「それは凄いな。こっちじゃ１５０後半もあんまりいないのにな」橘「こっちもそうだよ。しかし１６０キロって数字以上にとんでもないからな。しかも当ててもバットを折られるし」草薙「それは別の意味で見てみたいけどな」奥森（シュッ！）ガキッ！
土丸屋「なるほど、こりゃ打ちにくい」鈴姫「土丸屋もドロップカーブを打ち上げ三者凡退と草薙さんの言う通り調子は良さそうですね」垣内「そうですね。立ち上がりからボールにキレがあります。打ち崩すのは難しそうですね」橘「欠点が少なく付け入る隙を見せないとバランスの良いタイプですね」草薙「調子が悪くても失点は少ないとだてに防御率が良い訳じゃないって感じです」鈴姫「防御率２．１７、１６勝４敗とどの部門でも上位に入っております」垣内「奪三振も１２０個と奪三振率も決して低くはありませんね」奥森「とりあえず三者凡退ですね」轟「ああ。調子も良いみたいだしこの調子で失点少なめで行こう！」奥森「はい！」
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ライアン「………………」久住（すげえ威圧感だな
しかし負けてたまるか！）ガキッ！
鈴姫「注目の対決でしたが勝負は１球で決着がつきました。ピッチャーゴロで１アウト！」垣内「球速１５８キロ、ライアンも調子が良さそうですね」草薙「いきなりパリーグ最速記録かよ。そう言えばこれが日本シリーズの最速記録になるのかな？」鈴姫「ええ、しかしまだ記録は更新されそうですね」橘「最速のボールを初球から当てた久住さんも凄いですけどね」草薙「アウトで凄いって言われてもな」橘「俺なんて初対決は３打数３三振と最悪な出会いだったぞ」草薙「まあ、凄いって事はよーく分かった」久住「気をつけろ。話以上に凄まじい球威だ！」
日暮「あっははは、僕の一番苦手なタイプですよ」久住「だろうな。とりあえず引っ張るのやめて流して内野の深いところを狙え。上手く行けば足の速いお前なら内野安打になるはずだ！」ライアン「ふん！」ガキッ！
日暮「想像以上に重っ！？」鈴姫「巧打者の日暮でしたがこちらもサードゴロと完全に球威に押されてますね」垣内「１打席で打てる様なピッチャーじゃありませんからね」橘「まあ当ててるだけでも凄いですけどね」草薙「３割バッターが２人凡打で終わりかやっぱりパワーがないとヒットも難しそうだな」鈴姫「そう言う意味で次は３割３０本１００打点の轟からですが」日暮「本当に重いよ」轟「ここから見てもとんでもない速さだったからな。打席に立つと比べもんにはならないかもな」
光宗「轟か」轟「どうもっす（尊敬してる人を敵に回すか、スタメンを争うならともかくこうやって向かい合って戦うとは予想もしなかったな）」光宗「ふっ、成長した様だな」轟「まあ、タイトルも獲りましたしね。バッティングじゃ互角とまでは行かなくても貴方に匹敵するほどにはなりましたよ！」光宗「過ぎた轟「ＭＶＰ獲ってるだけ格上ですよ」ライアン（グダグダやってないでとっととサイン出せ！）光宗（っとすまん。まずは…………）ライアン（ＯＫ！）ガキッ！
轟「なるほど、こりゃ重い。そうそう連打はできないな」鈴姫「珍しく奪三振はなかったですが三者凡退と好調です」垣内「確かにブルーウェーブはミートの上手いバッターが多そうですね」橘「しかし球速は１５８キロ止まりか」草薙「それでも十分凄いけどね」光宗「この調子で行くぞ！」ライアン「言われるまでもない！」試合は両投手好調で無失点のまま進んで行く。
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鈴姫「試合は４回、ここまで両投手はノーヒットと完全に抑えております」垣内「しかし２巡目そろそろ点が取れてもおかしくはないですね」橘「うーん、２巡目でもライアンさんから点を取るのは難しいですよ」草薙「奥森は…………ちょっと分かりませんね？」奥森（朝霧さんからか）轟（コースを狙って打ち取ろう！）奥森（はい！）カキ―――ン！
鈴姫「スライダーをレフト前に打って１塁へ！」垣内「本当に今年はバッティングが良いですね。盗塁も狙って来るかな」橘「今年のあの人なら積極的に走るでしょうね」草薙「しかし相手は強肩の轟ですよ」朝霧（タッ！）轟（このタイミングなら刺せる！）カキ―――ン！
鈴姫「初球から盗塁と驚きましたがなんとヒットエンドランでした！ 打球はライト前へ」垣内「ライトは弱肩の日暮、これでランナーは一気に１、３塁ですね」草薙「簡単にやりますね。ここでの失点は仕方ないかな」橘「ライアンさん相手に先制されるとそのまま行くぞ！」
轟（しまった。走って来るのは読めてたのにエンドランだったか）奥森（まだ点が入った訳じゃないんだし落ち着いて行きましょう）轟（そうだな。次は土丸屋か、ミートが抜群に上手く三振を奪うのは難しいな。ここでの１点は仕方ないか、幸いバントは苦手だからスクイズはないだろうしまずはこいつを打ち取る事だけを考えよう）奥森（はい！）土丸屋（ランナーは１、３塁、ライト方向への犠牲フライ狙いだな！）ガキッ！
鈴姫「結果はライト後方への犠牲フライでランナーが返って１点を先制しました！」垣内「理想的な得点ですね。これでブルーウェーブが不利になりました」草薙「まだ１点差ですよ？」橘「お前も分かる。シーズン勝率のＴＯＰ１０にいきなりランクインしたのはだてじゃないって事がな」カキ―――ン！
奥森「マジっすか？」
姫川「ふう、何とか打てたか」鈴姫「インコース１４６キロのストレートを思いっ切り引っ張り打球はライトスタンドへ！」垣内「さすがは４番ですね。低目とは言え軽く持って行きましたよ」橘「そう言えば姫川さんって左投手に強かったんですよね。しかし３点差はきついですね」草薙「しかし一気に３点か、さすがはセリーグの優勝チームだな」スト―――ン！
光宗「むう」
奥森「ぬんっ！」ズバ―――ン！
