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球星「さすがに防御率は落ちたがな」
球星「しかしバッティングは好調だな」
斎藤「まあピッチャーとして失点が増えているんでバットで取り戻そうと思うと力が入って良い感じで打てるんですよね?」
球星「ピッチングとバッティングじゃ調子も違うと言う事かな?」
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浅野「はい!」
八坂「昨年は天野の影に隠れましたがバファローズのエースと言われるだけの力はありますね!」
浅野「プロ7年目で70勝しているほどの人ですからね」
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天野監督「相手の予告先発は浅野だ。変化球には変化球と言う事でこっちの先発は相馬だ!」
木下「俺は塁に出る事だけを考えれば良いわけか」
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倉田「今日は千葉ロッテマリーンズVS近鉄バファローズの試合をお伝えします。解説は球界の兄貴と呼ばれた
倉田「早速ですが今日の先発に関しての感想はどうでしょう?」
倉田「なるほど、それではバッター陣はどうでしょう?」
倉田「ふむふむ。それでは試合に行きましょう!」
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浅野「さてと行くか!」
倉田「スライダーに当てましたがピッチャーフライに終わり1アウトです!」
浅野「次は小野君か」
倉田「小野選手は135キロのストレートを引っかけてサードゴロに終わり2アウトです!」
浅野「次は木下君の次にやっかいなアルバートさんか」
倉田「最後はスライダーを空振り三振し3アウトチェンジです!」
八坂「相変わらず文句なしのピッチングです!」
浅野「君のおかげだよ。これなら今年はタイトル獲れるかもね!」
八坂「はい!(俺が相棒になって2年間無冠で終わらせてしまったんだ。今年こそこの人にタイトルを奪還させないとな!)」
浅野(さてと今日は調子が良いんだけど、あんまりペース上げるとスタミナが持ちそうもないし、ペース配分が重要になりそうだな!)
広瀬「くっ、俺のホームランは不発に終わったか」
木下「大丈夫だ。きっと2回の打席でも不発に終わるから」
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倉田「こちらはHスライダーで打ち取り1アウトとなりました!」
倉田「最後はスラーブを打ち上げて2アウトです!」
倉田「最後はチェンジアップを打ち上げて3アウトチェンジです!」
倉田「1回を終わりまして両投手共に三者凡退と好調な立ち上がりを見せています!」
八坂「相馬さん、良いな。これだと大量得点は難しいか」
八坂「たしかに……ですが調子良いときの相馬さんにはそれが難しいんですよ!」
八坂「ええ。ランナーが出れば調子も落ちるんですが今日の調子じゃ四死球も少なそうですしね」
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浅野「これは1点勝負かな」
倉田「最後は低めスライダーを見逃し三振! これで1アウトになります!」
浅野(まだスタミナは持ちそうだけど、
倉田「最後はボールになるフォークに手を出してピッチャーゴロに終わり2アウトです!」
浅野「小野君を抑えれば後3回で終わりだ!」
倉田「小野選手もボール球に手を出しこれで3アウトチェンジです!」
八坂「1点が取れなくてすみません」
浅野「謝るにはまだ早いよ。けど僕のスタミナは
八坂「7回か8回で交代でしょうね」
浅野「それなら勝利投手になる可能性もまだ高いかな」
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倉田「今日3本目のヒットを打ったのはプロ2年目でスタメンを獲得した江草選手でした!」
倉田「ちなみにHスライダーを打った江草選手はセカンドに止まりノーアウトランナー2塁とマリーンズがチャンスを迎えます!」
倉田「羽山さんは期待してくれませんでしたが綺麗に打ってランナーは返り待ち望んでいた待望の1点が入ります!」
倉田「寺井選手はHシュートを打ち上げてこれで1アウトランナー2塁となりました!」
倉田「リッチー選手はHスライダーを打ち上げてショートフライに終わり2アウトランナー2塁となりました!」
八坂「くっ!?」
倉田「最後はHスライダーを空振り三振し3アウトチェンジです!」
倉田「とにかく6回に入ってようやく試合が動き始めました。マリーンズはこの1点を守り切れるのか最後まで期待して観ましょう!」
八坂「ええ。4番としては情けない限りですけど」
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倉田「試合はいよいよ9回に入ります。ここまで浅野選手は無失点、四死球0個、被安打4本と文句なしのピッチングを見せています!」
倉田「いまさらですがマリーンズとバファローズは現在最下位争いと不本意な争いをしているほど連敗中です。ここで勝って順位を上げるためか今日の先発は文句なしのピッチングを見せていますね!」
浅野(残り3人! 今日は何がなんでも勝つ!)