時雨「良いコースに決めやがる」鈴姫「ホームラン打たれた物の調子は悪くないとアピールする様なピッチングで連続奪三振を決めます！」垣内「そうですね。調子は本当に良さそうですね」橘「しかし３点は重いと思いますよ」草薙「お前、本当にライアンさんに苦手意識持ってんだな」橘「ええ、持ってますよ」草薙（こいつがここまでとは本当に凄いんだな）轟「何とか３失点で抑えられたな」奥森「しかし４回で３失点じゃ先発として失格ですよ」轟「いや、ここは日本シリーズだからな。しかもお前はルーキーだ。それにお前は相手を抑えるのが仕事だが俺達バッターは打つのが仕事だ。きっと打線が繋がって行くはずだ」奥森「そうですね。まだ負けた訳じゃないんだし野手の人達を信じよう！」
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久住「今度こそ打つ！」ライアン「ふん！」カキ―――ン！
久住「打てたのは良いけど、やっぱり重いな」鈴姫「得意のセンター前ヒットで久住が１塁へ！ そして当然の様に日暮が送りバントを成功させて１アウトランナー２塁となりました！」垣内「まずは１点ずつと良い判断ですね」橘「１５９キロのドラゴニックキャノンをやすやすかどうかは分かりませんがバントを成功させた日暮はやっぱり凄いんでしょうね」草薙「お前も上手くなかったっけ？」橘「練習ならな。けど試合でバントって全然しないからな」草薙「高校時代はバント嫌いな監督だったしプロでも３割打ってるしただ送らせるより打たせた方が良いって判断からかな？」轟（ストレートは俺の得意なボールだ！）カキ―――ン！
ライアン「何だとっ！？」鈴姫「ライトフェンス直撃！ ランナーはホームに返り打った轟も２塁へ！」垣内「１６０キロのドラゴニックキャノンを！？」橘「さすがはパリーグの打点王、ここで打ちますか」草薙「しかしライトとやはり球威に押されてるな」橘「そりゃ１６０キロだぞ。セリーグでも打てたのは２人だけだからな」鈴姫「ヒットは他にもいますがホームランを打ったのはタイガースのブライアン選手とジャイアンツの神代選手だけですね」草薙「今年の４０ホーマー達か、さすがにチームの４番なだけはあるな」光宗（だから言っただろう。ストレートだけで抑えられるバッターじゃないと）ライアン（その様だな。まあまだ２点差だ。次を抑えるぞ！）光宗（次は４番の青木だ。昨年のホームラン王だけあって長打力は高い。低めに集めて行くぞ！）ライアン（コクッ！）ズバ―――ン！
青木（ストレートのケタが違うな。打つ前に当てる事が難しい）鈴姫「４番の青木は１６０キロのドラゴニックキャノンを空振り三振！」垣内「そうそうは打てないか、しかし４番なら打って欲しかったですね」橘「そうですね。青木ならスタンドに運べるかも知れないのに」草薙「あいつセンスあるからな。今でも怪物なのに更に進化してるし」鈴姫「２人に言われると複雑だと思いますけど」垣内「若手の怪物共だからな。大学に行けば記録も作っただろうな」
橘＆草薙「いやー照れますなーって
マネするなよ！！」垣内「元チームメイトなだけはあって呆れるほど息ピッタシだな」鈴姫「まったくです」ヒュルルルッ！
バナザード「かなり落ちるチェンジアップだな」鈴姫「最後はチェンジアップとライアンは１失点で抑えます！」垣内「ただでさえストレートも打てないのに変化球混ぜられたらもっと打てませんね」草薙「すげえチェンジアップ、こんなの混ぜられたらなかなか打てんぞ」橘「何をいまさらオールスターでも観ただろうが？」草薙「いやいやオールスターじゃストレートばっかり投げてたし変化球なんて見てないぞ」橘「そういやそうだっけ」ライアン「ちっ、まさか失点するとはな」光宗「そりゃ向こうも優勝チームだからな。お前から打てるバッターがいてもおかしくはないだろう」ライアン「ふん。マイナー以下とバカにしていたがさすがにプロはプロか、そうこなくちゃな！」光宗（良い傾向だな）その後、もう１点返すがそれが限界で４回での３得点で試合は決まった。
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ライアン「ふん！」ズバ―――ン！
与那嶺「結局俺が最後のバッターかよ！？」鈴姫「最後も衰えないスタミナで１６０キロのドラゴニックキャノンとまさにメジャー級の実力を見せました！」垣内「終わって見ればライアンが完投勝利ですか、まあ２得点しただけでも大した物ですかね？」橘「ですね。結局は４回でのホームランが決め手でしたね。あっさりしたゲームでしたが面白かったですよ」草薙「奥森は良く７回まで持ったと言うべきですかスワローズの強さをマジマジと見せ付けられましたね」与那嶺（くそっ！ しかし良い経験をさせてもらった。俺もメジャーに行きたいからな。来年はライアンから打って自信を付けて行きたいな！）
青木「……与那嶺さん、４回で俺が打ってたらな」轟「そんな事言っても仕方ないだろう。明日頑張れば良いさ」
日暮「そうそう僕達はまだ負けた訳じゃないんだしね…………我らがヒーローの鴉は」
久住「納得いかねえ」轟「お前、まだ怒ってんのかよ？」久住「当たり前だろう。負けたんだぜ。やっぱりムカついて当たり前だろう！」轟「本当に高校時代から変わってないな？」久住「お互い様だろう！」轟「失敬な。来年は弟の燕が入って来るかも知れないんだから成長しろよ！」久住「ふん。２年連続首位打者の俺に向かって言ってくれるじゃないか！」轟「くっ、高校時代からセンスある奴だなと思っていたが開花したとたんに偉そうに」久住「契約金ドロボー呼ばわりされた俺の事がお前に分かるか」轟「こっちだって変化球打てなくて２軍で頑張っていた経験があるんだ」日暮「つまり似た者同士と」久住＆轟「あん？ ずっと１軍で活躍したてめえに俺達の何が分かる！！」日暮「ごめんなさい」青木「３人共同期なだけあって良く知ってるんですね？」轟「まあな。久住とは高校時代からの仲だしな。日暮とも甲子園で戦って顔だけは知っていたしな」久住「今思い出したけどよ。お前、俺より先にレギュラーだったよな？」轟「そうだったかな？」久住「いや間違いない。俺は１年の頃はピッチャーだったしお前に受けてもらったから良く覚えてる。俺は２年から外野にコンバートされて秋にレギュラーになったがお前は夏にレギュラーになったな」轟「別にいいじゃねえか、ドラフトの順位じゃお前が勝ってるんだし」日暮「そう言えばそうだね。ライトゴロにする強肩はプロでも凄いの一言で１位だったね」久住「つってもよ。俺は守備固めよか代打で良く出たぜ。どう言う事よ？」轟「久住「そんじゃ日暮どう言う事よ？」日暮「僕に言われても監督に聞いてみれば」久住「それもそうだな」そう言って久住は中尾監督の元に向かった。
轟「本当に変わらない奴だな」日暮「マイペースが久住君の持ち味だからね」轟「物は言い様だな」青木（同期で仲間関係ってのも良い物だな。ＦＡまで残り７年か、知り合いのところに行くのも良いかもな）朝霧「まずは１勝だな。このまま４連勝で終わらせたいな」姫川「理想的な勝ち方だがライアンから打った打線だ。そうそう抑えられるかな？」光宗「うむ。確かに手こずりそうだ」ライアン「ま、後は頑張ってくれ」姫川「また、もう少し何かないのか？」ライアン「出番のない俺に何を期待してるんだ？」朝霧「そうじゃなくてよ。もっと頑張れとかアドバイスとか？」ライアン「適当に頑張ってくれ」そう言ってライアンは去って行った。
時雨「本当に適当な人ですね」光宗「しかし別に悪い奴じゃないだろう」朝霧「そうなんですけどね。外人ってみんなあんなにクールなのかな？」光宗「それは偏見だぞ。人の性格なんて多種多様、実際あいつは今年何か問題を起こしたか」姫川「乱闘起こして退場しましたけど」光宗「そうだったな。まああれはピッチャーにデッドボール投げたあっちにも問題あったから軽い処分だったが」土丸屋「実際今年は防御率１．２０、２２勝と大活躍しましたからね。ＭＶＰはあの人で決定でしょうね」朝霧「まあな。監督も俺達も実力は信頼してるからな」
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斎藤主将「さすがはエースの投げ合い。レベルが高かったな」相川「そうですね。バッターもあのピッチャー達から得点と参考になりました」真田「僕は盗塁が見られなくて残念だったけど相川君は何か参考になったんだ？」相川「与那嶺さんの守備の上手さはさすがでしたね。打球に対応するあの感覚はぜひ参考にしたいです！」吉田「相川らしいな。俺は凄かったって感想しかないな」斎藤主将「観戦に来たんじゃ、いや観戦に来たのか、けどバッティングもやっぱり地道な努力だからな。すぐに物にできそうもないか？」
吉田「まったく持ってその通りです」
真田「柚ちゃんは？」柚「チェンジアップ」斎藤主将「参考になりそうなのか？」柚「分からない。ただタイミングを外すボールにはあれが一番適してる気がする」斎藤主将「まあな。しかしリリースが難しいしフォームを固めないと投げられるボールじゃないぞ。それにライアンさんほどの落差はプロでも数える程度だろうし」柚「もう一度チェンジアップに挑戦して見たい！」斎藤主将「じゃあ帰って練習するか」柚（コクッ！）真田「観戦に来てまで野球の練習って？」吉田「もう言うな。それに息抜きよか練習って２人だからな」
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鈴姫「それでは日本シリーズ第２戦をお伝えしますと言ってもメンバーは前と変わりません」垣内＆橘＆草薙「どうも」鈴姫「スタメンは変わりませんが先発は変わっております」垣内「常識的に先発で連投なんてまずないし」橘「藤堂さんは今年もエース級の活躍をしましたね。ＭＡＸ１５０キロのストレートと落ちるスクリューと調子の良い時はやっかいなピッチャーです」草薙「仙石さんは球持ちが良くリリースが上手いのが特長ですね。タイミングを合わせるのは本当に難しいピッチャーですよ」橘「今度はお前のセリフが実感こもってるな」草薙「ふっ、今年の対戦では１割台と言う相性の悪さだぜ」橘「ふむ。軟投派が苦手だったっけ？」草薙「少なくとも得意ではないな」鈴姫「と第２戦も始まります！」
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与那嶺「このまま負けてたまるか！」カキ―――ン！
藤堂「嘘だろう！？」鈴姫「守護神の生井から意地の一振りで同点ホームランを打ちました！」垣内「野球は２アウトからと言いますがまさか切り札の生井がホームランを打たれるとは！？」草薙「今日も最後のバッターかと思ったけど、ここで打つか」橘「これで同点か、しかしここでホームランが出ればサヨナラか」与那嶺「久し振りに打ったぜ！」
藤堂「それはないよ生井さん」
生井「仕方ないな。次を抑えるか」ククッ！
米倉「こんなシンカーどうやって打てってんだ！？」鈴姫「続く米倉は三振と打たれた物の調子は悪くありません」垣内「接戦で延長戦ですか」橘「果てさてどんな結末が待っているのか？」草薙「うーむ。分からんな？」藤堂「生井さん、何故ですかそんなに俺が憎いのですか？」生井「いやいや、あれは打った与那嶺さんが凄かったんだよ。あのコースのシンカーをスタンドまで運ばれるとは思わなかった」藤堂「今日は俺が４タコに抑えたのに？ あれ３タコだっけ？」光宗「とにかく延長だ。無失点で抑えて行くぞ！」生井「うっす！」藤堂「もう俺の勝利投手権利は消えたからね。どうでもいいさ」光宗＆生井「……………………」
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鈴姫「ブルーウェーブもピッチャーが代わって高月がマウンドに向かいます！」垣内「ここで抑えの切り札を投入とブルーウェーブも勝ちに来ましたね！」橘「確かセーブポイントの記録を作った人だよな？」草薙「ああ、わずかに１敗しただけの守護神さ。仙石さんと同じタイプで変化球に対応するのは至難の業です！」高月（ポムポム！）ガキッ！