倉田「小野選手はカーブを空振り三振! 今日これで10個目の三振を奪います!」
浅野(次は一番やっかいなアルバートさんだが)
倉田「最後はスライダーを打ち上げてピッチャーフライに終わり2アウトです!」
倉田「入った! 起死回生の同点ホームラン!」
倉田「なんと審判はアウトを宣告!?」
倉田「なんともまあ意外な終わり方ですがとにかく試合終了で千葉ロッテマリーンズが1点を守り切って勝利しました!」
倉田「ファンは怒っていますけどね」
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八坂「俺は冷静に見ていたんで落ち着いてましたけどね」
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天野監督「待望の1点かと思えば敗北か」
木下「俺も4の1と、いまいちだったからな」
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中村監督「今日は3位のホークスとの試合だ。うちは2位だし首位のブルーウェーブに追い着くためにも昨日の負けを取り返す勢いで勝利しろ!」
中村監督「うむ。ドラフト2位の力を見せてもらうぞ!」
中村監督「どうも勝ち切れていないところがあるから先発の柱を一枚増やしたいと言ったら二軍監督からお前が推薦された!」
大沼「……監督から(期待されていないって思っていたけど結構期待されていたのか!?)」
中村監督「ああ。お前ら同期だし一緒なら活躍してくれるかなって思ってな」
柳生「相手の先発は佐伯だからの起用ですか?」
中村監督「同期なら刺激になるしこれからの成長も見込めるとそう言う面もあるが……いやなんでもない」
柳生「?」
草薙「その佐伯ですがここまで6勝3敗とルーキーとしては上出来な数字ですね」
東雲「実力もあるな。特にシュートのキレは球界一と言っても良いほどだ!」
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佐伯「海藤さん、今日もよろしくお願いします」
佐伯「バファローズの相馬さんが近いでしょうか、ただ、相馬さんに比べるとかなり落ちると思いますけど」
平井「大沼か」
青葉「そう言えばお前の後輩になるんだったか?」
平井「ええ。と言っても俺が3年の頃はまだ二軍にいたので詳しくはないんですが」
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倉田「昨日はホークスが勝利しましたが今日はどうなるのか? 西武ライオンズVS福岡ダイエーホークスの試合をお伝えします! 解説はお馴染みの川崎紀洋さんです!」
倉田「今日の先発ですがホークスは予想通りなんですが、ライオンズの先発はルーキーの大沼選手とちょっと意外な起用でしたね?」
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大沼「ついに一軍のマウンドに立つのか?」
倉田「カーブを打ち損じて1アウトとなります! ちなみに大沼選手は今日一軍初マウンドとなっております!」
大沼「なんとかアウトを取れたか」
倉田「続く笹川選手もシュートを引っかけてファーストゴロに終わり2アウトです!」
平井「せっかくのデビュー戦なのに悪いな!」
倉田「バックスクリーン一直線! フォークを完全にとらえました!」
倉田「そう言えばそうでしたね。今、平井選手がホームに返ってホークスが1点先制しました!」
青葉「入らなかったか」
倉田「これは大きな当たりですがスタンドまでは届かず打った青葉選手はセカンドに止まります!」
倉田「今度は文句なし! レフトスタンドに入った。これで3対0とホークスが追加点を上げます!」
大沼「……続投か」
倉田「最後はスライダーを打ち上げて3アウトチェンジです!」
倉田「1回を投げ終わりましたがいきなりの失点とプロの洗礼を浴びた大沼選手でした!」
日向「俺ですか?」
中村監督「中継ぎも考えたんだが2回から先発のつもりで投げてくれ!」
日向「まあ良いですけどね」
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東雲「ここだ!」
倉田「良い当たり! センター前に抜けてノーアウトランナー1塁となります!」
佐伯(クイックはそんなに得意じゃないけど、ランナーの足は警戒して行くぞ!)