福沢「ストレートが変化した。クセ球かよ！」鈴姫「３球目でムービングファストを引っ掛けて結果はファーストゴロ！」橘「セーブ王と聞いてたから樋川さんみたいと思ってたけど話通り打ち取るタイプなんだな」草薙「打てそうで打てないタイプだ。多分コントロールは球界一じゃないかな」垣内「セーブ記録も作ってるし今シーズンはそうだろうな」高月（シュッ！）ガキッ！
朝霧「なるほど打てそうで打てないな」鈴姫「続く朝霧も打ち上げライトフライに倒れます！」垣内「ああコースを付かれたらヒットはなかなか出ないでしょうね」橘「打てそうで打てないピッチャーか、樋川さんみたいな威圧感はないが打てそうで打てないタイプも別の意味でやっかいそうですね」草薙「そうそう。しかも今年は奪三振率も高いんだよな」ククッ！
小野寺「外いっぱいかよ」鈴姫「最後はアウトコースへのスローカーブで見逃し三振！」垣内「三者凡退か―――さすがですね」橘「生井さんＶＳ高月さん―――抑え最強対決とか言ったら盛り上がりそうですね」草薙「たしかに面白そうだな」轟「さすがは高月さん、この調子で行きましょう」高月「うむと言うより裏でサヨナラにしてくれれば良いんだが」轟「そりゃそうですよね」
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生井（シュッ！）ガキッ！
久保「独特の変化球だな。１打席じゃとても打てんぞ」鈴姫「バルカンチェンジを打ち上げ１アウト！」垣内「独特の変化球を持っていますからね。１打席じゃなかなか打てませんよ」橘「与那嶺さんは打ちましたけどね」垣内「あいつは首位打者も獲ったバッターだしな」草薙「まあ、絶対に打てないピッチャーなんて存在しませんからね。投球回数満たして０．００なんて防御率のピッチャーなんていないしな」橘「そりゃそうだ」生井（シュッ！）ガキッ！
久住「くそっ、一朝一夕じゃ打てないか」鈴姫「シンカーを打ち上げセンターフライに倒れます！」垣内「さすがの久住でもあれを１打席では打てませんか」橘「普通はそうでしょうね」草薙「まあな」生井（シュッ！）ククッ！
日暮「これはちょっと手が出ないな」鈴姫「最後は三振とこの回は三者凡退に抑えました！」垣内「やっぱりシンカーは当てるのも難しいですね」橘「あれは左でも右でも斜めに凄い変化で落ちて行くから打ちにくいですよ」草薙「まあここから観ても凄い変化だからな」生井「仕事完了！」光宗「この調子で行けば最悪でも同点で終わりそうだな」生井「そこまでスタミナが持てばですけどね」光宗「……そうだな」
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高月「クリーンナップからか、慎重に行かないとな！」ガキッ！
土丸屋「想像以上に落ちて来るな。パームボールは打ち慣れてないからな。しかし球威はなさそうだし芯でとらえればスタンドまで行きそうだけどな」姫川「そこだ―――！」カキ―――ン！
高月「マジかっ！？」鈴姫「入りました。昨日に引き続き今日もホームランと姫川は好調です！」垣内「まあ高月は球威がないですから芯でとらえればあそこまでは行くでしょうが、この場面でホームランとは、さすがは４番ですね！」橘「さすがは３割３０本１００打点ですね」草薙「しかし１打席であの守護神から打つとは！？」鈴姫「とにかくスワローズは貴重な１点を手に入れました！」姫川「ふう、何とか打てたか、後は生井と光宗さんが何とかしてくれそうだな」高月（シュッ！）ガキッ！
光宗「やはりそうそうは打てんか」鈴姫「スローカーブを打ち上げ２アウト！」垣内「ライトへの大きいフライですね」橘「光宗さんも復帰したとは言えあまり活躍できませんね」草薙「リード面は相変わらず凄いと聞いたが」橘「まあね。けどＭＶＰ獲った年は本当に凄かったよ。あの人のリードで何度打率を落とされた事か」草薙「それでも新人王と大活躍した年だったろうが」橘「まあな」ククッ！
時雨「敵に回すと本当にやっかいな人だ」鈴姫「時雨もスローカーブを空振り三振と手が出ません」垣内「同じチームで過ごした仲間でしたが高月の方に分がありましたね」橘「そりゃ今年の成績を比べればね」草薙「高月さんは最優秀救援のタイトルを４回獲得してるしな。時雨さんは移籍していまいちだったしね」高月「くそっ、高めに投げたのは失敗だったな」轟「すみません」高月「っと気にするな。まだ裏がある。お前からだろう！」轟「はい。何とか打って来ます！」高月「そうそう。先輩だからと言って遠慮するな。ガツンとやってやれ！」轟「はい！」
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鈴姫「ついに１点を手に入れたヤクルトスワローズ、このまま逃げ切る事はできるのでしょうか？」垣内「１点差でクリーンナップから始まる打線ですしまだ分かりませんよ」橘「そうですね。けど生井さんから打つのは難しいですよ」草薙「３番の轟さんも今年は活躍しているけど、生井さんは苦手なタイプそうだし打てないんじゃないかな」生井「残り３人！」ガキッ！
轟「あっさりと終わったか」鈴姫「結果はショートゴロで１アウト！」垣内「簡単に抑えられましたね」橘「そうそう打てるピッチャーじゃないですからね。一発狙いは悪くなかったんですけど」草薙「続く青木はチーム最多の３１本と活躍しましたが」生井「残り２人！」ククッ！
青木「ふう」鈴姫「アウトコース低めに決まり空振り三振に抑えます！」垣内「あのコースは厳しいですがやっぱり４番としては打って欲しかったですね」橘「うーん、しかし強振であれを打つのは難しいですね」草薙「さすがの青木でも無理か、５番のバナザードも飛距離だけ見れば青木以上だし期待できるかも」生井（これで終わりだ！）ククッ！
バナザード「………………」草薙「……あっさりと終わったか」鈴姫「最後もシンカーで空振りの三振と最後は３人で終わらせました！」垣内「やっぱりそうそう打てるピッチャーじゃないですからね」橘「と言う訳でスワローズが２連勝か」草薙「明日じゃなく明後日は神宮か、スワローズとしては一気に４連勝で終わらせたいところかな」鈴姫「とにかく今日の試合はこれで終わり今日のヒーローはやはりこの人、４番の姫川選手でした！」
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奥森「ふっ、笑うなら笑え。２連敗だ」斎藤主将「いや、笑えませんしそれにそんなに差がある訳じゃなさそうですし」奥森「くそっ、せっかくのシリーズだったのに全然活躍できなかった」真田「打線も投手陣もそんなに差があるとも思えないけどね？」吉田「経験の差じゃないかな。スワローズって一昨年も日本一になったしその時のメンバーがスタメンにいるしさ」奥森「なるほど、確かにうちのメンバーはシリーズ経験者が少ないな」真田「まあ、そんな事よりこれで僕達は関東に戻る訳か」奥森「まあ、距離はそんなにないしこっちで送迎させてもらうけどね」斎藤主将「本当に全戦観せるつもりなんですね」奥森「そりゃね」真田「と言う訳で次は神宮戦、来週もまた観てね」吉田「何処のテレビ番組だよ。それに来週じゃなく明後日だし」真田「良いツッコミですな〜♪」斎藤主将「どちらかと言えば在り来たりって感じだけどな」
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鈴姫「それでは３戦目は神宮にてお送りします。解説のメンバーは残念ながら変わりません」垣内「悪かったな」橘＆草薙「悪かったですね」鈴姫「とにかく３戦目の先発は小島と勢田となっております！」橘「小島さんはキレるスライダーで今年は２ケタ勝利と活躍してますね」草薙「勢田さんも落差あるフォークで２ケタ勝利してますね。奪三振はチーム１とやはり良いピッチャーですね」
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鈴姫「やはり接戦のまま延長戦へ突入しました。先発投手は既に降板しており前の試合に続き生井と高月の投げ合いとなっております！」垣内「高月としては前の試合で借りを返したいところですね」橘「そうですね。どっちも変化球とコントロール主体のピッチャーですし面白い投げ合いになりそうですね」草薙「そして前の試合で打った姫川さんと与那嶺さんがキーになるのかな」カキ―――ン！ パシッ！
久住「良いところなし」生井「助かった」鈴姫「良い当たりでしたがここで時雨のファインプレイが出ました！」垣内「攻走守と揃った選手ですからね。ミート以外はどれも良い物を持っていますよ」橘「移籍１年目はいまいちだったですけどね」草薙「まあな。３０本は打てる人なのに今年は１８本と過去最小だったからな」橘「今年はカープの雨宮さんが凄かったせいか、目立ってないですが、まあ普通に守備は良いと思いますよ」生井（シュッ！）ガキッ！
日暮「うーん、ここまで打てないのもな」鈴姫「センター前に落ちるかと思いましたが結果はセンターフライ！」垣内「朝霧の守備範囲は球界でもトップクラスですからね」橘「センターへのヒットはなかなか難しいって事です」草薙「なるほど、久住さんと同じだな」生井（シュッ！）ククッ！
轟「………………」鈴姫「期待の轟でしたが結果は三振で３アウトチェンジ！」垣内「１日あいたせいか合わせるのも難しそうですね」橘「まあ、それは向こうも同じでしょうね。高月さんからはなかなか打てません」草薙「前の試合では姫川さんが決めたけど今日はどうなるかな？」
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ククッ！
姫川「………………」高月「うーん」鈴姫「期待の姫川は粘ってフォアボールで出塁します！」垣内「うーん、ノーアウトからランナーが出ましたか」橘「５、６、７と強打者が続きますね。マグレ当たりの一発でもサヨナラですが、ランナーいるしここは普通に送ってはこないな」草薙「こないのかよ！」橘「光宗さんが送りバントなんて想像つかないしな」垣内「まあここは光宗の勝負強さに賭ける場面だな」光宗「………………」ガキッ！
垣内＆橘＆草薙「………………………………」鈴姫「結果はレフトフライですね」橘「まあ、今年は勝負強いって感じじゃなかったですからね」草薙「次はブンブン丸の時雨さんか、こっちも今年は成績が悪かったし」時雨「ぬぉ―――！」カキ―――ン！！！
高月（ポケ〜）垣内＆橘＆草薙「………………………………」鈴姫「は、入りました！ バックスクリーンに叩き込むサヨナラ２ランホームラン！ 最後は時雨のサヨナラホームランで一気に王手を賭けましたヤクルトスワローズ！」垣内「棒球でしたね。球質の軽い高月ですからこう言うミスが一番堪えるでしょうね」橘「実際マウンドで放心状態だからな」草薙「日本記録作ったあの人が２試合連続でリリーフ失敗とは、さすがは日本シリーズってところか」鈴姫「そしてホームランの多いシリーズでもあります。とにかく今日も延長１０回の死闘でしたが地元でスワローズがホームランで勝利と華々しい活躍で終わりました！」
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篠原「あの勝負強さは見習いたいな」木下「うむ。同感だな」福西「うーむ、強打者が活躍するシリーズだから俺や篠原はあんまり参考にならんかもな」篠原「そうでもないが、しかし安定感の高いタイプは意外性のバッターに弱そうだな」木下「うーむ。ここはブルーウェーブ側なのに何故かスワローズの批評になるな？」篠原「仕方ないだろう。やはりあのサヨナラホームランは印象に残る」福西「確かに！」
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鈴姫「それではリーチを賭けた４戦目です。ここでスワローズが勝てば日本一とブルーウェーブは後がありません」垣内「スワローズはライアンのせいか目立ってないですが安定感ある防御率で活躍しているフローレスですね」鈴姫「そしてブルーウェーブはあんまり活躍してませんが調子次第じゃ結構やっかいな上総ですね」橘＆草薙「言いたい事はほとんど言われたな」