倉田「備前選手はセカンドゴロに終わりますがランナーの東雲選手はセカンドに進み1アウトランナー2塁となりました!」
佐伯「ふう、さすがはリーグナンバーワン打線か」
倉田「草薙選手はクリティカルシュートを空振り三振し2アウトランナー2塁となりました!」
佐伯(やはり最後はこいつだな!)
倉田「最後も空振りし、三振で3アウトチェンジです! 危なかったところもありましたが期待の佐伯選手、力強いピッチングで1回を無失点に抑えました!」
倉田「1回を終わりまして試合は3対0と福岡ダイエーホークスがリードしております!」
佐伯「気にしないで下さい。ここぞと言うときの武器ですから!」
草薙「しかし凄いシュートですね。とても1打席で打てるようなボールじゃありませんよ!?」
柳生「ふっ、今年もまた凄いルーキーが現れたもんだな!」
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日向(シュッ!)
青葉「相変わらず良いボールだ!」
倉田「148キロのストレートを見逃し三振し1アウトです!」
日向「強打者が続くな」
倉田「1回にはホームランを打った葛城選手でしたがスライダーを打ち上げて2アウトとなります!」
日向「さてと」
倉田「最後はチェンジアップを打ち上げて3アウトチェンジです!」
日向「正直、得点が欲しいとこですけどね」
日向「分かっています!」
青葉「うむ」
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草薙(シュートは捨てて行くか)
倉田「ボール球のストレートを強引に引っ張った! 打球は左中間を抜けて打った草薙選手はセカンドに止まります!」
倉田「これでノーアウトランナー2塁とライオンズがいきなりのチャンスを迎えます!」
柳生(今日の佐伯のシュートは打つのは難しい。だがあえてシュートを狙う!)
佐伯(コクッ!)
倉田「三球三振! クリティカルシュートに触れる事もできませんでした! せっかくのチャンスでしたが柳生選手は打てずルーキーの佐伯選手の勝利に終わります!」
佐伯「ここから先もやっかいな人ばっかりだな」
倉田「154キロのストレートを打ち上げ2アウトランナー2塁となりました!」
倉田「えっと高校の記録では147キロがMAXでしたね!」
佐伯(最後はこいつか)
倉田「岡崎選手は153キロのストレートを見逃し三振し3アウトチェンジです!」
倉田「これで4回も終わりましたが点差は変わらず3対0のまま福岡ダイエーホークスがリードしております!」
佐伯「やっぱりパリーグナンバーワン打線は凄いですね!」
佐伯「毎回ヒット打たれてますから」
佐伯「まあこのまま完封狙って頑張りますよ!」
草薙「俺はあっさりとシュートを捨てて強引にストレートを狙いましたが」
草薙「たしかにそうやってピッチャーに苦手意識を持たせる事で勝ち続けて来ているわけですが」
柳生「ま、単純に凄いボールだから打ってみたいとも思っているわけだが」
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日向(シュッ!)
倉田「今日ノーヒットだった秋月選手でしたがスライダーを綺麗に打ってセカンドまで走ります!」
日向「クイックは苦手なんだがな」
倉田「笹川選手はスライダーを打ち上げて1アウトランナー2塁となります!」
日向「まずは確実に1アウトを取るか!」
平井「くっ!? 落ちるスライダーか!」
倉田「平井選手はVスライダーを引っかけてサードゴロに終わり2アウトランナー2塁となりました!」
日向「相手は既に伝説の選手と格上だがここは思い切って投げる!」
青葉「今日は完全に俺の負けだな」
倉田「最後は150キロのストレートを見逃し三振し3アウトチェンジです!」
倉田「9回表も追加点はなくいよいよ試合は9回裏へと入ります! このままホークスが勝利するのでしょうか?」
日向「8回無失点と文句のないピッチングで来たわけだが」
青葉「ああ。今年は大山がエースと言われているが日向の方が上な気がするな」
平井(落ちる球には強いつもりだったけど、慣れていないボールは
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倉田「いよいよ9回裏です! ここで守護神の御堂選手かとも思いましたが佐伯選手の続投となったようです!」
佐伯「後3人か」
倉田「備前選手は打ち上げてピッチャーフライに終わり1アウトです!」
佐伯「まずは1人と」
倉田「最後は150キロのストレートを空振り三振しこれで2アウトとなりました!」
柳生(相手の決め球を打ってこその4番だが、このまま負けたら明日も負けて3連敗しかねないか!)
倉田「ホームラン! 初球を完全に狙って打ちました! 佐伯選手、最後の最後で完封を逃しました!」
佐伯「やれやれ」
倉田「最後はクリティカルシュートを打ち上げてピッチャーの佐伯選手がキャッチし試合終了です!」
倉田「試合は3対1で福岡ダイエーホークスが勝利しました。完封は逃した物の佐伯選手は1失点完投勝利で7勝を記録しております!」
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佐伯「ゲーム差も縮まりましたしこの調子で行きたいですね!」
佐伯「まだ気にしてたんですか、ピッチャーは結果的に勝てればそれで良いんですよ。それに海藤さんのリードのおかげで勝てたんですから感謝してますよ!」
平井「しかし代わった日向さんには完全に抑えられましたね」
青葉「昨年は御影に次ぐ13勝と活躍したピッチャーだからな。お前より年上だがプロ年数は同じだし良いライバルになるんじゃないか?」
平井「ライバルですか? 年上相手だとどうもそう言う感じはしないんですよね(タイトル争い中のバッターなら別かも知れないが)」
青葉「そんな物か」
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中村監督「今日も負けたか」
中村監督「まあいい。明日勝てば良い事だ!」
中村監督「終わった事を考えても仕方ないだろう」
日向「今月はどうも勝ちきれませんね」
柳生「それじゃ帰るか」
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及川「そしてタイガースは3位と現在Aクラスだからな」
真島「今年はスワローズが圧倒的ですが昨年のジャイアンツの例もありますからね」
ジャクソン「逆転優勝も不可能ではないと言う事か」
真島「まあ可能性の話ですけど」
真島「恐らくですが」
真島「と言う事です!」
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天道「2年連続最下位と言う屈辱から頑張って今は3位と頑張っているからな」
石崎「優勝するにはまだ遠いですけど、今日勝って一歩近づきましょう!」
咲良「うーん、ちょっと読めませんね」
藤原「エースの高岡は2日前に投げたから今日の先発はないな」
藤原「ふむ」
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倉田「横浜ベイスターズVS阪神タイガースの試合をお伝えします。今日の解説は盗塁王を獲得した事もある
倉田「相手がルーキーとは言え石崎選手ですからね」
倉田「そしてベイスターズの先発は今年才能が開花したと言われている福地選手です!」
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倉田「Hスライダーを綺麗に打った! 打球はセンター前に打った鎖是選手はファーストに止まります!」
倉田「高め141キロのストレートを打ち上げ1アウトランナー1塁となりました!」
真島(ここからパワーヒッターが続くな)
天道「打てそうで打てないな」
倉田「天道選手もスローカーブを打ち上げて2アウトランナー1塁となりました!」
倉田「ここで頼りになるブライアン選手と言いたかったんですがあっさりとフォークを空振り三振し3アウトチェンジです!」
真島「良いボールを偶然打たれる事もありますよ。福地さんは気にせず今の調子で投げて下さい!」
真島(今日の福地さんなら完封も狙えるが)
ブライアン「ん? 相手ピッチャーの調子は良いぞ!」
天道「コントロールも良いしストレートや変化球のキレも良いと今日の福地から大量得点は難しいんじゃないか?」
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倉田「今年も好調な及川選手でしたが最後はフォークを見逃し三振!」
倉田「155キロのストレートを空振り三振し2アウトです!」
倉田「バットが折れた! 村雨選手はピッチャーゴロに終わり3アウトチェンジです!」
倉田「ええー1回を終わりまして試合は0対0と両投手共に好調です!」
倉田「ストレートのオリジナル名と魔球宣言みたいな物ですかね。ライバルの斎藤(巨人)選手のストレートもファンの中ではライジングノヴァとか呼ばれてますし」