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鈴姫「４戦目は０行進のまま進み３度延長戦へ突入しました。スワローズはシリーズで安定感のある生井が１０回からマウンドで頑張っております！」垣内「抑え投手の差かそれとも打者の差か、とにかくこのまま行けばスワローズが決めそうですね」橘「シリーズじゃ高月さんの調子も悪そうですからね。確かに接戦だとスワローズが有利ですね」草薙「うーん、ここまで無失点に抑えてるんだし先発に投げさせても良いと思うんですけどね」橘「２人共１４０球以上投げてるし１点勝負でバテバテな状態は危険だろう。それにスワローズはここが決めどころブルーウェーブはこのまま終わってたまるかの場面だしな」草薙「しかしこのパターンだと、最後はやっぱりホームランで決まりそうだな」鈴姫「まあ、決める前に引き分けの可能性もありそうですけど」垣内＆橘＆草薙「うーん、そう言う可能性もありそうですね」青木「いい加減打たないとな！」カキ―――ン！
生井「何っ！？」鈴姫「追い込められましたが最後にはライトスタンドと４番の意地を見せました！」垣内「シンカーをスタンドに運ぶとはさすがだな」橘「そうですね。３戦連続で相手して慣れて来たとは言えそうそう打てるピッチャーじゃありませんし、さすがに４番なだけはありますね」草薙「まあ高校時代からセンスある奴だったしもうタイトルも獲ってるからな。２年目とは言え怖いバッターだよな」ガキッ！
バナザード「くそっ！」生井「ふう」鈴姫「バナザードはバルカンチェンジを打ち上げライトフライに倒れます！」垣内「生井は球種も多いですからね。やっぱり連打は難しいですよ」橘「そうですね」草薙「まあ打つのが難しいのはこの３戦観ててよーく分かりましたけどね」生井（シュッ！）ガキッ！
乃木「くそっ！」鈴姫「ナックルカーブを打ち損ない結果はセカンドゴロで２アウト！」垣内「打ちにくそうですね」橘「次は与那嶺さんか２戦目じゃホームラン打ってるし期待できるかな」草薙「うーん、１戦目じゃ最後のバッターだったしな。期待できるかできないか良く分からないな？」生井（シュッ！）ガキッ！
与那嶺「やっぱりこう言うパターンか」鈴姫「与那嶺はレフトフライでホームランの後は３人で終わりましたが、１２回でついに１と言う数字が出ました。後は裏を抑えるだけこのまま終わるのでしょうか」垣内「うーむ。ブルーウェーブは高月に交代するかな」橘「普通に考えれば交代でしょうね」草薙「まあな」
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桐生（３人で終わらせるぞ！）鈴姫「ピッチャーはなんと桐生です。今シーズンは活躍とは言えませんがそこそこ頑張った成績でしたがこの采配はどうなるか？」垣内「うーん、この采配はちょっと分かりませんね？」橘「と言うかあの人良いピッチャーなのか？」草薙「今シーズンは中継ぎで頑張ってたな。防御率は５点台だし良い成績とは言えないかな。ただ奪三振率は高かった様な？」時雨（桐生か、スクリューは結構キレてたが）桐生「ふん！」ズバ―――ン！
時雨（決め球がストレートかよ！？）鈴姫「これは強気の３球勝負で見逃しの三振に抑えます！」垣内「こりゃまたあっさりと抑えたな」橘「球速は１４３キロか」草薙「ＭＡＸで１４０キロ前半くらいだったから調子は良いな」ローウェン「ふっ！」ガキッ！
桐生「当てられたか」鈴姫「スクリューを打ち上げライトフライに倒れます！」垣内「なるほど、スクリューは結構変化しますね」橘「ええ、しかしそこそこ変化するレベルですね」草薙「下位打線には通用するけど上位には通用したないかな」桐生「ふん！」ガキッ！
福沢「………………」鈴姫「最後はショートゴロに倒れ試合終了と何とかブルーウェーブが踏ん張りました！」垣内「うーむ。何とか１勝しましたか」橘「まあ頑張ったんじゃないでしょうか」草薙「何か明日で終わりみたいな言い方ですね？」垣内「だってな」橘「ええ」草薙「？」鈴姫「明日はライアン選手が先発予定ですから」草薙「ああ！ なるほど！」
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柚「スクリューボール」斎藤主将「抑えだからな。球種１つでも何とか通用するな」柚「―――抑え投手」吉田「柚は先発完投型じゃないし抑えってのはあってるかも知れないな」斎藤主将「それにピンチに動じないタイプでもあるな」真田「おめでとう。貴方はチームの守護神に選ばれました！」柚「守護神」吉田「ま、真田の意見にしたら悪くはないかな」
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鈴姫「いよいよ日本シリーズも５戦目です。先発は１戦目と同じくエースの投げ合いとなりました。１戦目と同じく打撃を争うのかそれとも投手戦になるのか、とにかく注目の５戦目です！」垣内「４戦全部ホームランで決まってますし今日もホームランで試合が決まりますかね？」橘「それじゃスワローズが有利ですね。ライアンさんからホームランはなかなかね」草薙「奥森もそれほど被本塁打が多い訳じゃないんだが、しかしシリーズではまだ実力が発揮しきれてないし、うーん？」鈴姫「とにかく注目の５戦目も始まりました！」
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ライアン「ふん！」カキ―――ン！
久住「おっしゃ！」鈴姫「入った。初球１５６キロのツーシームをバックスクリーンに叩き込む先制ホームラン！」垣内＆橘＆草薙「………………………………」鈴姫「解説者の面々も呆然としています。それほど一瞬の出来事でした。とにかくブルーウェーブが１点を先制します！」垣内＆橘＆草薙「………………………………」ライアン「………………」ズバ―――ン！