倉田「みたいです!」
石崎「分かりました! 力入れてコントロールします!」
村雨「そうですね。むしろ芯を外してバットの回転に上手く合わせて綺麗に打つのがポイントですかね」
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倉田「えっといつの間にか9回まで来てしまいました。みなさんも知っての通り石崎選手は現在ノーヒットノーラン中ですが無得点では記録が達成できません!」
倉田「そして福地選手の完封勝利もまだ残っていると凄まじい投手戦となっております!」
真島「まだスタミナはありますね?」
真島「延長戦に入ると後攻のうちが有利ですが、そんな事は関係なく抑えて行きましょう!」
倉田「143キロのストレートを空振り三振! 今日これで10個目の三振です!」
倉田「小野選手はHスライダーを引っかけて2アウトとなります!」
藤原「くっ!?」
倉田「藤原選手はスローカーブにタイミングが合わず空振り三振し3アウトチェンジです!」
真島「そうですね。福地さんには悪いですが10回のサヨナラに賭ける方が分があるかと」
真島(裏の回にはピッチャーの福地さんに打席がまわる時点で1アウトは確実だからな)
藤原「すまんな」
石崎「そう。こう言う展開を待ち望んでいたんだ!(甲子園で負けたあのときからな! まあ斎藤が相手じゃないってところが不満だがな)」
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倉田「望月選手は手が出ず見逃しの三振! これで今日16個目の三振です!」
倉田「ピッチャーの福地選手も当然のように手が出ず見逃し三振し2アウトです!」
倉田「最後は155キロのストレートを空振り三振し3アウトチェンジです!」
倉田「9回を終わって試合は0対0と延長戦に入ります!」
石崎「まあ俺も高校時代には何度かノーヒットノーランしてますしね」
村雨「まあ斎藤と同じでスタミナのあるタイプですから」
相良「決めるとしたら次の回か」
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倉田「試合は10回表と延長戦に入っております。福地選手はここまで9回を無失点、被安打4本、2四球、11奪三振と見事なピッチングを見せています!」
倉田「井上選手はまたしても空振り三振し1アウトです!」
倉田「山内選手はHスライダーを空振り三振し2アウトです!」
倉田「石崎選手はHスライダーを打ち上げてレフトフライに終わり3アウトチェンジです!」
真島「村雨も悪くないですが石崎からホームラン打てるとしたら相良かジャクソンさんですね」
真島「まあ可能性はあるかも知れませんが……ふむ。いえ結構高いかも知れませんね」
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倉田「154キロのストレートを打ち上げてキャッチャーフライに終わり1アウトです!」
倉田「良く見ました! 最後のストレートは外れてフォアボールで村雨選手が出塁します!」
倉田「とにかく粘って村雨選手がファーストに進み迎えるバッターはこの試合では一番怖いバッターの相良選手です!」
石崎(この場面でホームラン打てるとしたらたしかにこの人しかいないかもな
相良「くっ!? 芯を外されたか?」
倉田「バットが折れた! 打球はライトフライにしては伸びてますね?」
倉田「まさかと思った打球でしたがライトの咲良選手が捕って1アウトです!」
ジャクソン「良いコースに来たな!?」
倉田「最後はフォークを空振り三振し3アウトチェンジです!」
石崎「分かっていますよ! 俺の絶好調のボールをあそこまで飛ばされて驚いただけですよ!」
石崎「そうなんですか? なんか無心で投げてたかな?」
真島「お前でも打てないとはな」
相良「完全に力負けした。まあ芯でとらえればヒットにはなったかも知れないが」
真島「ふむ。石崎の球数的に失投が増えても良いんだが今日のあいつからは期待できないか?」
ジャクソン「オレのときはすべてコース付いてとても手が出なかったな」
真島(福地さんも頑張っているが次の回で限界だな。次の回でサヨナラにできるか?)