日暮「やっぱり尋常な速度じゃないね」鈴姫「１５９キロのドラゴニックキャノンを空振り三振！」垣内「速さもですがどちらかと言えば球威が凄まじいですからね」橘「非力なタイプは当てない方が良いかも知れませんね」草薙「おいおい！ 当てなきゃ始まらんだろう！」橘「それはそうだが」ライアン「ふん！」ククッ！
轟「１４０キロのカーブなんてタイミングが合わねえよ！？」鈴姫「轟にはドロップカーブで空振り三振に抑えます！」草薙「１戦目よか調子は良さそうだな」橘「だな」垣内「今日はと言うか今日もか、立ち上がりから調子良さそうだしこれはなかなか打てませんね」ライアン「ふん！」ズバ―――ン！
青木「くそっ！」鈴姫「最後はアウトコース低めのボール球を振らせてアウトは全て奪三振と好調をアピールします！」垣内「立ち上がりは万全とは言えないか」橘「まあホームラン打たれてますもんね」草薙「ホームランだった分、ランナーいなくて持ち直したのかな？」橘「どうだろうな。ランナーいたらいたで良いピッチングする人だし」鈴姫「とにかくブルーウェーブは久住の貴重なホームランで１点を先制しました！」ライアン「ちっ！」光宗「落ち着け、１点くらいなら問題ない」ライアン「ふん！ あの１番、確か今年のリーディングヒッターだったか」光宗「ああ、２年連続だな。昨年は安打の日本記録、今年はライアン「テリーに近いか」光宗「ちょっと過大評価な気もするがタイプとしては近いかもな」ライアン（クズミ―――その名は覚えておく！）
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奥森「朝霧さんからか」ガキッ！
朝霧「キレてるな」鈴姫「スライダーを打ち損じてファーストゴロに倒れます！」垣内「良いコースに決めますね！」橘「確かに１戦目に比べてコントロールも良さそうですね」草薙「元々コントロールの良い奴だからな。コントロール、キレと揃ってる今日はなかなか打てないだろうな」奥森（シュッ！）ズバ―――ン！
小野寺「くっ！？」鈴姫「インローに手が出ず見逃しの三振！」垣内「１４５キロとストレートも走ってますね」橘「さすがはエースと言われるだけはあるか」草薙「まあな。ルーキーだが安定感はチーム随一と言っても良いくらいだ」奥森（シュッ！）ガキッ！
土丸屋「なるほど、思ってたより速いな」鈴姫「土丸屋はストレートを打ち上げセンターフライと三者凡退に抑えます！」垣内「ミートの上手い土丸屋ですが好調の奥森を１打席ではさすがに打てませんでしたね」橘「さすがにルーキーながらエースと言われるだけはありますね」草薙「まあな。去年のドラフトでうちがクジ引いてたら優勝できたかも知れないな」鈴姫「とドラフト１位の実力を見せた１年目でした」垣内＆橘＆草薙「まだ終わってないっての！！！」轟「良い調子だな。この調子を維持して行こうな」奥森「はい！」
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ライアン（シュッ！）カキ―――ン！
轟「…………ダメか」鈴姫「芯でとらえましたが結果はライトフライ！」垣内「１６０キロか、やっぱり芯でとらえても外野の頭を越えるのは難しそうだな」橘「ただでさえ重いのに球速が上がると更に球威が増しますからね」草薙「身体に当たれば骨折は間違いなしって感じかインコースは怖いな」ライアン（シュッ！）ズバ―――ン！
青木「ちょっと速さのケタが違うな」鈴姫「４番の青木でしたが最後はボール球のドラゴニックキャノンを振らされて空振り三振！」垣内「速いだけに追い込められると手が出やすいですね」橘「まあ、人の事は言えないですがもう少し見て行っても良いんじゃないでしょうかね」草薙「今年の青木は四死球も多かったんだけどな。やっぱりあそこまで速いと手が出るか」ライアン（シュッ！）ズバ―――ン！
バナザード「さすがはメジャークラス、俺にも打てん」鈴姫「５番のバナザードも空振り三振！」垣内「メジャーでも４番を打った事があるバナザードでしたがメジャートップクラスからはさすがに打てませんか」橘「まあ、速さや変化に慣れないと対応は難しそうです」草薙「バナザードさんも今年移籍してから２０本以上打ったのにな」橘「ブライアンさんは４０本以上打ったけどな」草薙「まあ、あの人もメジャートップクラスのバッターだからな」ライアン「ま、こんなところか、後はお前らが２得点してくれれば問題ないな」光宗「それはそれで難しいがな。次は３番からだし期待できるだろう」
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奥森（シュッ！）ククッ！
土丸屋（良し！）鈴姫「良く見て最後はボールでフォアボール！」垣内「良く見ましたね。これでノーアウトランナー１塁か」橘「そう言えばランナー出すとダメになったりするのか？」草薙「そう言うイメージはないな。ただピンチになると力強いって感じでもなかった様な」橘「ふーん」姫川「ふん！」カキ―――ン！
奥森「抜群のコースだったんだけどな」鈴姫「またしても打った。この大事な場面で良く打ちます。４番の一振りで一気に逆転！」垣内「シーズンに取って置きたいくらいシリーズでは調子が良いですね」橘「決まったと断言はできないけど、良い仕事をしますね！」草薙「ああ！ ４番はこうであれって感じだな」奥森（シュッ！）ガキッ！
光宗（調子は落ちないか）鈴姫「続く光宗はドロップカーブを引っ掛けてセカンドゴロ！」垣内「打たれても調子は変わらずですね」橘「打った姫川さんが凄かったって事ですね」草薙「今日の奥森から連打は難しい。フォアボールで出たランナーをヒットで返すのが最善って感じだったからな。そこでヒットでなくホームランを打つと確かにな」奥森（シュッ！）スト―――ン！