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倉田「137キロのストレートを打ち上げ1アウトです!」
倉田「スローカーブは大きく外れてフォアボールで咲良選手が出塁します! これで1アウトランナー1塁です!」
倉田「ストレートを打ち損じたが結果的にはランナーは2塁に進む進塁打となりこれで2アウトランナー2塁となりました!」
倉田「何がですか?」
倉田「……とか言ってたら場外への大ホームランだ! ここでついに均衡を破りました! 打ったのは一昨年のホームランキング、ブライアン選手でした!」
倉田「そしてここで交代でしょうか? いえ。続投のようですね?」
真島「まあ監督も許可しましたしこのバッターが最後と言う条件でなら構いませんよ!」
倉田「高め140キロのストレートを空振り三振! 3アウトチェンジです!」
真島「それはこっちのセリフですよ! とにかく今日はご苦労様でした!」
真島「ええ(石崎! 記録は阻止させてもらうぞ!)」
ブライアン「遅くなったがこれで良いんだろう!」
石崎「はい!」
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倉田「記録もいよいよ目前と本来ならとっくに達成しているんですがとにかく石崎選手のピッチングに期待しましょう!」
倉田「バットを折ってボールはそのままミットに入り空振り三振で1アウトです!」
倉田「そうなんですか? 残念ながら見逃してしまいましたね」
倉田「今度はちゃんと観ました! 158キロのストレートを空振り三振し2アウトです!」
倉田「最後も158キロのストレートで空振り三振! ですがキャッチャーの山内選手が後逸し打った望月選手は振り逃げでファーストに向かいます! これで2アウトランナー1塁となりました!」
倉田「本当に最後の最後まで何があるのか分かりませんね? 当然ながらここは代打と言う事でバッターは代わって大下選手です!」
石崎「気にしないで下さい。大下さんを抑えて終わりにしますから!」
倉田「最後は155キロのストレートに当てましたが結果はセンターフライに終わり記録達成です!」
倉田「試合は2対0で阪神タイガースの勝利に終わり今日のヒーローは当然なこの2人に決まりました!」
倉田「はい! 石崎選手は11回を無失点、四死球1個、奪三振22個と凄まじいピッチングでノーヒットノーランを達成しました!」
倉田「そして福地選手も11回を2失点、被安打5本、四死球3個、奪三振14個と悪くないピッチングでしたが残念ながら敗戦投手になってしまいました!」
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ブライアン「ようやく打てた気がするな」
ブライアン「まあな。ただ飛距離には不満があったからな」
藤原「まあブライアンさんも凄かったですが今日のヒーローは文句なしで石崎ですね!」
ブライアン「まあな」
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真島「すみません」
大下「なあやっぱり俺も悪いか」
相良「今日は打席に立った全員が悪いんだろう!」
ジャクソン「………………」
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倉田「5月と違ってパリーグは首位がブルーウェーブに交代していますね!」
野村「セリーグはスワローズが差を付けていますね」
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倉田「ここで注目するのは4月にも受賞し5月には絶不調だった石崎選手と開幕から絶不調だった広瀬選手の2人でしょうか?」
野村「そうですね。石崎の場合は5月は失点が多く勝ち負けが付かなかったですが6月には再び5勝3敗で現在11勝で最多勝ですしね」
倉田「ノーヒットノーランも達成しましたしね」
倉田「広瀬選手は幻のホームランもありましたが6月には15本と打って現在は本塁打王です!」
倉田「はい! 同校出身のルーキーが月間MVPになるのは記録かは分かりませんが凄い事ですね!」
倉田「ちなみに高須選手は現在本塁打、打点の二冠王で浅野選手は圧倒的な防御率とチームは最下位ながら頑張っています!」
野村「MVPには選ばれませんでしたが斎藤は無敗の10連勝と言う記録を作ってますし風祭もサイクルヒット達成しましたね!」
倉田「ですです! やはり今年もルーキーが凄いと言う事で優勝争いのみでなく今年の新人王が誰になるのかにも注目です!」
野村「7月にはオールスターもあるしそっちにも注目したいですね!」
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球星(失礼な事を考えているな)
斎藤「オールスターですか」
斎藤「まあファン投票は石崎と僅差ですけど、一応勝ってますし負けても監督推薦で出れるでしょうけど」
斎藤「まあ出れたらファンの期待に応えるピッチングをしたいですね!」