時雨「きわどいとこに決めてくな」鈴姫「フォークがギリギリ入っていた。コールはストライクで見逃しの三振！」垣内「アウトコース低め、ストライクギリギリか」橘「確かにあのコースは難しい」草薙「今日の奥森はやっかいですよ。ああコースギリギリばっかりじゃ手が出ずバッターとしたらボール球も振って行かなきゃならない。そんでもって轟のリードもまたやっかいになるからな」橘「確かにコントロールの良いピッチャーをリードするのはキャッチャーとしては嬉しい限りでしょうね」草薙「そうそう。こう言うふうに進んで行って高月と交代ってのが今シーズンの奥森の必勝パターンだからな」垣内「なるほどな。１点差だしまだまだ分からないかな」奥森（シュッ！）ズバ―――ン！
ローウェン「………………」鈴姫「ローウェンはボール球のストレートを空振り三振！」垣内「これが必勝パターンか」草薙「ええ」橘「とにかく後続は三者凡退と」鈴姫「しかしまたしても貴重なホームランで逆転と今年のシリーズの決勝点はホームランで飾っております！ このまま終わるのかそれとも逆転のホームランはあるのかと試合は盛り上がりを見せております！」奥森「………………」轟「ま、逆転２ラン打たれてショックなのも分かるけど、マウンド見たいに頑張れ！」奥森「……はい」
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鈴姫「試合は９回、スワローズが２点リードしております。ピッチャーはそのままライアンが完投ペースです！」垣内「スワローズの得点は姫川の２打席、３打席とホームラン打って３打点ですね！」橘「このまま勝てば今日のヒーローは姫川さんかな。完投のライアンさんも選ばれそうだけど」草薙「シリーズのＭＶＰは…………っと試合が終われば分かるか」ライアン「残り３人で片付けてやる！」ガキッ！
日暮「うっ！？」鈴姫「前の打席ではヒットを打った日暮でしたがピッチャーゴロとまずは１アウトです！」垣内「９回なのに全然球速が落ちませんね。ブルーウェーブは絶望的ですか」橘「まあ、決まりでしょう！」草薙「いや、次はストレートに強い轟さんだし青木もパワーはあるから」ライアン「とっとと消えろ！」グイ―――ン！
轟「くっ！」カキ―――ン！
朝霧「届け！」パシッ！
轟「マジかよ！？」橘「惜しいな。もう少しでセンターの頭を越えたのにな」草薙「ここでファインプレイかよ…………確かに決まりかもな」鈴姫「と言う訳で朝霧のジャンピングキャッチで２アウトとなりました！」垣内「１点差ならともかく２点差ですからね。きついですよ」ライアン「終わりだ！」ガキッ！
青木「あっ…………終わった」鈴姫「最後はたかーく上がってキャッチャーフライ、今、光宗がキャッチし試合終了！」
全員「おっしゃ！」全員「終わったのか」鈴姫「日本シリーズは４勝１敗でヤクルトスワローズが制覇しました！」垣内「延長戦の多いシリーズだった分、長く感じましたね。とにかくみんな良く頑張りましたね」橘「いやー解説も面白かったですよ。後はシリーズＭＶＰ観て終わりだな」草薙「うーん、おっ、ＭＶＰはやっぱり姫川さんみたいだな。このシリーズで５本打ってんだから当然と言えば当然か」松田監督「ふう、今年もこれで終わりか」中尾監督「さすがは名監督だな」松田監督「中尾さん」
中尾監督「ま、（一応１勝はしてるけど）今回は完敗だな。また
松田監督「はい！ と言ってもここに来るのは選手次第ですけどね」中尾監督「ははは、そりゃそうだ」
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奥森「と言う訳でシリーズでは２敗の逆シリーズ男だぜ！」吉田「笑って言うセリフじゃないですよ」斎藤主将「それに最後は８回３失点とまずまずだったと思いますけど」奥森「負けちゃ意味ないのがプロって仕事さ！」真田「これはあれだね。顔は笑っても心では泣いてるって奴さ」奥森「くそっ！ エースの差か、俺も将来メジャーに挑戦するんだ。今にもっと凄くなってやるぞ！」
結依「顔でも泣いておるな」中西監督「まあ、お前も１年目だ。今言った様にこれから凄くなれば良いさ！」奥森「はい！ 来年は今年以上に活躍してやる！」
月砂「これでプロ野球も終わりか」吉田「そうですね。ドラフトや契約更改や移籍ニュースとかですね」斎藤主将「秋季キャンプもだろう」吉田「そうだったな。まあ俺達はドラフトだな。相良さんは確実だろうし」真田「今年も先輩のお金で祝勝会か」吉田「もう何処からツッコメば良いのか分からないな？」真田「ま、それは冗談としても僕達は関東大会を勝ち上がらないとね」斎藤主将「ああ！ 優勝がマグレじゃないって事を他県の高校にも教えてやらないとな！」相川「夏は甲子園で準優勝してるしマグレとは思わないんじゃないでしょうか？」斎藤主将「それでも関東大会はともかく県大会じゃ斉天がずっと優勝してるからな。そう言うふうに見てるところもあるだろう」相川「そうですね。ひょっとしたらそうかも」真田「斎藤は超絶スルーを使った！」吉田「それも違うような。つうかいつの間にかゲームやってんの？」真田「もうすぐ有名ＲＰＧの６が出るからね。その前に５をやっておこうと思って」吉田「こう言う続くゲームってシナリオが続いてないパターンが多いんじゃなかったっけ？」真田「システムは進化して受け継がれてるんだよ。まあ、発売の速度が段々落ちて来てるのが引っかかるけど、まあいっか、それに未来になったらタダ当然の値段に落ちそうだし今のうちに遊びまくろうって事で！」吉田「またしてもツッコミたいところがあるが、人数いるんだし多人数でできる奴にしないか」真田「教会で記録したらね。多人数だとアクションかボードゲームが無難か」吉田「まあ、どっちでも良いけどな」斎藤主将（日本シリーズか、甲子園決勝見たいなもんだな、俺もいつか同じ舞台へだな！）こうして日本シリーズも終わった。赤竜高校は関東大会でも勝ち上がり見事優勝するのだった。斎藤は関東大会でも全イニング無失点とスカウトも改めて斎藤の実力を認めて行くのだった。